皆さん、勉強に疲れていませんか。
学校では勉強だけではなく、部活や友達、家族との関係でも悩まされる生徒は少なくないでしょう。
そんな日々だと、どうしても勉強にやる気が出ませんよね。
「勉強なんかしたくない。」
嫌だなと思いながら行動しても、ますます疲れるだけですね。
勉強したいと思いながらする方が、集中して勉強がはかどるように思います。
やる気を出して、効率的に楽しく勉強したいものです。
では、どうすればやる気は出るのでしょうか。
目次
やる気とは?
そもそも、「やる気」とはどういう意味なのでしょうか。
広辞苑第六版によると、このような意味を持っています。
物事を積極的に進めようとする気持ち。
つまり、「~したい」という思いがあれば、やる気がある状態なのです。
「勉強がしたい」と考えることができれば、スムーズに勉強に取り組めそうです。
では、無理やり「私は勉強がしたいんだ。」と思い込めば良いのでしょうか。
なかなか、そんなこと出来ないですよね。
なぜそう簡単に「~したい」と思えないのでしょうか。
やる気が出ない原因とは?
目標が現実的ではない
目標を立てれば、目指す方向が具体的に分かって、勉強に打ち込みやすくなると言います。
しかし、その目標は正しく設定できているでしょうか。
テスト期間まであと一週間だというAさんは、以前のテストでは全科目の平均点が50点でした。
「よし。あと一週間勉強して、平均90点にしよう。」
果たして、これは正しい目標設定ができているでしょうか。
不可能ではないかもしれませんが、一週間のうちに平均点を40点も上げるというのは、少し無理があるように思えます。
Aさんは、目標を高くしすぎたのです。
これだと、勉強しているうちに「もう無理だ。」とあきらめてしまうかもしれません。
やる気の続くような目標を立てないといけませんね。
ネガティブになりすぎる
心のどこかで、このような気持ちを持っていませんか。
「もっと良い成績をとらないといけない。」
「もっとたくさん問題を解かないとだめだ。」
「もっと勉強時間を増やさないとだめだ。」
たしかに、そのような気持ちを持つことも大切です。
自分を戒めて、さらなるステップアップを目指すこともできます。
ですが、行き過ぎると自分自身を否定することにもなりかねません。
「私は頑張りが足りない。だからだめなんだ。もうダメだ。私はダメな人間なんだ。」
こういう人は、頑張っている自分に価値を見いだしていますが、結果を出せていない時の自分を受け入れがたいと感じてしまいます。
結果を出せない状況が続くと漠然と自分を否定する癖がつき、やる気が出なくなってしまうのです。
「結果が出せない自分」よりも「結果が出せない原因」に目を向け、具体的な計画をたてることが必要ですね。
勉強するのは誰の為?何の為?
どうして勉強をするか、考えたことはありますか。
一度ぐらいは疑問に思ったかもしれませんね。
もしかしたら、こんな理由からしぶしぶ勉強しているのではないでしょうか。
「勉強しないと、親や先生が怒るから。」
「良い成績をとったら、親からお小遣いがもらえるから。」
「テストで悪い点数取って、補習を受けたくないから。」
もし、このような理由を持っているなら、勉強に対するやる気はまだまだアップする余地がありそうです。
「この理由では、何がいけないの。」
その理由については、後ほどご紹介します。
あれもこれも…やるべきことがたくさん
忙しい学校生活の中では、勉強以外にも部活や友達関係、家庭での出来事など、問題はあらゆる所からやってきます。
「今度の試合のために、新しい作戦を練らなきゃ。」
「この前けんかしたあの子に、なんて謝ろう。」
「進路のことを、親と相談もしないと。」
このような状態では、なかなか勉強を手につける気にはなれないでしょう。
悩みで頭がパンパンになってしまうと、気分も落ち着かず、やる気をそこなってしまいます。
もちろん、勉強でもすべきことはたくさんあります。
「今日は数学の勉強したい。でも、国語と英語の宿題もしないと。あ、今日は社会からも宿題が出てるんだった。」
復習したい科目もあるのに、その上宿題もあるとなると大変ですよね。
そういう時、どれから手をつけたら良いか分からなくなりませんか。
たくさんやるべきことがあると、どういう順番で対処するか考えるだけで、やる気が奪われてしまうこともあります。
これで解決!目指せ「やる気アップ」
それでは、どうしたらやる気を出すことができるか、具体的な解決策を紹介します。
目標を見直そう
先ほど挙げた、Aさんの目標設定は目標が高過ぎていました。
一週間という短期間で平均点を40点も上げるというのは、なかなか難しいです。
ですが、高い目標を設定すること自体は悪いことではありません。
そのような場合は、決めた目標をさらに小さな段階に分けて少しずつステップアップをはかると良いでしょう。
なので、たいてい時間をかけて達成を目指します。
それを踏まえてAさんの目標をもう一度設定してみると、このようになります。
テスト期間まであと一週間だというAさんは、以前のテストでは全科目の平均点が50点でした。
「よし。あと一週間勉強して、平均60点を目指そう。
そして次のテストではさらに10点平均点を上げるよう努力しよう。」
手が届きやすい小さな目標にすれば達成しやすくなって、その度に達成感も味わえます。
その達成感が、次も頑張ろうというやる気につながるのです。
これだと、途中でやる気を失うことも少なくなるでしょう。
ステップアップを繰り返していくうちに、成績も上がっていくかもしれませんね。
前向きな言葉・具体的な計画
ネガティブになってしまう人は、意識的に肯定的な言葉を使うようにしましょう。
