高校のレベルを下げると後悔するって本当?その根拠とは!?

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陽介
みなさんも高校受験が近くにつれて「このままでは受からないからレベルを下げるべきか・・・」と悩むことがあると思います。

ただ、これを中学3年生になる前にするのは時期尚早です。

私が大学時代家庭教師のアルバイトで教えていた2人の教え子を例にして紹介します。

大きな差が出ておりますよ。

この記事をご覧になる皆様に、まず最初にお伝えしたいことは

「勉強が難しい」

「つらい」

「ついていけない」

このような理由から志望校のランクを下げた場合、必ずどこかで後悔する時が来ます。

本当に、子どもの為になることとは、どのようなことなのでしょうか。

今、悩まれているのであれば、是非一度、目を通して頂ければと思います。

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高校のレベルを下げると、子どもはどうなる?

 

大学生の頃に私は家庭教師として、勉強を教えてきました。

その中で、私自身が学んだことは

「ただレベルを下げること」と

「目標の為、レベルを調整すること」

は、まったくの別物であるということです。

実際に「下げること」と「調整すること」の違いとは、どのようなことでしょうか。

私が見てきた例を基に、お話させて頂きたいと思います。

ただ、レベルを下げる「だけ」

冒頭で断言させて頂きました通り、ただ「勉強が難しい」などの理由から志望校のランクを下げたお子さんは、その殆どに同じ「ある変化」が見られました。

勉強に対して、真剣に取り組まなくなってしまうんです。

ランクを下げるということは、勉強する範囲や内容にも差が出ます。

出題傾向も、各学校によって様々な場合がありますから、1から勉強をし直さなければならないことも少なくありません。

にも関わらず、宿題が白紙のままだったり、開始時刻になっても帰宅しなかったりと、明らかに今までと大きく行動が異なるようになりました。

なぜ、このようなことが起こってしまうのか。

理由は、とてもシンプルです。

今まで学んでいたことよりも高度なことを習うわけではない、という心理が働いてしまうんですよね。

ランクを下げたからといって、必ず合格出来るとは限りません。

先程お伝えしたように、勉強する範囲や内容にも差が出ますし、出題傾向も、各学校によって様々な場合があります。

今まで「A」という分野に力を入れて勉強してきた場合、ランクを下げたとしても、同じ「A」の分野に力を入れている学校であれば、継続していくことで合格への道筋が見えてきます。

ですが、ここで「B」の分野に力を入れている学校に志望校を変えた場合、今までの勉強に頼っていては、合格までを補うことは不可能です。

とはいえ、ランクを下げたことで勉強に対して解放されたと感じてしまうお子さんは、残念ながら再度ランクを下げる方も少なくありませんでした。

一度、物事に対して折れてしまうと、頑張るよりも楽な方へと意識が向いてしまうようになってしまいます。

この過程と結果は、これから先もずっと、子どもの心に残り続けます。

私が担当した、勉強が難しいからとランクを下げたお子さんの進路で一番多かったのは「中退」でした。

「ちょっとくらいなら大丈夫」

「少しくらいの遅れなら取り戻せる」

ランクを下げる前の知識があるうちは、確かに補える部分もあります。

ですが、その知識は「入学する為に必要だったもの」であって、新しいことを覚えていくうちに古くなりますよね。

大体のご家庭が、ランクを下げたあとは塾などには通わせなくなってしまいます。

なぜ、やめてしまうのか?

私が、実際に聞いた中で一番多かった理由は

「子どもに、やりたいことが出来てから」

「じっくりと考えたい」

というものでした。

確かに、高校生にもなれば、自分のしたいことや、将来をより身近に考えるようになります。

しかしながら、それは、分に対して妥協をしてしまった子どもにとっては、とてつもなく高い壁になってしまうんです。

もちろん、自分の行いを振り返り、立ち直るお子さんも居ますし、些細なことをきっかけに、難関大学に合格するところまで上り詰めるお子さんも居ますが、それはほんの一握りの例です。

一度でも楽をしてしまうと、大きな目標がない限り、立ち上がることが出来なくなってしまいます。

そして、大きな目標を立てようにも、ちょっとした壁が立ち塞がっただけで

「自分には向いてない」

「もっと簡単なものを探そう」

と、立ち向かう・乗り越えることを考えず、よりランクを下げることを先に検討してしまうようになります。

癖がついてしまったものは、なかなか自分だけの力では抜くことができません。

最終的には、ランクを下げたはずの学校にも関わらず、授業についていくことが出来なくなり、中退してしまう…

ランクを下げることを検討する場合には、このようなケースも少なくないことを是非、覚えておいて頂きたいと思います。

では、逆に「レベルを調整すること」とは、どのような部分に違いがあるのでしょうか。

下げるのではなく、「調整」する

すでに将来の夢を見据えている為、道筋が明確であったり、部活動に専念することに重点を置き、より充実した設備の整った学校を選ぶ・特化した技術を学ぶ為に全寮制を望む場合など、志望校を決める為の判断材料も、そこに至るまでの過程も、ご家庭によって様々です。

