こんな症状に悩んでいませんか?
高校生の5人に一人が、このような症状を抱えていることがわかっています。
どうして、肝心な時などに限って『つらい下痢』などになってしまうのか。
その原因を知れば、対策の方法も見つかりますよ。
目次
10代の中高生に下痢などの症状が多いのはなぜ?
中高生が下痢に悩まされる要因には、冒頭に書いたような事が考えられます。
ですが、この項目を見て何か思いませんか?
そうなのです。
全てではありませんが、下痢になってしまう要因で最も多いと考えられるのは『ストレス』なのです。
この、ストレスから引き起こされる『下痢』や『腹痛』はもしかすると過敏性腸症候群によるかも知れません。
過敏性腸症候群は成人におおいと言われていますが、実際には思春期の中高生にもよく現れる症状なのです。
思春期の中高生の男児では、下痢になってしまう事が多く、女児では便秘になってしまったり、ガスが溜まりやすくなってしまったりという傾向が多いようです。
では、どうして現代の中高生にこのような症状が現れる事が多くなってしまったのでしょう?
それは、幼少期から繰り返されていた、生活リズムの偏りが原因ともいわれています。
さらに、体質的に元々胃腸が丈夫ではなかった子どもは、よく腹痛を訴えます。
親にしてみれば、腹痛が原因で学校などを休むことは『仮病』と認識してしまう事も少なくありません。
その為に、本当に『下痢や便秘でお腹が痛くなっているのにどうして信じてくれないの?』
と、自分の気持ちと状況を分かってはくれていない。
そう感じてしまう事が『ストレスとなり』さらに症状を悪化させてしまう要因となってしまいます。
そもそも下痢とは何?
などが一般的な下痢の症状なのですが、異物が入ってきた時に起こる生体反応の一つで、細菌やウイルスが下痢という形で、体外に排泄されるので、正常な状態へとしていくのです。
どうして下痢になるの?
排便のしくみを説明しましょう。
1.飲食物を口から摂取します。
2.飲食物は食道を通って、胃の中で大まかに消化されて、十二脂腸へ運ばれます。
そこで消化液と混ざりさらに消化されます。
3.次の小腸では、栄養素と水分を吸収します。
4.小腸で吸収されずに、残ったものだけが大腸に送られていくのです。
5.S字結腸(大腸の一部)にたどり着いた便は、今度は直腸に送られていきます。
6.便が直腸に達すると、便が移動する事によって粘膜を刺激します。
脳に「便が到着したよ!」と教える事によって排便反射が起こして、腹圧をかける事により排泄を促していきます。
正常な便は、こうしてつくられます。
しかし、何かの原因で腸の水分吸収が不足したり、腸からの粘液が増加すると、液状に近い状態で、排泄されます。
この症状が下痢です。
下痢の原因はその人によってさまざまです。
自分の下痢の原因を、把握しておきましょう。
短期で治まる急性下痢
突然起こり、1~2週間で治まるのを「急性下痢」といいます。
発熱をともなわない下痢の原因として最も多いのは「飲みすぎ、食べすぎ」から起こるものです。
思春期には、
- 試験日や受験日などが近づいてきた時
- 学校で友人などと喧嘩をしてしまった時
- 失恋をしてしまった時など
の様な時には『食べたり、飲んだりして忘れよう』という傾向が思春期の中高生にはありがちです。
消化不良物やそこから発生したガスが、腸の粘膜を刺激して炎症がおき、消化吸収の機能がうまく働かないと、下痢が起こります。 精神的にも、肉体的にも疲れているときは、消化機能が弱っているので、より下痢になりやすくなってしまいます。
小学生のころには、あまり考えられませんが中高生ともなると、自宅外での飲食。
いわゆる『買い食い』ってやつを覚えてきますね。
買い食いが、良いとも悪いとも言えませんが、中学生の時は『学校が終わってからみんなと遊ぶ』事が多くなってきますね。
体育館などで遊んだ時には特に、冷たいものを欲する事は大人でも同じです。
高校生ともなれば、さらに友達との付き合いなどを理由にして、帰り道にアイスを食べたり、お気に入りのお店のドリンクバーでがぶ飲みしたりなどの様な事はありがちです。
これを繰り返されては『腸もたまりません・・・』
冷たい飲み物や食べ物をとり過ぎると、身体が冷やされることによって、腸の血行が悪くなり、消化機能が低下するため起こります。