「~しなければいけない。」「~しないとだめだ。」というような言葉は、否定的な表現になります。
「強制的」、「義務的」な言葉では前向きになれないものです。
反対に、肯定的な表現に変えると、自分から進んでやろうという意味合いが出てきます。
言葉には力があると言いますが、表現を変えるだけで気持ちまでも変わってくることが多いのです。
また、ただ漠然と否定的になるよりも、より具体的な目標にすることも大切だと言えます。
先ほどの例を肯定的かつ具体的な表現に変えると、以下のようになります。
「もっと良い成績をとらないといけない。」 → 「次は今回より点数を10点上げよう。」
「もっとたくさん問題を解かないとだめだ。」→ 「毎日3ページ、問題を解いていこう。」
「もっと勉強時間を増やさないとだめだ。」 → 「1日1時間ずつ時間を増やしてみよう。」
表現に気を付けて、前向きになれそうなものに変えてみてくださいね。
そして大事なのは、自分の価値を誤解しないことです。
たとえ良い成績が取れなくても、あなた自身の価値がなくなることはありません。
知らず知らずのうちに抱いていた否定的な考え方から解放されて、前向きな気持ちで勉強に取り組みましょう。
勉強への動機を内発的にしよう
何かに打ち込む時、その理由付け、動機付けとなるものには2種類あります。
「外発的動機付け」と「内発的動機付け」です。
外発的動機付けとは、「~しないと罰則があるから」「~したらごほうびがもらえるから」と言う理由で動くことです。
行動を起こすきっかけが、自分の外側にあるということです。
以前に「なぜ勉強をするのか」という問いに対しての答えの例は、すべて外発的動機付けになります。
「勉強しないと、親や先生が怒るから。」 =「怒られる」という罰則
「成績が良いと、親からお小遣いがもらえるから。」 =「お小遣い」というごほうび
「テストで悪い点数取って、補習を受けたくないから。」=「補習」という罰則
対して、内発的動機付けは、自分の内側に行動のきっかけがあります。
「~することが楽しいから。」「~すると嬉しいから。」「~するのが面白いから。」という理由になります。
「なぜ勉強するのか」に次のように答えた人たちは、内発的動機付けによって勉強しています。
「知識が深まっていくのが楽しいから。」
「難しい問題が解けるようになると嬉しいから。」
「問題の答えを導きだすのが面白いから。」
どちらの動機付けが良い、悪いとは言えませんが、外発的動機付けと比べて内発的動機付けの方がやる気をより長持ちさせることができるでしょう。
外発的動機付けの場合、罰則を逃れることができたり、ごほうびをもらえたりしたら、行動を起こす理由がその時点でなくなってしまいます。
内発的動機付けはそういうことがなく、ある意味無限です。
外発的動機付けも必要ですが、内発的動機付けが自分の中にないか探って、無限のやる気を引き出してみてはどうでしょう。
出来ることから始めよう
もしも勉強以外のことで思い悩んでいるなら、まずはそれから解決していきましょう。
自分なりに解決案が出て納得してから、勉強に取りかかりましょう。
そうすると、頭がすっきりした状態になってやる気もアップし、勉強がよりはかどるのではないでしょうか。
すっきりしたところで早速勉強に取りかかりたいのですが、勉強すべきこともたくさんあります。
復習が必要な科目に加え、宿題が重なると、どれから始めるべきか悩んでしまいます。
そのような場合は、一番早く終わりそうなものから片付けていきましょう。
得意な科目や、量の少ないものから始めるのです。
すると、すぐに出来た時の達成感が得られるでしょう。
「この勢いで、次も終わらせるぞ。」
その調子で次々と勉強を終わらせていけば良いのです。
まとめ
①やる気が出ない原因とは?
- 目標が現実的ではない
- 結果が出ないとネガティブになりすぎる
- 勉強する理由が「外発的動機」
- 何から手をつけていいか分からない
②解決策は?
- 目標を見直そう…現実的な目標設定
- 前向きな言葉・具体的な計画…目標を「肯定的」かつ「具体的」なものにする
- 勉強への動機を内発的にしよう…内発的動機付けが自分の中にないか探って、無限のやる気を引き出す
- 出来ることから始めよう…悩み事を先に解決し、勉強ははかどりそうな教科から
実際、やる気がなくても勉強はできます。
しかし、やる気をもって勉強した方が頭にも入りやすく、精神的にも良いはずです。
これらの方法は、勉強以外のことにも応用できるでしょう。
部活や、社会に出てからのやる気アップにも当てはめてみると良いかもしれません。
やる気アップが成績アップにつながると良いですね。
中学生で一番気になる事が、「勉強」になります。
中学受験を経験する方もいらっしゃいますが、多くの方にとって高校受験が最初の大きな受験になります。
人生には2〜3回(人によっては4回以上の時もあります)の大きな試練があります。
その1つめの関門が「高校受験」です。
ここで最初の線引きが行われます。
この高校受験を最高の形で終わらせる事ができるように、早い段階から対策を行なっていくのがいいです。
その事について紹介しているのがこちらになります。
小学校6年生の時には点数すらかかれないほど成績の悪かった少年が、家庭教師をつける事によってその地区で最難関の高校に合格する話になります。
勉強は「しなければならないもの」であって、自ら進んで「やろう!」とはなかなか思えませんよね。
やる気さえあれば、もっと楽しく勉強できただろうに……と思います。
どうすれば、やる気を引き出せることができるのでしょうか。
勉強を楽しめるやる気アップの方法、知りたくありませんか?