授業中に私語やつい居眠りをしてしまって先生に注意されたこと、又そういった光景を見たことがありますよね。
日々の部活や塾等で疲れてしまいつい授業中にウトウトしてしまうときがあります。
そして先生から注意をされると「内申に響く」などと友達から言われたことあると思います。
注意をされると「成績に悪影響があるのでは?」と心配になりますよね。
どれだけテストでいい点数を取っても授業態度が悪いために内申点を下げられてしまっては身も蓋も無いと真面目に授業を受けている方は多いのではないでしょうか?
もちろん真面目に授業を受けることは良いことです。
ですが本当に「授業態度が悪いというだけで内申点に影響するの?」と思った方は少なからずいると思います。
そこで、ここでは成績と授業態度の関係について説明します。
そもそも内申点って何?
この内申点は9科目の通知表の評定+αで構成されています。
9科目とは国語、数学、英語、理科、社会、美術、技術家庭科、保健体育、音楽です。
学期末に通知表が渡されますが、9科目それぞれに1~5の数字が記入されています。これが内申点となります。
そして+αの部分に部活や欠席日数などが書かれ高校に提出される内申書となります。
つまり内申点=通知表の評定ということです。
通知表の評定について
内申点は1~3年の通知表の評定がそのまま記入されます。
したがって、3年生になって勉強を頑張っても1~2年生分の内申点が上がることはありません。
しかし勉強することは良いことです。
高校によっては3年生の成績を2倍で算出し受験の選考に使用するところもありますし、成績が上がるに越したことはないです。
では通知表の評定ですが、これは観点別評価によって算出されます。
観点別評価とは以下のようになっています。
- 関心・意欲・態度
- 思考・判断・表現
- 知識・理解
- 技能
この4項目が各教科毎に設けられており、それぞれにA~Cの評価が付きます。
またA・B・Cの評価は以下のようになっています。
- Aは十分満足できると判断されるもの
- Bはおおむね満足できると判断されるもの
- Cは努力を要すると判断されるもの
この4つの項目で全てAを、又はAを3つとBが1つで通知表の評定が4~5(学校によっては10段階)になります。
昔は通知表の評定が相対評価となっており、5(学校によっては10)を取れる人数が決まっていました。
しかし今は絶対評価になっており、5(学校によっては10)を取れる人数に制限がありません。
したがって、オールAの評価を頑張って取らなくても篩にかけられて5(学校によっては10)を貰い損ねるということはありません。
そして授業態度は「関心・意欲・態度」に含まれています。
もちろん授業態度だけではありません。
この中には、授業態度のほかに、提出物や出席回数、挙手や忘れ物の回数なども含まれています。
しかし近年「関心・意欲・態度」の評価の仕方が、こういった表にでる動作で判断するのではなく授業で得た知識や技術をどういう風に使うかという考え方に変わってきています。
分かりやすい例が数学のテストの応用問題です。
当然解けなければテストの点は下がるわけですが、実はその問題を解く過程を見ている場合があります。
今まで習った知識を一生懸命駆使して問題を解く姿勢、これが「関心・意欲・態度」となる訳です。
つまりこの考え方だと授業態度は通知表の評定にそれほど影響するものでは無いということになります。
しかし当然のことですが、授業中騒いで授業を妨害するような行為はNGですよ。
成績の良い生徒は先生からの信頼が厚い
そうは言っても
「授業中に騒がないにしても、居眠りをしていたら先生からの印象は悪くなるのではないか?」
と思われる方もいます。
しかし、私が中学生の時にその思いを払拭する出来事がありました。
これは私が中学3年生のときの事です。
いつも授業中に居眠りをしている生徒(仮にA君とします)がいましたが、特に先生は注意しませんでした。
このA君は成績が優秀で、学年で常に上位にいる人でした。
ある日、クラスの誰かが「A君寝てるよ!」と先生に言ったのですが、先生は「A君は寝ていても聞いてるから大丈夫」と答えました。
当時の私は「A君だけいいな」と思っていましたが、よくよく考えると特別なことでは無いと気づきます。
学校の学習内容を把握しているかどうかはテストの結果でしか判断できません。
言い方を変えるとテストの結果が良ければ学習内容を把握していると取れるわけです。
勉強できる人に勉強しなさいって言うのは可笑しな話なわけで、学習内容を把握しているのであれば授業中居眠りをしていても問題無いという考え方に至ります。
ただし、これはあくまでも成績が良いと先生に認められ信頼されている場合のみ通用することですので気をつけてください。
不登校や授業終わりに登校してくる子どもの場合はどうなる?
ここでふと気になることがありませんか?
「不登校の子どもはどうなるのか?」
また、不登校でなくても授業が終わる辺りに登校してきている生徒の場合どうなるのか?
という所ですね。
基本的にこの手の場合でも学校の定期試験さえ受けていれば評定はつけてくれます。
なので、ここで成績をよくしておけば高校進学も狙えれるようになりますよ。
不登校の生徒でも成績さえよければ高校へ進学することは十分可能です。
そのことについて詳しく紹介しているのはこちらの記事になります。
まとめ
- 通知表は絶対評価の為篩にかけられる心配はない
- 授業態度の評価は表に出る動作ではなく授業で得た知識の使い方を見ている
- 成績が良く先生から信頼が得られる
- 不登校や学校が終わる頃にきている生徒でも定期試験の成績さえよければ進学できる
このようなことから成績が良く先生から信頼されている生徒は授業を真面目に受けなくても評価に悪い影響を受けるということは無いといえます。
なので、「いつも授業で寝てばかりだけど大丈夫かしら?」
と心配する方は定期試験の成績や通知表を一度見てください。
中学生なので表立って見せてくれない可能性もありますが、今後高校進学を考える上ではかなり大切な所になります。
対策は早いうちにするのが良いです。
できれば中学1年か中学2年の時で判断してくださいね。
中学生で一番気になる事が、「勉強」になります。
中学受験を経験する方もいらっしゃいますが、多くの方にとって高校受験が最初の大きな受験になります。
人生には2〜3回(人によっては4回以上の時もあります)の大きな試練があります。
その1つめの関門が「高校受験」です。
ここで最初の線引きが行われます。
この高校受験を最高の形で終わらせる事ができるように、早い段階から対策を行なっていくのがいいです。
その事について紹介しているのがこちらになります。
小学校6年生の時には点数すらかかれないほど成績の悪かった少年が、家庭教師をつける事によってその地区で最難関の高校に合格する話になります。
授業は参加していませんでしたが、テストの成績がよかった結果になります。
逆に、真面目に授業受けていてよく先生に質問もしていた生徒が地区最下位の高校に進学した例も見てきております。
このように定期試験の成績でほぼ決まりますので、授業中寝ているとか参加していないとかでもテストの成績さえよければ高校へ進学することは可能ですよ。