抱っこしても泣き止まない。
オムツを変えても泣き止まない。
ミルクをあげても泣き止まない。
これを読まれている皆さん、子どものグズリ泣きに悩まされておりませんか?
子どものグズリ泣きっていつ起こるかわからないので本当に大変ですよね。
これが夜中でも続いて近所から
「うるさいわ!」
って苦情が来たら気も滅入ってしまいますよね。
私の所も最初倫太郎のグズリに悩まされて、家庭崩壊直前まで行きました。そんな所、職場の課長から紹介され、その友人が教えてくれたあるものを使ってみた所、倫太郎のクズリがピタリと止まりました。
今ではこれなしでは生活できないくらい重宝しています。最初は半信半疑だったのですが、友人である鹿山が体験して泣き止んだのを知って借りてきて実際に試してみた所、本当に泣き止んだので買うことを決意しました。今ではみゆき同様これなしの生活は考えられません。
そのことについて詳しいことはこちらで紹介しております。
私の子どもで言いますとどこかで言いましたがダンボールを食べたりするのが当てはまると思います。
この行動が何なのか?調べてみるとある学者の提唱にたどり着きました。
できる限りわかりやすく紹介しようと思います。
子育てをしていると、大人では理解できない子どもの不思議な言動に悩まされることも多いのではないでしょうか?
「なんでそんなことするの!?」
「何度言っても、子どもが言うことを聞いてくれない…」
でも保育園・幼稚園の先生の言うことならよく聞いてくれる、そんな経験はないですか?
実は、保育園・幼稚園の先生を目指すうえで勉強することの一つに“ピアジェの発生的認識論”というものがあります。
この理論は、日本も含む全世界の幼児教育の基盤となっている重要なもので、幼児教育の現場ではこの理論を元に毎日子供たちの成長を後押ししているのです。
保育園・幼稚園の先生は、この理論による発達段階の特性を踏まえた上で子どもと接しているからこそ、子どもも先生の言うことをしっかり理解してくれるのですね。
この記事では、”ピアジェの発生的認識論”を家庭での子育てに活かすために、具体例をおり交ぜながら、わかりやすく解説していきます。
子どもの発達段階と認知の関係について学び、家庭での接し方に活かせるようになれば、きっとこれからの子育てが少し楽になりますよ。
目次
発達心理学者ジャン・ピアジェについて
(画像引用:ウィキペディア)
ジャン・ピアジェ(1896~1980)はスイスの発達心理学者です。
20世紀で最も影響力の大きかった心理学者の一人であり、“20世紀の発達心理学者の父”とも言われています。
彼がたくさんの観察と実験を通じて提唱した“発生的認識論”は、世界中の幼児教育の基盤になったと言われ、幼児教育ではとても重要視されています。
日本でも国家資格である保育士の試験では、必ずと言っていいほど、この理論についての問題が出題されています。
つまり、子どもの教育に携わる上でしっかり理解しておくべきだと、国が認めているということです。
簡単にまとめると、ピアジェの考える幼児期の特徴は、以下のようなことが挙げられます。
- 子どもはそれぞれの発達段階によって違う感じ方や考え方をする。
- 子どもの思考は直感的で、だからこそ想像力が豊かである。
- 子どもは周りの人とのかかわりや実際に自分で動いてわかったこと等を通して、より適切な対応ができるように発達していく。
- 子どもの発達には、生まれ持った素質や周りの環境だけが影響するのではなく、子ども自身が自ら周りとかかわり続け、周りも反応を返す相互作用が不可欠である。
これは家庭での子育てに活用する上でも、とても大切な要素です。
上記を踏まえて、ここからは具体的な話に進んでいこうと思います。
子どもの思考の発達段階と認知の関係
“発生的認識論”では、子どもが成長する中で、どのようにして周りの物事を認知するのかを、5つの段階に分けて説明しています。
認知とは、「既に知っていること」として頭にインプットするということです。
通称“ピアジェ理論”とも、“思考発達段階説”とも言われています。
