勉強をする時どうやって勉強しますか?
特に試験やテストの前日の過ごし方は非常に大事です。
今までやってきた勉強を復習する。
これが一番理想です。と言うのも何もしないと明日の試験がとても不安になっちゃいますよね。
「どんな方法でもいいから勉強すればいいんでしょ?」
いえ。前日にやって欲しくない方法もあります。
これは、普段あまり勉強していない人が、やりがちなんですが
「前日に詰め込んだ」経験ってありませんか?
私も計画立てて勉強をするタイプではなかったので、前日の詰め込みしかやってませんでした。
でもそれはあまりよくない勉強方法なんです。
「試験の前日は詰め込むでしょ」
ダメというか一時的に覚えられても、自分の身にならないのです。
なぜなら「付け焼き刃」と言われるもので基本的にあまり良い勉強法ではありません。
ここでは、付け焼き刃の意味とそれがなぜ意味がないのかをご紹介します。
付け焼き刃の意味
付け焼き刃(つけやきば)とは…
一見切れそうに見えるが、実際は切れない刀を意味する表現。切れ味の悪い刀に、鋼の焼き刀をつけたことに由来する。転じて、その場しのぎのために、一時的に知識などを覚えることを意味する語として用いられる。
(https://www.weblio.jp/content/%E4%BB%98%E3%81%91%E7%84%BC%E3%81%8D%E5%88%83 より引用)
つまり、「その場しのぎ」ということです。
ですが、勉強において「その場しのぎ」というのは一番自分の力にはならないものです。
実は「勉強が苦手」な人は、そもそも勉強のやり方が「付け焼き刃」ということがほとんどです。
次はなぜ付け焼き刃の勉強がだめなのかを説明していきます。
付け焼き刃では意味がない
付け焼き刃ではなぜ意味がないのでしょうか。
それは「理解ができていない」からです。
付け焼き刃の勉強法というのは基本的に「一瞬の記憶」です。
例えば、「794」
この数字を覚えてください。
覚えましたか?
そして、明日になってもこの数字を覚えている自信はありますか?
おそらく、ないと思います。
私も明日にはすっかり忘れているはずです。
つまり、今の一瞬で覚えた数字なんてすぐ忘れてしまいます。
付け焼き刃の勉強とはそういうものなんです。
やった瞬間は覚えていても、数分もしくは数時間もすれば完全に忘れています。
「理解」をするには「なぜ?」や「どうして?」を学んだり、「どういうときに使うか」などを知ることが必要です。
ただ並べられた文字を見ていてもずっとは覚えられません。
人の脳は、忘れるように出来ているので、必要のない事や何かの情報に紐付けされていない「ただ暗記しただけ」の情報はどんどん忘れていくのです。
じゃあどうすれば脳は覚えてくれるのか、次ではそれを紹介します。
勉強は積み重ねが大切
勉強で必要なことを覚えるためにどうすればいいか。
それは「何回も同じことを繰り返して覚える」です。
人の脳はすごい能力があるんですが、意外と単純なので何回も覚えたり勉強したことに関しては「これは覚えておかなければならない」と勝手に思います。
そうすると、脳の中で長期記憶という記憶のスペースに入れてくれるので、勉強したことを覚えていられるのです。
そして、何回も覚えるということは1回の勉強ではだめなのです。
つまり、付け焼き刃の「その場しのぎ」の勉強では覚えられません。
記憶のメカニズム
ここで勉強のための記憶のメカニズムのお話をしておきます。
記憶には短期記憶と長期記憶があります。
短期記憶とは、例えばさっきの数字を覚えたり、ちょっとしたことを覚えておく記憶のことです。
もうさっきの数字は覚えていないかもしれませんが、そのように短期間だけ覚えておくときには、脳は短期記憶のスペースに覚えたことを入れておきます。
そして、ある程度の時間が経てば忘れるようになっているのです。
付け焼き刃の勉強では、覚えたことはこちらの短期記憶のスペースに入れられます。
なので、次の日のテストや必要なときに思い出せなくなっているのです。
反対に、長期記憶というのは名前のとおり長期間覚えていられる記憶のことです。
半永久的に忘れることはない、という説明もあります。
つまり、勉強で覚えたことをこの長期記憶の方に入れることができればテストなどの必要なときにも思い出せるようになるのです。
じゃあどうすれば長期記憶の中に入れる事ができるのか。
これには2つのやり方があります。
まず1つ目は「何回も繰り返し覚える」ことです。
先程も書きましたが、脳は意外と単純なので何回も覚えるということをしているだけで、
「これは覚えておかないといけない!」
と思って、長期記憶の方に入れてくれます。
なので、勉強では復習が大切と言われるのはこのためです。
何回もやると覚えられるからです。
掛け算の九九なども「しちさんにじゅういち」と単語で覚えようとすると無理ですが、あれは何回も口に出していたからこそ今でも覚えているはずです。
それが何回も覚えるということなんです。
九九は何回も覚えたことにより、長期記憶に入っているので、今でもすぐに思い出せるのです。
そして2つ目は「意味をつける」ことです。
先程の「794」という数字は実は意味があります。
それは「平安京が出来た年」です。
有名なゴロ合わせで「鳴くようぐいす平安京」というゴロがあります。
このゴロを知っていた人はすぐに覚えられたことでしょう。
それは意味やエピソードなどをつけたからです。
ただの数字として覚えるよりも、このようになにかに結びつけて覚えたほうが覚えやすいのです。
例としてもう一つしておきましょう。次は長いですよ。
「0120117117」
どうでしょうか?