思春期の子ども達は、友達と飲む冷たい飲み物や食べ物が大好きな傾向があるので、普段から腸に、過剰な負担をかけてしまってる傾向があります。
自分では、あまり自覚がない行動の中にも要因はあります。
一般的な常識ではあまり考えられませんが『ずぼらな子ども』は食事の前に手を洗う(拭く)という行為をしない子どもが多いですね。
偏見などもあるのかも知れませんが、トイレに行った後の食事でも『手を洗わない(拭かない)』子どもが多いようです。
この事から、細菌感染してしまったり、お弁当を持参しても管理が悪くて『傷みかけている』にもかかわらず、そのまま食べてしまい食中毒を引き起こすこともあるようです。
食中毒やウイルス・細菌感染が原因であることが多く、発熱や腹痛、吐き気、嘔吐などを伴います。 ウイルスは、ノロウイルス,ロタウイルス、風邪のウイルスが代表的です。 細菌は、赤痢、コレラ、サルモネラ,ブドウ球菌、腸管出血性大腸菌などがあります。
ウイルスや細菌に感染してしまう事を軽減させるためにも、普段から親御さんがしつこく、
『ご飯を食べる前に手を洗った?』とか、お弁当を持たせてあげるのであれば、気温が上がるような時には保冷剤などを活用してあげると良いでしょうね。
因みに現代では〇〇円ショップなどで『お弁当用保冷剤』が売られていますので便利に活用するようにしましょうね。
先にも記載をしていますが、意外なほど?にも現代の中高生はストレスを抱えています。
40代以降の方には『それ位でストレスを感じているなんて甘い!』と思ってしまうかもしれませんが、現代の中高生は『比較的ナイーブ』です。
なので、チョットした事でもすぐにへこんでしまったり、自分が言った言葉に対して引け目や嫌悪感を持つ子どもが増えてしまっているのです。
ストレスなどで緊張が高まると、交感神経が過剰に優位になります。 そして腸の動きを調節している自律神経(交換神経と副交換神経)が乱れて、腸の動きが鈍くなり、下痢と便秘を繰り返すことがあります。
この事から、出来る限りストレスを溜めない事が重要になってきますが、甘やかしてくださいと言っているわけではありません。
親にしてみれば、大したことではない事でも、子どもにしてみれば重要なことで、下痢や便秘に陥ってしまうほどなのです。
ですから、子どもがストレスを抱えて悩んでいるときなどには、じっくりと話を聞いてあげて下さい。
ストレスと言うものは『信頼できる誰か』に話を聞いてもらえるだけでも軽減が出来ます。
その時には『否定的に話を聞く』のではなく『肯定的に話を聞いてあげて』くださいね。
ですが、明らかに子どもの方が悪い時には否定をするのではなく、訂正をしてあげる程度にしてください。
そうしないと『親に話を聞いてもらう事自体』がストレスへと変わってしまうので、本末転倒になってしまいます。
慢性の下痢
症状が始まってから3週間が過ぎても治まらない下痢を「慢性の下痢」といいます。
慢性下痢には、大きく4つが考えられますが、2つは病気の兆候があるもので、2つはアレルギーや精神的なものになります。
病気に関連してくる症状がある場合には、緊急性を要しますので、出来る限り早く専門機関で受診して早期治療をする事をおすすめします。
今は落ち着いているからという気持ちと行動は、のちに『激しい痛みと後悔』を連れてきます。
ちなみに、下痢でお腹の調子が悪くなっている時に、牛乳や乳製品を摂取した時に乳製品が原因になることがありますので気をつけましょう。
先にも少し触れましたが、過敏性腸症候群は短期にも長期にも表れます。
この症状は、自分で改善に向けていく事も可能なのですが、長い時間を要します。
辛い下痢や便秘の最中に『根気強く』と言う訳にはいきませんので、症状がある場合には一度専門機関を受診して、適切な指導や治療をする必要があります。
高校生の7人に一人が過敏性腸症候群といわれています。 過敏性腸症候群は、下痢、便秘、腹痛などさまざまな症状によって、 日常生活に支障をきたす病気です。 X線検査や内視鏡検査を行っても、異常がみつからないのに、腸管の働きに問題があります。 全体の8割を占める下痢型、便秘型、両方を繰り返す混合型があります。 男性は下痢型、女性は便秘型が多い傾向があります。
その他の原因は?