よく目にするのは0歳~12歳ごろまでを4つの段階に分けているものですが、今回は保育士試験の勉強で用いられる、より詳しく5つの段階に分けているものをご紹介します。
こちらの方が細かな年齢別に区分けされていますので、家庭での子育てに効果的に活かせると思います。
0~2歳:感覚運動的段階
ものすごいスピードで発達するこの段階を、ピアジェは更に6つに分けて考えています。
●第1期(生後1か月ごろまで):人間の本能である原始反射が全ての時期です。
母乳を吸うための吸てつ反射、周りの音や刺激にビクッと反応するモロー反射などが有名ですね。
赤ちゃんの意志とは関係なく、生きるために本能的な無意識の反応を通して周りとのかかわりを持ちます。
噛み砕いて、分かりやすい例で言うと
吸てつ反射は
- 口元に指を待っていくと、吸い付いてくる
- 空腹になると、無意識で口が母乳を吸うように動く
モロー反射は
- 急に抱き上げると、ビクッと反応する
- 逆に下に急に下ろしても、ビクッと反応する
- 大きな音がすると、寝ててもビクッと反応する
などが、あげられます。
●第2期(1~4か月):例えば、目で”見る”ということ、手で”掴む”ということができることに気づき始めます。
また、そういった2つ以上の動作を連動させることができるようになり、見たものを掴もうとする動作をするようになります。
手足をバタバタさせる等、偶然一度できた行動を繰り返す時期でもあり、それを通して新しい動きを発見・認知していきます。
日常で、よく見られる行為は
- 両手をにぎにぎして、自分の手だと認識する
- 足の指も同じく掴んで、自分の物だと認識する
- 拳を口に入れてなめてみることで自分の指を認識する
など、目に入るもの(この時期は自分のからだのパーツ)を触ったり、口に入れることによって、自分の体だということを認知するのです。
●第3期(4~9か月):第2期で自分の存在を認知した赤ちゃんは、次に周りのものへ興味を持ちます。
例えば、おもちゃのガラガラを偶然掴んで振り回して音がしたことで、ガラガラに興味を持ち、また同じ動作を繰り返し行ったりすることが当てはまりますね。
そうやって繰り返すことで、今度は自分と周りのものとの関係性を認知していきます。
この頃は、体も自分で動かせるようになり、行動範囲も広がります。
第二期で自分の手や足を認識した事で、今度は手足を使って周りに見える物を、興味心から触ってみたくなります。
勿論何が安全で、何が危険かは認知していません。
そこで、実際にさわってみた結果、楽しい!という感情や痛い!という感情を学んでいくのです。
●第4期(9~12か月):更に複雑な動作ができるようになり、認知できることも増えていきます。
例えば手で掴んだものを振り回して投げてみると、手の届かない場所にあるイスに当たる等です。
また、“視界からいなくなっても存在していること”に気づきます。
これまでは視界からお母さんがいなくなると、
「お母さんが消えてしまった」「もう2度と会えない」
と思い泣き出していましたが、“視界からお母さんがいなくなっても存在している”ことに気づき始めるのです。
いないいないばぁ等の遊びができ始めるのがこの時期です。
●第5期(12~18か月):自分が行動した結果起こったことに対して、相手や対象物によって結果が違うことを認知します。
例えば、積み木同士をぶつけ合うと鳴る音や感触と、積み木でクッションを叩いた時になる音と感触が違う、ということに気づくのです。
また、相手が嫌悪感を持っている。と言う感情も読み取れるようになります。
ぬいぐるみに積み木をぶつけても、何もぬいぐるみは変わらない。
しかし、母親にぶつけると顔をしかめる。
何度か同じことをするうちに、母親は大きな声で「嫌」や「やめなさい」と否定する。
そこで、しても良いことと、悪いことの認識が始まるのです。
繰り返すことで、同じ行動でも対象物によって結果が変わることを理解できる時期なのですね。
これは幼児期に、関わりあいを持つお友だちとの遊びに深く繋がります。
●第6期(18か月~2歳):頭(心の中)で何かを思い浮かべることができるようになります。
例えば、
お腹がすいた。キッチンにはおやつがある。どうすれば食べれるだろう?
