皆さん知育と聞くと、どんな印象を持たれるでしょうか?
特別に何か学習させたり、特別なオモチャを用いたりする子育てをイメージしるかもしれませんね。
子育てをする上で、誰しも多かれ少なかれ「理想」があると思います。
「こんな子に育って欲しい」
「こういう子にはならないで欲しい」
私は娘に対して、大きな期待や希望はないのですが、希望するならば
「ただ健康で、思いやりをもてる子に育って欲しい」と思うだけです。
「思いやりを持てる」
この部分が非常に大事で、人間関係においては欠かせないですが、時々「自分はいいねん」という謎の言い訳で、自分がされて嫌な事を平気で人にする人がいます。
こういった思いやりがない行為も、しっかり知育を考えた育児をする事でなくせるのではないかと感じています。
自分の言動で、相手がどういう気持ちになるのか。
そういうちょっとした想像力を、働かせることが出来るようになれば、いろんなことが上手く行くような気がします。
そういう「理不尽な子になってほしくない」という思いから知育について考えてみました。
知育とは何なのか?
そもそも知育とは「知識を高め、知識を豊かにする教育」です。
- 徳育…優しさ
- 体育…元気
- 知育…賢さ
子どもの教育は、主にはこの3つで構成されています。
今回は、その中でも「知育」について、掘り下げて考えてみました。
知育には、学習能力だけではなく、様々な「考える力」があります。
- 思考力…考える力
- 記憶力…覚える力
- 判断力…決める力
- 発想力…アイディアを生み出す力
- 想像力…イメージする力
全てが、生活の中でしっかりと伸ばす必要のあるものですが、その中でも私が大事だと思うのは、発想力と想像力です。
発想力が乏しいと、大人になってから困る事があります。
でもその前に、子ども同士の遊びが、うまくいかなかったりします。
子どもの自由な遊び方は、発想力の塊ですから。
想像力が乏しいのは、結構大問題です。
例えば、お友達と遊んでいて、自分の「おもちゃを貸して」と言われたとします。
本当は貸したくないとしても、想像力が働けば、ここで「嫌だと言ったらお友達悲しむかな?」と考える事が、できますよね。
しかし、想像力が働かないと、お友達を思いやる事ができません。
もちろん、貸して=貸さなければいけない。ではないです。
でも絶対に「これは私の!」とやってしまうと、お友達と喧嘩になっちゃいます。
想像力が乏しいままだと、集団生活で上手く過ごすことができません。
「自分はこうしたい」だけだと、お友達から嫌がられてしまいます。
相手を思いやる事は、人間関係を築く上で欠かせません。
「知育は必要ない・意味ない」
そういう意見も、もちろんあります。
でも私は、あえて知育をするというよりは、日常生活や毎日の遊びの中で、子どもの能力を伸ばしてあげるというのが大切なのだと思います。
「知育は意味ない」という声が出てしまうのは、きっと「能力以上に伸ばそう」と考えてしまうからなんだと思います。子どもの可能性は、無限ではないですが、0〜100の間でどこに着地するかは、環境次第で決まるのではないでしょうか…。
知育が意味あるかないかは、大人にならなきゃわからない。でも、知育しようと思う親の心がけや、子どもに対しての姿勢は、必ずいい方向に向かうと思うのです。
例えば、ママがパパの悪口や文句を子どもに言っていたり、「自己中」な態度を、子どもの前でとっていたりすると、子どもはそれをマネしてしまいます。
少しの心がけで、そういう事をしないようにする。それだけでも「知育」の始まりなのではないでしょうか…。
月齢にあった知育をしよう
子どもによって成長のスピードは様々です。明らかな発達遅延でもない限り早いからいいとか遅いからダメだとかそういう事ではないと私は考えます。