ただ、目指すべき地点となる「目標」を設定している為、志望校に「必ず入学する」という強い意思を持っていることが一番の違いです。

志望校に入学することを目標としているのではなく、自身の目指すべき目標に到達するまでの通過点と考える場合が多いので、勉強に対しての取り組み方が変わることはありません。

お子さんが「はっきりとした意思」を持っての行動であるならば、それを見守ることも、是非、検討して頂ければと思います。

明暗の分かれた2人の教え子

 

私が大学2年生の時、同じ名門高校を目指す子が2人、私の担当になりました。

どちらも中学2年生、偏差値も殆ど差はなく、学習次第で十分に合格が望めるレベルでしたが、2人に差が出始めたのは、夏休み明けの2学期に入ってからのことでした。

2人の教え子の違いを是非、ご覧になって頂ければと思います。

Aさんが名門高校に入学するまで

Aさんは、以降にご紹介するBさんよりも積極的に勉強に取り組む姿勢が多く見られました。

また、私に家庭教師の話が来る以前に、すでに「志望校のランクを下げていた」んです。

「もしかしたら、この子も途中で諦めてしまうんじゃ…」

不安に思うことも、ありました。

しかし、Aさんと話していく上で、彼女は志望校のランクを「下げた」のではなく「調整した」のだと知りました。

Aさん「私、将来は弁護士になりたいんです」

そのために、高校よりも先に目指す大学を決め、逆算する形で高校を選んだのだと教えてくれました。

なぜ、彼女が意欲的に勉強に取り組むことが出来るのか。

明確に、自分の目指すものが定まっているからこそ、だったのです。

時折、意欲的過ぎて周りが見えなくなってしまうこともありましたが、ご両親のサポートもあり、大きなスランプに見舞われることもなく、彼女は走り切りました。

ここまで順調に受験を乗り切るお子さんは、私が担当した中でも極稀なことであり、私自身にとっても勉強させて頂いた時間になったと思います。

では、Bさんは何が違ったのでしょうか。

B君が名門高校を諦めてしまうまで

B君は、Aさんよりも社交的な性格だったように思います。

また、開始当初はAさんのように意欲的に勉強に向かう姿が見られていたのですが、少しずつ言葉を濁すことが増えていきました。

決定的になったのが、夏休み明けの2学期です。

「志望校、変えたいんです。」

Aさんのことがあったので、私はB君に理由を尋ねました。

B君もまた、夢があり、その夢の為に志望校を変えたいというのであれば、ご両親の協力を仰がなくてはならない場合もあります。

ですが、彼は俯いて黙ったままでした。

私の言葉に答えることなく、勉強道具を机に広げました。

勉強、ついていけないらしいのよね。」

どこか上の空のままのB君との勉強を終え、帰り際、お母さんから話された言葉に、B君の態度を照らし合わせ、納得しました。

B君が私の言葉に返せなかったのは、自分本位の考えであることを理解していたからです。

「難しい」

「ついていけない」

と言葉にすることを拒む気持ちがあるなら、まだ手遅れではないはず。

「少し、B君とお話させて頂いても良いですか?」

もう一度、B君の部屋に戻り、お母さんから話を聞いたことを伝えると、どこかホッとした表情を見せたことに私の不安は募りました。

「頭が良いって言われてる学校なら、どこでも良いんだって」

「どこでも良いから、聞かれて答えた時に、皆が知ってるような学校なら」

「将来も特に考えてないし、ただ言われたことをしてるだけなんだ」

私が口を開くよりも早く、B君が堰を切ったように話した言葉に、今度は私が言葉に詰まってしまいました。

ご両親が気にしていたのは、「B君自身」のことではなく「名門校というブランド」だったんです。

彼がホッとした表情を見せたのは、

「ようやく真実を口に出来る…」

そんな安堵からくるものだったのでしょう。

「一緒に、もう少し考えてみよう」

私が絞り出すことの出来た言葉は、たった一言でした。

それから2週間ほど、時間を見つけてはご両親の許可を得て、B君の家に通いましたが彼の心が変わることはありませんでした。

ご両親に投げかけても「それなりの高校に入学してくれれば」と、やはり、どの学校に入るのか、という部分ばかりを気にしていました。

結局、最後まで説得することは出来ず、志望校を「下げる」という形を取ることになってしまい、残念ながらB君もまた、勉強に対し、真剣に取り組む姿は見られなくなってしまいました。

二人の教え子、その後は

Aさんに関しては、先程も書きましたが見事合格し、現在は志望していた大学で今も夢に向かって日々勉強をしています。

というのも、自分自身の復習にもなるので、と私の手伝いをしてくれることがあるんです。

自分と同じように、目指す夢があるなら、少しでもその背中を押してあげたいと、今も勉強に対し、意欲的な面を見せています。

一方、B君は志望校を2回変更し、ギリギリで合格。

その後に関しては、残念ながら連絡がつきませんでした。

志望校を2回変えたことで、およそ名門と名のつくレベルからは大幅にランクを下げた形となり、ご両親としてはその場に住み続けるということに耐えられなくなってしまったのかもしれません。

B君に関しては、彼の家庭環境こそが一番改善されなくてはならない部分だったのかもしれませんね。

鍵を握っているのは「親」

 