と思ったときに、母親にその気持ちを伝えようとする。
また、昨日まで当たり前にあったおもちゃなどが、見当たらない。
どうしても今それがほしい。身近な大人にそれを伝えようとする。
これは“表象機能”と呼ばれ、ピアジェはこれができるようになることで0~2歳までの感覚運動期の知能が完成されると考えました。
私たちが子どもの頃からあるこどもちゃれんじはこどもの興味を引くのが上手です。
子どもの興味と合致すればのめり込んでくれます。
その体験談についてはこちらを参考にしてください。
2~4歳:象徴的思考段階
“表象機能”の発達により、一度見聞きしたことを頭の中で覚え、それを後で再現する“延滞模倣”ができるようになります。
これによって、落ち葉をお皿に見立てたり、ドングリを料理に見立てたりする“ごっこ遊び”をするようになります。
遊びだけに限らず、歌を歌ったり、ダンスをしたり少しずつ記憶し、覚えた内容を繋げて、完成させる。
親が話していたことを記憶していて、数日後同じような口調で他の相手に話しかける。
幼児期によく見られる行動も、全て論理に乗っ取ったものだったのです。
4~8歳:直観的思考段階
自分を中心に考えることが特徴です。
自分の周りで起こる出来事を似たもの同士分類して関連付けたりと、物事の共通部分を見つけ、体系立てて認知出来るようになります。
ただ、まだ論理的思考は出来ないので、例えばホールケーキを8つに切り分けると、切り分けた方が量が多くなったと思ってしまう直観的思考で物事をとらえます。
8~12歳:具体的操作段階
小学校中盤~後半のこの時期になると、論理的思考や推測が出来るようになっていきます。
前述の例でいくと、ホールケーキを8つに切り分けても量は変わらないことが理解できるようになり、他にも時間の概念なども持てるようになっていきます。
小学校の教科書にも似たような問題が取り入れられていますよね。
12歳以降:形式的操作段階
仮定の話や抽象的な話も理解できるようになっていきます。
実際に今存在しないことについての話でも、頭の中で具体化し、論理的・形式的に考えられるようになるのです。
{参考:保育タイムズ「保育の心理学」)(こどもまなび☆らぼ)}
発達段階に合わせた子どもの遊びと家庭での接し方
それぞれの発達段階において適切な遊び方や接し方は異なります。
しかし、全てにおいて共通する大切なことは、“大人は必要以上に口出しをしない”ということです。
子どもは自ら試行錯誤を繰り返すことで学んでいきます。
むやみに大人が口出しをして行動を制限してしまっては、子どもが持っている伸びしろを最大限活かすことができなくなってしまいます。
それを念頭に置いて、それぞれの段階での遊びと接し方について以下でご紹介します。
0~2歳:感覚運動的段階での遊びと接し方
前述したように、生まれてから最初のたった2年間で、子どもの思考の発達は6つもの段階に区分けされます。
全ての段階において共通して大切なことは、「まずはやってみる」「繰り返しやってみる」ことです。
生後少しすると手や足を口に入れたり、周りのものを口に入れたりしますよね。
親としては「汚い・危ないから辞めてほしい」とつい思ってしまいますが、これはこの時期の子どもが物事を認知する上でとても重要な行動なのです。
ケガをする危険があったり大切なものなど、本当に口に入れてほしくないものは子どもの手の届かないところに置くようにしましょう。
できるだけ子どもの行動を抑えないように、あたたかく見守ってあげてください。
柔らかいボールや音のするガラガラ、舐めたり触ったりすると様々な感触がするおもちゃなどもおススメです。
子どもが投げたり触ったりした時にたくさんの感覚的な刺激を感じることのできるおもちゃを用意してあげると、発達を促すことができます。
子どもがまだ発見していない新しい動きを大人がしてみせるのも有効ですが、もし興味を示さなくても強要はしないでくださいね。
生後9か月ごろからは、いないいないばぁや簡単な探し物ゲーム(おもちゃを背中側に隠して「どーこだ?」と探させる等)も楽しめますよ。
私たちが子どもの頃からあるこどもちゃれんじはこどもの興味を引くのが上手です。
子どもの興味と合致すればのめり込んでくれます。
その体験談についてはこちらを参考にしてください。
2~4歳:象徴的思考段階での遊びと接し方
この時期にぜひたくさんしてほしい遊びが“ごっこ遊び”です。
思考が発達して、頭の中で何かを思い浮かべる“表象機能”が成立したからこそできるこの遊び、何度も繰り返すことで想像力や表現力が養われます。
同じく、過去に経験した出来事を頭の中で覚えておき、後で再現する“延滞模倣”ができるようになったからこそ楽しめる遊びでもあります。