うちの娘は、かなりの慎重派です
寝返りも生後7ヶ月頃までしなくて、とても心配したのですが、そこからハイハイ→つかまり立ち→たっちまではすごい早かったです。
一度それを経験すると、「慎重派なんだな」とゆっくり見守ることができました。
親としては、もっと、たどたどしいのがみたいと思うのですが、娘は「ちゃんとできるまでやりたくない」と思うから、できるようになるまでやらないのです。
それも個性です。
その個性を無視して、子どもが出来る一歩二歩先を親がやってしまうと子どもは伸びないです。
- 0〜1歳は五感を刺激してあげる
- 2〜3歳は指先を使う遊び
- 4〜5歳はものづくり
このようにステップアップしてあげるのが、大事なのです。
出来ないことを無理してやらせるより、出来ることをやらせてあげて盛大に褒める…。
この時の子どもの嬉しそうな顔を見て、褒めることの大事さに気づかされました。
私が片付けをするときは、かならず子どもに「ないないして」とやってもらうようにしてます。1歳の今は箱に投げ入れるだけで「すごいすごい!」と褒めますが、これが3歳くらいになると「ちゃんと片付けて」に変わります。
子どもの成長に合わせて褒めてあげて、決して他の子と比べない。親が焦らない。この辺のポイントを抑えてあげると、やりやすいと思います。
知育とは学習能力だけはない。
知育というと、学習能力の事だけに注目しがちですが、先の項目で書いたように、学習能力だけではありません。むしろ知育で伸ばす「5つの力」を使ってお勉強するので、学習能力はあとからついてくると私は思ってます。
小さな子どもにドリルをやらせたりというのは私は反対です。
といいますのも、学校のテストは良く出来て、学歴は優秀だったけど、就職し社会に出た時に、上司からの指示がないと動けれなかったり臨機応変な対応が苦手だったりしてその後挫折する人がいます。
その一方、学校のテストは苦手で学歴もさほど大したことない人が、社会に出ると色々な物事に対し柔軟に対応でき、自分の判断でテキパキと仕事が出来、時には上司と相談しながら物事をうまく進めることができる人や、自ら会社を興したりする人もいるからです。
もちろん、学校の勉強は大事です。
大事ですが「それしか取り柄のない人」にはなってほしくないので、発想力や想像力を、十分に育てたいと思うのです。
子どもの色々な力は、遊びの中で身につくので、勉強という形に囚われるのは良くないです。
学ぼうとする環境を、整えてあげる事が親の役目で、なんでも楽しいと思わせてあげる事こそが大事なのです。
私は別に難しい事はわからないですし、特別な事をするつもりもないです。
自分自身学校の勉強はしなかったので、きっと小学校高学年ぐらいでみてあげられなくなります。
出来ない事がある自覚はあるので、その分今子どもと、しっかり遊んであげて、いっぱい笑える環境にしてあげたいです。
そして、子どもの勉強を教えてあげられなくなったら、逆に教えてもらって一緒にやってみるのもいいかなと思いますね(笑)
子どもの個性を伸ばす
子どもをみていると、本当に個性の塊だなと実感します。
うちの娘のように慎重派な子や、逆に何度転んでも挑戦するタイプの子など様々です。
「◯◯ちゃんはできるのに」
「なんでそんな事もできないの」などは禁句です。
やりたいと思ったことから、子どもはするように出来てるので、焦ったり比べたりしても意味がないのです。
できるようになった事を伸ばしていく。その方がストレスなく楽しく知育ができます。
おとなしい子・気性が荒い子・運動が好きな子・絵本が好きな子など色々な子がいます。その瞬間瞬間で興味のある事が違います。
簡単にいうと「子どもの好きを伸ばす=知育」なのではないでしょうか?