先程から増えて、10ケタの数字です。
気づいた方はいますか?
これ電話番号の「0120-117(いいな)-117(いいな)」というCMでよく見る番号なんです。
これに気づけば一発で覚えられますよね。
もう一つしてみましょう。
「docomoausoftbank」
どうでしょうか?
英語ばかりで意味がわかりませんよね。
ですが、気づいた人は気づいたと思います。
これ実は切るところを工夫すれば、
「docomo au softbank」
と携帯の会社のアルファベットを並べただけです。
こうなると誰でも思い出せますよね。
このようにして覚えたいことに意味をつけることによって、覚える難易度がぐっと下がります。
長期記憶を意識する
長期記憶の威力はおわかりいただけたと思います。
勉強にもこの長期記憶のテクニックを使えば、覚えることが今より楽になります。
そして、さらに最強なのが、この2つを組み合わせることです。
「意味をもたせて、何回も繰り返して覚える」
これだけでどんな勉強も乗り越えられます。
ぜひ、長期記憶のテクニックを使って、付け焼き刃勉強から卒業してください。
そしてその長期記憶のテクニックと一緒にやっていただきたいのが「書く」ということです。
デジタル時代の今でもノートをとりますよね。
目で見た情報を紙に書くことは大事で、頭を整理する効果があります。
頭を整理して何回も反復して覚える。
この習慣が手に入れば、勉強がはかどりますよ。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
勉強はとにかくやればいいものではなくて、記憶のテクニックを知っていれば、実は簡単に覚えられるようになったりするのです。
記憶のテクニックは
- 何回も覚える
- 意味をつけて覚える
- この2つを組み合わせる
記憶力が悪いと思っている人はたくさんいると思いますが、本当は記憶力が悪いのではなくて、記憶のテクニックを知らないだけなのです。
他の人にできて、あなたにできないわけがありません。
あなたも記憶のテクニックを身につけて、成績をアップさせましょう。
付け焼き刃で勉強している方も「勉強」ができれば・・と思うことありませんか?
定期テストとかは成績がよくても、高校進学とかに影響する模試や実力テストになると全然ダメという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
付け焼き刃で勉強している方の中には、中学受験を経験する方もいらっしゃいますが、多くの方にとって高校受験が最初の大きな受験になります。
人生には2〜3回(人によっては4回以上の時もあります)の大きな試練があります。
その1つめの関門が「高校受験」です。
ここで最初の線引きが行われます。
この高校受験を最高の形で終わらせる事ができるように、早い段階から対策を行なっていくのがいいです。
その事について紹介しているのがこちらになります。
小学校6年生の時には点数すらかかれないほど成績の悪かった少年が、家庭教師をつける事によってその地区で最難関の高校に合格する話になります。
さらに、大学を目指してる方にはこちらの記事もお勧めします。
高校合格から大学合格までの話になりますが、中学生以上に大きな経験をしていって自身の見聞を広げていきます。
最後には人生最大のピンチがやってきます。
それを乗り越えれるのかは中身を見てください(笑