男の子なら大好きなヒーローになりきるヒーローごっこ、女の子なら人形や周りのものでお料理や子育てを見立てるおままごと等、とことん没頭させてあげましょう。
いつも行かない場所へお出かけしたり、料理や家事を一緒に手伝ったりという経験も、子どもたちの大切なインプットになりますよ。
4~8歳:直観的思考段階での遊びと接し方
基本的な遊び方は象徴的思考段階と変わりませんが、内容がより複雑・具体化し、高度な”ごっこ遊び”になります。
また、アニメや映画で見たシーンなど実在しないものを周りの友達との会話で共有して遊んだりし始めます。
この頃の子どもは力も強くなり大胆な動きができるようになる一方で、注意力や危険を感じる力はまだ弱いです。
ケガや事故に繋がらないよう、本当に危険を感じた時は大人が注意する必要も出てくるかもしれません。
子どもたちの遊びをさりげなく見守り、本当に必要な時のみ大人が注意喚起をすることで、子どもたちの危険への意識も育てていけるといいですね。
8~12歳:具体的操作段階での遊びと接し方
この頃になると子どもたちだけの世界観でいろいろな遊びが繰り広げられていきます。
大人ができることは、これまで同様、本当に必要な時のみ口を出し、基本は子どもの興味や想像力・思考に合わせて好きにさせてあげることだと思います。
たくさんのことに興味を持ち始める時期でもあるので、できるだけ多くの刺激に触れる機会をつくってあげるのもいいでしょう。
その中で少しでも興味を持ったことは、子どもが深掘りできる環境を用意できるとなお良いですね。
例えば、役場が主催する小学生対象の体験ツアーもローカル情報誌などにたくさん募集情報が載っています。
参加費も手軽なものが多いので、活用してみてはいかがでしょうか。
もし出来そうであれば、両親の職場や趣味の集まりに子どもを連れて行ってみるのもおススメです。
大人のコミュニティを覗かせてみるのも子どもにとっては刺激と発見に溢れていますよ。
12歳以降:形式的操作段階での遊びと接し方
中学校へ進学する頃には、ちょっと前まで親の後ろをちょこちょこ追いかけていた子どもたちも、一人前に自分の考えを持ち、主張するようになってきますよね。
もしかすると、思春期に突入して口すらきいてくれなくなるかもしれません…
中学校生活や部活等も始まり、なかなか家族みんなで行動することも少なくなると思います。
機会があれば、子どもが何か新しい刺激や自分と違う意見をインプットできる環境づくりを頑張ってみてください。
例えば、世間で話題の出来事について食事時に家族で話してみたり、普段とは違う環境に家族旅行で行ってみたり等です。
それが子どもの考える力を更に鍛えることに繋がります。
まとめ
- 発達心理学者ジャン・ピアジェが提唱した“発生的認識論”は、世界中の幼児教育の基盤になっており、日本でも非常に重要視されている。
- 0歳から12歳ごろまでの子どもの思考は5つの発達段階で分けられ、それぞれの段階で特徴が異なるため、成長の上で大切な遊びや大人の接し方も変わってくる。
- 全ての発達段階において共通して大切なことは、大人が必要以上に口出ししないこと。大人は発達段階に応じて適切なフォローを行っていくべき。
一見、理解しがたく思ってしまう子どもの言動ですが、このピアジェの”発生的認識論”を踏まえて思い返すと、納得できることがたくさんあるのではないでしょうか?
子どもの行動には何一つとして無駄なものは無いのですね。
全てが発達に繋がっていて、各発達段階に応じた遊びや周りとのやり取りを通して徐々に成長していっているのだということがよくわかると思います。
大切なのは、子どもが自ら考え行動し、大人は不必要に口を出さないことです。
時に、黙って見守ることに難しさや煩わしさを感じることもあるでしょうが、そこはぐっと抑えて、ぜひ子どもの成長を温かく見守ってあげてくださいね。
抱っこしても泣き止まない。
オムツを変えても泣き止まない。
ミルクをあげても泣き止まない。
これを読まれている皆さん、子どものグズリ泣きに悩まされておりませんか?
子どものグズリ泣きっていつ起こるかわからないので本当に大変ですよね。
これが夜中でも続いて近所から
「うるさいわ!」
って苦情が来たら気も滅入ってしまいますよね。
私の所も最初倫太郎のグズリに悩まされて、家庭崩壊直前まで行きました。そんな所、職場の課長から紹介され、その友人が教えてくれたあるものを使ってみた所、倫太郎のクズリがピタリと止まりました。
今ではこれなしでは生活できないくらい重宝しています。最初は半信半疑だったのですが、友人である鹿山が体験して泣き止んだのを知って借りてきて実際に試してみた所、本当に泣き止んだので買うことを決意しました。今ではみゆき同様これなしの生活は考えられません。
そのことについて詳しいことはこちらで紹介しております。