家の前では毎日、近所の中学生が登下校している姿を見かけます。
友達と楽しそうにしゃべりながら歩いている姿や、挨拶をしてくれる礼儀正しさからは、とても良い印象を受けます。
ですが、気になるのは子どもたちのカバンです。
パンパンになったカバンを下げていたり、重さのあまり前かがみになって歩いていたりして、見ていてかわいそうです。
近所の中学生に、カバンが重くないのか聞いてみたところ、
「そりゃあ重いですよ。前に量ってみたら、10キロぐらいありました。」
とのことでした。
これでは、学校に行くまでに疲れてしまいますね。
では、どうすればカバンを軽くできるのでしょうか。
まずは、カバンが重すぎるとどんな影響があるのかについてみてみましょう。
目次
重すぎると生まれる悪影響…他人にも迷惑?
身体への影響
中学生は、身長が伸びたり筋肉が発達したり、まだまだ体が成長する時期です。
その中で、多少の重さのあるカバンを持って登下校するのは筋トレにもなって、それなりの良い運動にもなるでしょう。
しかし一方で、カバンが重すぎると肩こりの原因になります。
肩こりから、頭痛を引き起こす恐れもあります。
これでは、勉強に集中できませんね。
また、カバンが重いと姿勢が傾いてしまうこともあります。
ショルダーバッグの場合、どちらか片方の肩に重さがのしかかるので、体のバランスをとるため、どうしても背骨がななめに傾いてしまいます。
このまま正しくない姿勢が身に付いてしまうと、将来、腰痛を伴ってしまうかもしれません。
大人になってから、腰痛で悩みたくはないですよね。
身体が成長する大切な時期、正しい姿勢で過ごしたいですね。
周囲に迷惑をかける可能性も
さらに、重いカバンのせいで他の人の迷惑になることもあります。
カバンが重いのは中身がたくさん入っているからで、そういうカバンは大きくふくらんでいます。
大きなカバンのせいで、通行の妨げにもなり得ます。
バスや電車で通学する時には、周りの人の迷惑になってしまう可能性があります。
通勤通学ラッシュの中、重いカバンを背負いながら乗車するのは大変です。
車内の揺れでバランスを崩し、自分のカバンが当たってしまって、相手にケガをさせてしまうかもしれません。
カバンの重さのせいで自分だけでなく、他人にまで迷惑をかけたくはないですね。
カバンが思い原因は政府と学校のせい?
「それなら、カバンを軽くしたい。でも、できない。」
どうして生徒たちは、わざわざ重いカバンを毎日持ち歩かなければならなくなったのでしょうか。
そこには、科目の多さや部活以外の理由があるようです。
新しい教育方針
カバンの重くなった原因としてまず考えられるのが、「脱ゆとり」の動きです。
近年、政府は学習指導要領を改訂するなど、学校教育を見直しました。
そして、授業で使う教科書は、以前よりも厚さと大きさが増しました。
また参考書も充実していき、一つの科目で必要な教材が何冊にもなってしまうことも珍しくありません。
習う内容が増えると、配布されるプリントも増えます。
これではファイルでまとめても、すぐにパンパンになってしまいますね。
このように、教科書自体の大きさに加えて、一科目で使う教材やプリントも数を増えたことで、カバンが重くなったと考えられます。
置き勉をしてはいけない?
続いて、学校側のもつ原因を探ってみましょう。
学校が置き勉を禁止していることもあるのです。
その理由として、ロッカーや机の中がごちゃごちゃになって、見た目が悪くなることが挙げられます。
確かに、置き勉していた同級生のロッカーは汚かった記憶があります。
他にも
「生徒が家で勉強しなくなっては困る。」
「学校に置き忘れが増えてしまうのではないか。」
「盗難が起きてしまうかもしれない。」
という理由があるようです。
こうしてみると、置き勉を禁止する背景には、生徒のためを思った配慮も見受けられます。
動き始めた政府と学校
政府も、生徒の異常なカバンの重さについて、無関心な訳ではないようです。
2018年9月、文部科学省は各教育委員会や私立学校、国公立大学付属校それぞれの事務主管課宛てに、児童生徒の携行品に係る配慮について事務連絡を公表しました。
それを受けて、学校側も動き出しました。
今まで禁止していた置き勉を認めたり、カバンが重くなりすぎないように、ある持ち物は何日かに分けて持ってくるよう呼びかけたりしている学校も出てきました。
政府が着目するほど、通学カバンの重さは大きな問題になっているのですね。
今後も、軽量化に向けたさらなる動きを期待したいところです。
学校が取り組むべき対策とは?