高校を受験する「主役」はお子さんですが、周りの協力がなくては成功を収めることは出来ません。

舞台であれば、主役を引き立たせる為には、セットも小道具も、しっかりとしたものを揃えなければなりませんよね。

勉強であっても、それは同じです。

サポートが万全であるか否かというのは、とても大きなポイントになります。

そして、その鍵を握っているのは、今この記事をご覧になっている「親」である「皆さん」です。

よく、親御さんの方が受験に関して躍起になってしまうということがありますが、考え方を変えれば、これも悪いことではありません。

それこそ、まさしく字の如く「親身になって」の行動であるなら、それに応えようと背筋を伸ばすお子さんが多いです。

しかしながら、すべてを子どもだけに任せていたり、勉強に関し興味を示さない親御さんも少なくありません。

また、理想を押し付けてばかりで、子どもの真意を汲み取れない親御さんも中にはいらっしゃいます。

どんなにお子さんにやる気があっても、照明が当たっていなければ主役であっても目立ちません。

お子さんの頑張りを評価し、照明を当て続けることが出来るのは、私たちではなく「親」だからこそ出来ることなんです。

もし、お子さんが志望校のレベルを下げたいと言ってきたなら、それはサポートが心許なく、不安を感じているからかもしれません。

他にも、何か伝えたいことや、感情を溜め込んでしまっている場合も考えられます。

今一度、自分たちの行動を見返してみることも、お子さんをサポートする為には必要なことではないでしょうか。

これまでの教え子を振り返って

 

私が家庭教師をしてきた教え子の中で、レベルを下げたいと言ってきたのは2割程度です。

また、この中で「ただレベルを下げたい」と言ってきたのは1割にも満たない数字です。

ですが、そこに至るまでの過程には必ず「レベルを下げたい」と感じるようになる「何か」が存在していると思っています。

「レベルを下げる」という行為は、驚くほどに簡単なことであり、今までに比べればとても楽にもなります。

しかしながら、レベルを下げた「その後」を見て来た私からすれば「愚かな行為」としか思えません。

「一度きり」と誓ったとしても、本当にその「一度きり」で抑えられるのでしょうか。

その「一度きり」が、人生を変えてしまう可能性すらあるということを、忘れないで頂きたいと思います。

お子さんが、その後の人生で大きな後悔をしてしまうかもしれない「きっかけ」を作ってしまうのは、明日かもしれませんよ。

まとめ

 

子どもにとっては「ちょっとした気持ち」から出る言葉かも知れませんが、志望校のレベルを「ただ下げる」というのは、どうあっても絶対に止めるべき行為です。

ただレベルを下げただけの子どもは「勉強に対して、真剣に取り組まなくなってしまう」んです。

勉強をする範囲や内容にも差が出るにも関わらず、今まで学んでいたことよりも高度なことを習うわけではない、という心理が働いてしまう結果です。

レベルを下げたからといって、必ず合格出来るとは限りません。

とはいえ、勉強に対して解放されたと感じてしまうお子さんも少なくない為、再度レベルを下げるというお子さんも居ます。

一度、物事に対して折れてしまうと頑張るよりも、楽な方へと意識が向いてしまうようになってしまいます。

この過程と結果は、これから先もずっと、子どもの心に残り続ける。

ということを、忘れないで下さい。

自分に対し、妥協してしまった子どもは、立ち向かう・乗り越えるといったことを考えるより、レベルを下げることを先に検討してしまうようになります。

結果として、レベルを下げたお子さんの多くが「中退」してしまったのが現実です。

レベルをただ「下げる」のではなく、「調整する」のであれば、是非、応援してあげて下さい。

目指すべき地点となる「目標」を自身で設定している為、志望校に「必ず入学する」という強い意思を持っているので、勉強に対しての取り組み方が変わることはありません。

お子さんが、レベルを下げることなく合格出来るか否かの鍵を握っているのは、今、この記事をご覧になっている「親」である「皆さん」です。

お子さんの頑張りを評価し、一番身近で支え続けることが出来るのは、「親」だからこそ出来ることですよ。

もし、お子さんが志望校のレベルを下げたいと言ってきたなら、それはサポートが心許なく、不安を感じているからかもしれませんし、何か伝えたいことや、感情を溜め込んでしまっている場合も考えられます。

今一度、ご自分たちの行動を見返してみることも、お子さんをサポートする為には必要なことかもしれません。

私からすれば、ただ「レベルを下げること」は「愚かな行為」としか思えません。

「一度きり」と誓ったとしても、本当にその「一度きり」で抑えられるのでしょうか。

この記事を通して、発見や気付きに繋がるものを見出だすお手伝いが出来れば光栄です。

もし、不安に思う部分があるならば、是非一度、ご家族で話し合ってみて下さいね。

中学生で一番気になる事が、「勉強」になります。

中学受験を経験する方もいらっしゃいますが、多くの方にとって高校受験が最初の大きな受験になります。

人生には2〜3回(人によっては4回以上の時もあります)の大きな試練があります。

その1つめの関門が「高校受験」です。

ここで最初の線引きが行われます。

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2018年9月17日
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