男性ホルモンが、便を柔らかくする方向へ働くため、下痢傾向になりやすい。
主に男性ホルモンと言えば、当然『男性』がメインなのですが、中には遺伝子などの関係もあって『女性でも男性ホルモンが強い』事もあります。
男性は当たり前ですが、私は男性ホルモンが強いかも?!と思っている女性も気にした方が良いかも知れませんね。
生理に合わせて女性ホルモンが変動するため、生理前は便秘、生理中は下痢をするという女性の割合は15~20%です。 生理中は心理的にも不安定な状態が続くので、ストレスから下痢を起こすこともあるでしょう。
女性ホルモンの分泌により、ホルモンバランスを崩して便秘や下痢を引き起こす可能性があると記載しましたが、女性ホルモンは初潮と共に変化がはじまります。
〇〇袋で『あなたの初潮はいつでしたか?』という質問をした所、100人の方が回答をしてくれましたので、結果を報告しましょう。
小学校3年生・・・6人
小学校4年生・・・11人
小学校5年生・・・28人
小学校6年生・・・32人
中学校1年生・・・17人
中学校2年生・・・6人
の様な結果が出ました。
こうしてみると小学校の5,6年生が一番多い事ので、そのころから便秘や下痢が起こりやすいのかも知れませんね。
予防法はあるのか?
確実に下痢や便秘を解消できる方法はありませんが、チョットしたことに気を付けるだけで症状を抑えたり、軽減する事は可能です。
下痢になってしまう原因ともいえる『冷え』を解消する事は有効です。
普段からからだを冷やさないように、特に腹部は温かくしておきましょう。 試験や試合が近づいたら、冷たい飲み物や食べ物を控えましょう。
手軽さを考えるのであれば、貼るカイロを使ったり、腹巻などを利用するのも良いでしょう。
さらに普段から冷たいものを避けるようにして、水分は出来る限り温かい飲み物を飲むようにすると良いですね。
腸本来の動きを乱して、腸内の環境を悪化させてしまうのはストレスに要因があると考えられています。
試験などが近いからと言って、『睡眠時間を削る』行為そのものがストレスになってしまいます。
その為に睡眠時間を削ってまで勉強することはおすすめしません。
例え睡眠時間を削って勉強しても、試験当日に下痢をしてしまっては試験どころではなくなってしまいます。
腸は、眠っているときやリラックスしているときに活発に動きますので、腸が弱っているときは、意識的に睡眠時間を確保するようにしましょう。 高校生が抱えるストレスの要因は、友達関係、試験、試合、先生に叱られるなどがあります。 試験や試合は避けることはできないので、ストレスを溜めないで出来るやり方に変えて取り組んでみると良いでしょう。 友達や先生などの人間関係の悩みは、一人で抱え込まずに『気軽でありそして真剣に話を聞いてくれる人』に相談してみると心が軽くなります。
あなたの周囲にいる、家族や友達はあなたからの相談を待っているかもしれません。
真剣に悩んでいることを、自分の感情や考えを素直に伝えてみましょう。
必要があれば、秘密を守ってほしい事も伝えましょう。
話を切り出しにくい時などは・・・
『ちょっと、いいかな?』
『真面目に聞いて欲しい事があるのだけど、聞いてくれるかな?』
『今聞いて欲しい事があるのだけれど、いいかな?』
『ちょっと、相談したいことがあるのだけれど時間あるかな?』
などのように、やわらかく聞いてみると、相手も『どうしたの?』と言うようにやわらかく聞いてくれる事が多いですね。
さらに、周りの人のために話を聞いてあげようとする時にも・・・
『最近どうした?元気ないよ?』
『〇〇にでも遊びに行こ!』
などと声を掛けてあげると、相手も話しはじめるかもしれません。
話をしてくれた時は、否定をせずにまずは黙って最後まで話を聞いてあげましょうね。
話をしてくれないような時は、無理に聞き出そうとはせずに、近くでそっとみまもってあげましょう。
まとめ
多くの高校生は登校前に症状が出ることが多いようです。
下痢を訴えたとしても、重大なこととして認識してくれない親も、多いのではないでしょうか?
子どもが強いストレスを感じて、腹痛や下痢になってしまう事は実際にありえます。
・ストレスをためやすい性格
・完璧主義で神経質
・一人で抱え込みやすい
・交友関係のもつれ
・試験などによる緊張や不安など
このように子どもが抱える、ストレスなどが原因で精神的に追い込まれてしまう事が多いようです。
症状によっては日常生活や学校生活に支障が出るようになったり、子どもにとっては精神的な苦痛や下痢は、決して軽いものではありません。
不登校やうつなどの心の問題の原因になることもあります。
”胃腸は心の鏡”といわれるようにストレスと消化器官は密接な関係にあります。
ちょっとしたコツでストレスと上手に向き合い、減らすことはできるでしょう。
何事にも出来る限り、物事を前向きに考えるようにして、ストレスと上手に付き合う事を心がけましょう。
友人からは「いつもの事だな」と言う感じで思われてました。