高校生が便秘に悩む理由!?便秘は学校生活にも影響する!?

スポンサーリンク

高校生の約三割は便秘傾向という、結果があります。

受験勉強による、座りっぱなし、睡眠不足、運動不足、不規則な食生活、さまざまなストレスなどが、原因として挙げられています。

お腹の調子が悪いと、学校生活にも、影響をおよぼすこともあるでしょう。

そこで「高校生が注意したい便秘」についてお教えします。

スポンサーリンク

便秘とは?

便秘ってどんな状態?

一般的に、口から飲食物をとり、消化されたのちに便として肛門から出ていくまでに、約72時間ほどかかると言われています。

なので、3日以上排便がない状態は、「便秘」という考え方になります。

排便には個人差があるので、2~3日に1回でもすっきりと排便できていれば、便秘ではないと思っても良いのですが、毎日排便があっても少量で残便感があったり、腹部に膨張感がある場合には「便秘」の傾向にあると考えます。

便秘の種類は?

大きく分けると、

  • 一過性便秘
  • 器質性便秘
  • 機能性便秘

 

の3種類に分類されます。
では、それぞれの特徴を見ていきましょう。

 

「一過性便秘」

旅行に行った、進学で生活環境が変わった、ダイエットをはじめてみた、などのように今までとは生活の流れが変化したときになりやすい便秘の症状です。

急に便秘になったときには、その心当たりを考えてみてください。

この種類の便秘は、お腹が張る程度であまり辛くはないので、原因がわかれば対処する方法も見つかります。

しかし、早めに対処しないと慢性化のもとになってしまいますので、注意は必要です。

 

「器質性便秘」

器質性の場合には、病気が原因となっている事が多いです。

腸捻転、腸閉塞、大腸がん、大腸ポリープなどの病気が考えられるので、激しい腹痛や嘔吐を伴い、血便が出てきたり、便に粘液が混ざってくることがあります。

このような症状がみられる時には、早急に専門機関での受診と医師による対処が必要となります。

 

「機能性便秘」

腸の働きが低下したために起きて、もっとも多く見られる種類で、お腹がはったり、倦怠感などがありますが、病気ではないけれど毎日身体に不快感を与えるのがこの種類の便秘です。

機能性便秘は、さらに三つの種類に分かれます。

① 弛緩性便秘

大腸のぜん動運動(筋肉の収縮)が弱くなったり筋力が低下して、便を押し出せなくなった状態です。

食事量や運動量に問題がある女の子、高齢者、出産回数の多い女性に多く見られる事が特徴です。

 

② 直腸性便秘

便が直腸の中に入ってくると直腸の壁が伸縮して、その刺激で便意が起こるのですが、せっかく起こった便意を我慢しすぎることにより、やがて便意がなくなってしまいます。

我慢しすぎて度重なると、刺激に対する直腸の感受性が低下してしまうので、直腸内に便が入っても便意が起こらなくなり、便秘になってしまいます。

これは習慣性便秘ともいわれていますので、便意がある時などは、我慢しないでトイレに行きましょう。

 

③ けいれん性便秘

心理的ストレスで自律神経に変調をきたし、腸がけいれんしてしまい、腸ぜん動運動が乱れたその結果として便秘になります。

この種類の人は、便秘と下痢を交互に繰り返して起こる場合があります。

この症状は「過敏性腸症候群」といわれ、高校生の七人に一人が症状を抱えていることがわかっています。

さらに詳しく過敏性腸症候群を知りたい人は、こちらからご覧ください。

高校生の便秘の状況

便秘とのおつきあい

いつ頃から便秘に悩んでしまったのか?

思い出してみて下さい。

統計上では下記のような結果が出ていますが、あなたはいつ頃から悩みはじめましたか?

  • 小学生以前(小学生当時を含む)21.0%
  • 中学生くらいから       14.9%
  • 高校生になってから      20.6%

 

この様に、統計上でも半数以上が「高校生になる前から便秘を経験している」ことがわかります。

小学生(幼児から小学性)の時期には、新しい環境になじめなかったり、不安などから便秘になってしまう傾向があるようですね。

中学生になってからは、学区が広がる事により新しく同級生になる人への不安や、高校受験などが要因となってくることが多いようですね。

そして高校生ともなると『進学』『就職』などの選択の重圧や、大人ともいえる子どものはざまにいる事で、精神的なストレスが掛かり便秘になってしまう傾向があるのではないでしょうか?

