受験まで残り少なくなってきて、今まで部活に燃えていた学生さんたちも、いよいよ受験に本腰を入れるような時期になってきましたね。
私の周りでも受験勉強に関する話題がちらほら聴こえてくるようになりました。
その中で勉強を頑張る子になにかしてあげたい!そう思って夜食を作ってあげたものの、少し経って様子を見に行ったら、夜食を食べて机に突っ伏して寝ている我が子の姿・・・なんて話が聞こえてきます。
受験生時代の私も覚えがあります(笑)
眠気覚まし、気分転換に、と軽食を作ってもらったのですが、一息入れると勉強していた緊張感から解放されてリラックスするとともに、眠気も一緒にやってくるんですよね。
そこで居眠りに気がついた親が「何サボってるの!」なんてやりとりは覚えのある方も多いのではないでしょうか?
学校に塾にと何かと忙しい受験生、家ではリラックスして欲しいけど、勉強中に寝てしまっては本末転倒です。
そこで、眠気に対する対策を経験則を踏まえて紹介します。
夜食を変えてみる
「食べ物なんてどれも一緒じゃ?」
と思いますが、食べ物にも「眠くなりやすい」食べ物と「眠くなりにくい」食べ物があります。
眠くなりにくい食べ物の代表としてカフェインはよく聞く名前かと思いますが、じゃあ眠くなりやすい食べ物って?調べてみると
”トリプトファン(幸せ成分と言われるセロトニンによく似た物質)”と呼ばれる成分を多く含む食材が快眠につながる。
とのことですから、これらを避けて夜食を出してあげるようにしてみてください。
そして、眠気対策によく上がる食べ物ですが、こちらはお馴染みの”カフェイン””テオブロミン”がよくあがるかと思います。
これらを含む食べ物として、「コーヒー」「チョコレート(ダークチョコレートなどカカオ含有量の多いもの)」が代表的です。
意外なところでガムやスルメなど、よく噛む食べ物も、脳を刺激して眠気を軽減してくれる作用があります。
体を動かしてみる
ずっと座って書き物をしてると徐々に眠くなってきますよね。同じ体勢で作業を続けていると眠くなってくるものです。
一息入れて、5分程度軽いストレッチをするだけでも眠気覚ましに効果的です。
一般社団法人「日本眠育普及協会」の代表橋爪 あきさんの見解によると、眠気を覚ますのに効果的なストレッチ方法に「背筋を伸ばして体を動かすこと」をあげています。例えば
- 「背筋を伸ばし、目を固く閉じ、パッと大きく見開くを繰り返す」
- 「左右の肩甲骨を強く突き合わせる」
- 「鼻で大きく息を吸って、口で大きく息を吐く」
- 「手首、足首をストレッチする」
以上の動きを入れたストレッチが、眠気覚ましに効果的とのことです。
参考:一般社団法人 日本眠育普及協会 日本眠育普及協会 HP
ストレッチ以外にも、トイレに行ってみる、歯を磨いてみるなど、立ち上がって何かをすることも効果的だそうです。
教科・勉強内容を変えてみる
眠くなってくる原因に同じ作業を続けることにより飽きがきたり、脳の働きが悪くなることがあります。
机に向かってひたすら英文や数式を解いているとなんだかだんだんまぶたが重くなって・・・なんて経験がある方がほとんどかと思います。
これも、同じ数式で問題を解き続けているために脳が飽きてきていたり、英文を読み解くために何度も同じ文章を見続けて脳が疲れてきているんですよね。
なので、やっていた教科を変えてみるだけでも、脳へ刺激を与えることができるので、眠気解消することができます。
効果的な方法として、暗記系科目{社会や理科(計算式以外の所)}と計算系科目{数学や理科(計算式がある所)}を交互にする方式が一番効率的に脳に刺激を与えることができます。
短い時間の仮眠を取る
上記の方法全てを行っても眠気が取れない。
そういう時の最終手段として、短い時間で仮眠を取ってみましょう。
「仮眠を取ったら余計眠くなるのでは?」と心配になる方もいるかとは思います。
しかし、10~20分程度の仮眠を取ることで脳もすっきりし、結果的に勉強効率は上がります。
車を長時間運転していて、とてつもない眠気に襲われたとき、近くのコンビニやSAによって仮眠を取ったらすっきりしたことありませんか?これと同じ原理となります。
受験生がずっと勉強を続けることに比例して作業能率は落ちてきます。
そのような状態でいくら勉強しても効果的な勉強は望めないですよね。
「仮眠を取ると言っても、じゃあどれくらい寝るのが一番すっきり起きられるの?」
と気になるところですよね。
私の子どもの経験則から提案する方法として、日をまたいで勉強をする場合、15分程度の短い仮眠がいいです。
15分程度の短い仮眠の場合、ベッドに寝てしまうとそのままぐっすりと寝てしまうので、少し眠りにくい体勢、例えば勉強机に突っ伏したり、椅子に座ったまま寝るなどがベターです。
仮眠後はすぐ勉強を再開するのではなく、少し夜風に当たったり、体を動かしたりすると残った眠気をとばしてくれるので、さらに頭が冴えた状態で勉強することが可能です。
なお、それでも眠気が取れない場合は、勉強を一時中断してベッドに入り寝てください。
子どもの様子を見ていた結果として、そのような状態で勉強しても頭に入ってないことがほとんどでした。
まとめ
受験生の夜は長いです。そんな夜長のお供に出した夜食が勉強の妨げにならないためには
- 夜食を眠気の覚ます食材に変えてみる
- 体を動かして眠気を覚ます
- 教科・勉強内容を変えてみる
- 軽い仮眠を取る。それでもダメなら寝てしまう。
の4点が効果的であることがわかりました。
親からできることは少ないかもしれませんが、子どもがちょっと仮眠を取るようだったら程よい時間で起こしてあげたり、一緒にストレッチをしてみたり。
何気ない気遣いで、頑張る子どもに手をさしのべてみましょう。
受験は自分との戦い、と言ったりしますが、決してそんなことはなく、親も気を揉む一大イベントです。
だからこそ、陰ひなたで、できるだけ合格に向けて手助けしたいものです。
子どもと関わり合いながら、親である私たちも一緒に受験に挑んでいけたらと思います。
高校受験が終了したら、少し休憩期間を与えてあげてくださいね。
その間に、高校進学してからどうするか考えましょう。
もし、大学受験を考えているのでしたら、高校受験以上に頑張らないと難関大学には行けません。
部活動をしながら難関大学に合格した体験記については、こちらを参考にしてください。
受験終わってから高校1年の夏までに判断するのが境目になりますよ。