知育向きのアイテム
知育に向いているグッズは様々あります。くもんやこどもチャレンジなどは代表的ですよね。
「子どもに何で遊ばせたらいいのかな」
「せっかくなら賢くなるおもちゃを買いたい」
私もおもちゃを買う時は「気にいるかな?」と色々気にしてなかなか決められないです。
おもちゃだけではないのですが、想像力や発想力を、刺激する事ができれば、いいと思うのです。
知育玩具
知育おもちゃというと、パズルや積み木などを思い浮かべますが、今は一口に積み木と言っても、種類が本当に豊富で、迷いますよね。
うちの子は、型はめができるブロックと積み木がお気に入りでよく遊んでます。
「知育おもちゃ」と書いてしまうと、特別な何かだと思いがちですが、要はおもちゃ全部が、知育おもちゃなんです。
子どもの頃に動画ばかりみてる子よりは、レゴ等の創作意欲を、掻き立てるおもちゃで遊んでる子の方が、想像力が豊かなように、自分で遊び方を考えて遊ぶ。その事自体が知育につながります。
私自身が優柔不断で、なかなか選べないので、おもちゃを買うときはネットではなく、毎回おもちゃ屋さんに行きます。
実際遊ぶのは子どもなので、この中で「どれがいい?」と子どもに聞いて選んでもらいます。おもちゃを選ぶのは、もっと大きくなってからかなと思ってたら、意外と1歳でも好きなおもちゃを選ぶんです。
でも買ったおもちゃより、マクドナルドのセットのおもちゃやベネッセから送られてくるおもちゃがすごく好きなので、そういうオモチャは、「良くできてるなぁ」と感心してしまいます。
知育菓子
子どもの頃、「ねるねるねーるね」って食べた事ないですか?今食べたらそんなに美味しいものでもないのですが、子どもの頃はあの不思議な感じが大好きでした。
今ネットで「知育菓子」と検索すると、本当に色々なものが出てきます。
「知育菓子 まずい」とか「知育菓子 添加物」とかも出てくるので、ネガティブなイメージも多くあるんでしょうが…。確かにあのカラフルな感じは添加物気になります。けど、子どもはワクワクしますよね。
大量に食べるわけではないので、たまに楽しんで食べる分にはいいと思います。
私が子どもの頃には、自分で作るお寿司屋さんとかハンバーガー屋さんとかなかったですからね。
スーパーのお菓子コーナーにも、本当に色々なものがあるので、今の子ども達が羨ましいです。私が幼い頃は、キラキラしたお菓子なんてあってもすごく少なくて、おぼえてるのが「 ねるねるねーるね」ぐらいです。
まとめ
- 知育とは 5つの考える力を育てる
- 知育とは学習能力のことだけではない
- 褒める事で子どもの能力を育てる事も知育の一つ
- 子どもの「好き」を伸ばす事が大事
- 大人の価値観にはめずに、のびのびと育ててあげる
- 知育は脳を育てる
知育=難しい事ではなく、子どもの楽しい!だったり、やりたい事だったりを応援してあげるだけでいいんじゃないかと思います。
そうやって遊んでいく中で、様々な気づきが生まれます。
字が早く書けたとか早く喋ったとかそういう事も大事かもしれませんが、子どものペースで、好きを大事にしていく方がもっと大事なはずです。
今回、知育について考えてみて、私自身たくさんの気づきがありました。つい大人の価値観に子どもをはめ込みがちですが、のびのびと育てることは大事なんだなと。
うちの子ももう少ししたら、さらに自己主張が激しくなるので、きちんとしつけをした上で、やりたいを伸ばしてあげられるかなと不安もありますが楽しみです。
知育はいらない。そういう声ももちろんあります。
学習能力としての知育は、確かにそうかもしれません。
お勉強するしないを、決めるのは子どもですし、無理にやらせても伸びないですから
家庭教師をしていたうちの兄が、昔言っていました。
「勉強にも向き不向きがあるから、向いてないやつにどんだけ教えても一緒。周りのやる気は意味ないもん」
身もふたもないような気もしますが、やる気がないというのはそういうことなんですよね。
でも子どもの色々な力を、伸ばしてあげるのは大事なので、脳を育てるという意味での知育は、遊びを通してできるので、たくさんしてあげるといいですね。