教材の電子化
教科書をタブレットにしてしまうなど、教材を電子化する方法が挙げられます。
これだと、タブレット一つを持ち歩けば、何冊も教科書を運ばないですみますね。
忘れ物の心配もなくなるでしょう。
しかし、予算などの問題もあって、全教科を電子化するには時間がかかるのは目に見えてますよね。
ロッカーの点検
まだ置き勉を許可することに対して抵抗を感じる教師も、少なくないです。
そこで、まずは学校側が置き勉を許可する代わりに、教員や生徒が、ロッカーの見回りをしてみてはどうでしょうか。
ちゃんとロッカーの中が整理されているかをチェックするのです。
見回りがあるとなれば、生徒は「汚いロッカーを見られるのは恥ずかしい」と思い、整理整頓を心掛けるでしょう。
また、盗難も少なくなるはずです。
生徒自身が管理をする
学校側は、生徒が何を置き勉するか判断する自由を与えても良いかもしれません。
生徒自身が今日は家で何を勉強するか、宿題をするにはどの参考書が必要かを考える機会を与えるのです。
生徒自身に管理を任せることによって、学習意欲を高めるきっかけにもなるかもしれません。
重さ対策法とは?
カバンを少しでも軽くする対策をご紹介します。
楽に通学できるよう、ぜひ参考にしてみて下さい。
持ち物の見直し
まずは、カバンの中身をすべて出してみましょう。
ファイルの中にいらなくなったプリントはないか、小ポケットにゴミがないか確かめましょう。
週に一度は点検をして、いらないものまで持ち運ばないようにしたいですね。
また、筆箱や財布の中身は必要最低限にしましょう。
筆箱の中に、シャーペンが何本も入っていませんか。
めったに使わないペンはありませんか。
「これは絶対に必要」というもの以外は、取り出してしまいましょう。
ちなみに、多色ボールペンだと一本分の太さで何色も使えて便利ですよ。
財布の中も、小銭があると重くなってしまいます。
いらないレシートやポイントカードは財布から取り出しておいて、財布をスリムにしましょう。
筆箱や財布自体のサイズを小さめにするというのも手ですね。
リュックタイプにする
みなさんの使われているカバンは、どのようなタイプでしょうか。
フックを付け替えたらショルダーバッグにもリュックにもなる、というカバンであれば、リュックタイプがおすすめです。
リュックタイプの方が重さが均等に体に分散されて、負担が少なくてすみます。
肩ひもの長さは体に合わせて、「楽な位置」で調節しましょう。
肩ひもが長すぎると、カバンの重心が体から離れてバランスが悪くなり、肩や首に大きな負担をかけることになります。
また、姿勢も悪くなってしまいます。
肩ひもが長い人は短くして、なるべくカバンの重心と体を近づけるようにして下さい。
毎日持ち歩くものですから、体への負担も軽くしたいですね。
まとめ
①重すぎる通学カバンの問題点
- 肩こりや悪い姿勢の原因
- 通行の妨げなど周囲への迷惑
②カバンの軽量化が困難な理由
- 「脱ゆとり」の動きによる教材の増加
- 学校側の「置き勉禁止」
③今後の方針
- 文部科学省は「児童生徒の携行品に係る配慮について」を公表。
④学校側が取り組むべき対策は?
- 教材を電子化する
- 置き勉を許可してロッカーの見回りをする
- 生徒自身に学習管理を任せる
⑤自分でできる対策は?
- カバンの中身を整理する
- 通学カバンはリュックタイプにする
- 肩ひもの長さを調節する
カバンも心も軽やかに、スマートな学校生活を送りたいものです。
重いカバンでお悩みの方、ぜひ参考にしてみて下さいね。
中学生で一番気になる事が、「勉強」になります。
中学受験を経験する方もいらっしゃいますが、多くの方にとって高校受験が最初の大きな受験になります。
人生には2〜3回(人によっては4回以上の時もあります)の大きな試練があります。
その1つめの関門が「高校受験」です。
ここで最初の線引きが行われます。
この高校受験を最高の形で終わらせる事ができるように、早い段階から対策を行なっていくのがいいです。
その事について紹介しているのがこちらになります。
小学校6年生の時には点数すらかかれないほど成績の悪かった少年が、家庭教師をつける事によってその地区で最難関の高校に合格する話になります。
中学生になると、学ぶ科目が増えたり部活が始まったりして、カバンが重くて登下校が大変だった記憶があります。
この前、下校中の中学生を見かけたのですが、カバンを重そうに背負っていましたよ。
今の中学生も、その悩みは共通なんだなと思いました。
何とかしてカバンを軽くできないものでしょうか。
今回はその対策法を紹介します。