高校生や大人が便秘に悩まされることは、聞いたことが多いですが、意外にも小中学生の頃から便秘に悩まされている事の結果には、調べた私自身もびっくりしました。

お通じは?

次に、高校生たちが悩んでいる便秘に関する現状を見てみましょう。

普段のお通じの状況は?

  • 3日に1回  30.4%
  • 2日に1回  25.0%
  • 1日1回   23.5%

 

便秘の周期は?

  • 時々  41.4%
  • いつも 36.0%
  • 定期的  7.1% (女子の生理を含む

 

便秘が続く日数は?

  • 3日以内   34.1%
  • 4~7日以内  53.3%
  • 17日続いたことがある 12.6%

 

という結果が分かりました。

その中でも、最も多かったパターンは『回数は3日に1回』『周期は定期的』『便秘の継続日数は4~7日』が最も多かった回答になりました。

私の先輩で、体調が悪くなり熱が出て病院に行ったところ、「便秘」が原因でそのような出ていたということがあると言っていました。

彼女は、一週間ほどお通じがなかったそうで、まさか「便秘が原因で」熱が出てくるとは思わなかったようです。

便秘をしている時に体調が悪くなりはじめたら、 迷わずに誰かに相談したほうが良いでしょう。

便秘の告白や相談をする相手は?

この問いには下記のような回答が多かったです。

・母親     77.5%
・同姓の友人  72.0%
・告白できない  4.0%

 

便秘の相談は、簡単な事ではあるのですが、母親や同性の友人に相談したのは「ほとんどが女生徒」なので、男子生徒は残りの4.0%の中に大半が含まれているのすが、告白をしないではなく、気にしていない人が多いようですね。

体調が悪くなったら、誰かに相談するようにした方が良いですが、先ずは通学や体育などで身体を動かすことは多いでしょうが、精神的なストレスから便秘を引き起こしている事も考えられます。

友達と一緒に、カラオケなどでストレスを発散する事も有効ですが、同じ友達と一緒であれば、森林や公園などをウォーキングしてリフレッシュする方がより効果的です。

それでも改善が見えない時には、重大な病気の場合もありますので一度専門機関での診断を受ける方が良いです。

便秘の原因は?

運動不足

運動部以外の高校生は、運動不足が要因となり腸への刺激が低下してしまうために、腸のぜん動運動が低下してしまう傾向があります。

腹筋は腸から便を押し出す働きがあるので、この力が弱いと便秘になりやすくなります。

運動部などに参加していない人は、出来る限り交通機関で移動しなくても可能な距離であれば、歩いて移動する事や、自転車などを利用して移動する事を心がけると腸の運動をサポートして排便するための腹筋力が付いてきますね。

睡眠不足

受験勉強やテスト勉強で睡眠不足になりがちですが、遅くても午前0時前に寝ることが理想です。

難しい場合には、出来る限り深夜0時前には、就寝する日を今よりも増やすようにてあげる事が理想で、0時頃から緊張をほぐす作用を促す、「副交感神経が働きはじめ身体が休息状態」に入ります。

身体の調子に合わせて寝ることで、腸の状態を整える効果がありますし、十分な睡眠を取る事により「記憶力の向上」にも繋がってきます。

冷え

夏にエアコンにあたり過ぎて身体を冷やす、冷たいものや甘いものばかり食べるといった習慣を続けていると、腸内環境が乱れ、腸内に老廃物が長くとどまることが原因で便秘を引き起こします。

冬なのに薄着で身体を冷やすことも同じです。

近頃では、低体温の子どもが増えていることも同じ理由なのですが、冷えは万病の元」とも言われているように、低体温だと免疫力が下がってしまい、病気にかかりやすくなります。

不規則な食生活

朝食を抜く高校生は多いかと思いますが、朝食を抜くことにより、遅い時間に夕食を食べることが多くなってしまい、さらにはお腹が空いたからと言って暴食になってしまう可能性も高くなってしまします。

特に女生徒は、朝の身支度に時間が掛かるとか、ダイエットだからと言って朝食を抜く事が多いので、高校生になるとよくあることだと思います。

朝食を食べることで腸が刺激され排便につながります。

1日に1回排便がある人は「朝食後に便意がある」という人が最も多いことがわかっています。

朝は余裕をもって起きて、朝食を食べる事によって毎日の快便に繋がってきます。

夕食は寝る3時間前までに終えるのが理想ですが、難しい場合は食事量を控えた方が良いでしょう。

例えば、夕方におにぎりなどの主食を食べてしまって、帰ってからスープなどの軽食だけにする分食にする事も有効ですね。

ダイエットによる極端な少食

腸のぜん動運動は、食べ物が胃に入ると起こるので、食事を抜いていると運動がおきる回数が減ります。そのため、ぜん動運動が起こりにくくなり、便秘になります。

最近の炭水化物抜きダイエットは、炭水化物だけでなく食物繊維の摂取量も減ってしまうため、便秘になりやすいといえます。

水分不足

トイレに行く回数を減らすために、水分を控えてしまいがちです。

水分を度をすぎて控えてしまうと体は水分不足になってしまい、身体の中にあるものから水分を再吸収して補おうとします。

水分の再吸収先の一つとして腸内にある排泄物も含まれるため、水分不足は、腸内の水分量を減らし、便が固くなり、便秘が悪化します。

積極的に水分を取るようにしてみましょう

ストレス

現代の高校生がストレスに感じていることなどを、少しあげてみましょう。

・受験勉強や進路の不安
・友達、先輩、後輩、異性との関係
・両親や兄弟の関係
・スマホ、ゲームなどの刺激

 

などの様な事が考えられますね。
この時期は思春期で自己形成期にあたるために、身体が成長期に入る事により「ホルモンバランスが不安定になって、心の面でも不安定になりがち」になってきます。

そのような関係から「自己嫌悪感」や「対人不信に悩むこと」がどうしても多くなってくるので、多くの神経が集まっている腸にとっては、このストレスが大敵になってきます。

脳と腸との関係は「脳腸相関」といわれるほど密接なつながりがあります。

その為に、ストレスを感じたときは腸の不調が現れやすくなります

逆に腸に異常があるときは「ゆううつになる」など、精神面にも影響が出やすいでしょう。

男子便秘のあるある

中学生までは運動部で便秘には無縁だったのに、高校生になって運動を辞め、便秘になってしまった。

小学校の頃には、みんなでサッカーなどをよくやっていたので運動量は十分だったが、中学生になるとそのようなことが減って、部活などでも文系に入ってしまったなどのような理由により、運動量が激減してしまった結果、便秘になってしまった。

小学生の頃、男子トイレで個室に入っていると、からかわれることが怖くて我慢を続けた結果、便秘になった。

我慢することでさらに症状が悪化します。

女子便秘のあるある

男性に比べて骨盤が広いという身体的特徴があります。

骨盤が広いと骨盤内に大腸が落ち込みやすくなり、落ち込んだ腸は曲がりが強く腸内の便が通過しづらくなり、さらに腹筋や横隔膜の筋力が弱いことも原因となってきます。

そして、生理の前には便秘になりやすい傾向があります。

排卵に備えて黄体ホルモンが「身体に水分や塩分を溜め込むように指示を出す」のと、大腸の壁から便の水分が吸収されるため、便が硬くなって出にくくなります。

遺伝的に便秘体質

便秘体質はほとんど遺伝しません

おばあちゃんやお母さんなどのような「母親の家系」が便秘体質だと、その便秘遺伝を引き継いでいる可能性もありますが、実際にはあまり関係がある訳ではなく、便秘になりやすいのは「普段の生活習慣」や「食生活」そして「運動不足」が最大の要因だと言われています。

便秘による問題

肌荒れ、にきび

便秘が酷くなってくると、気を付けてはいても「にきび」などが出来てしまい、中々治らないこともありますが、その原因は「便秘」であることが多いです。

便秘になってしまうと、腸内で悪玉菌が増殖する事により、肌にまで影響を及ぼすことがあります。

便秘とニキビが酷い人は参考にしてください

自律神経は新陳代謝をコントロールしているため、腸の働きが悪くなっていることによって、自律神経が乱れます。

そのため、新陳代謝が悪くなり、お肌の調子が今ひとつになります。

腹痛、ぽっこりお腹、食欲低下

お腹がぱんぱんでおならが臭いなら、便やガスがたまっている証拠です。

便秘では胃の働きも悪くなるので、食欲も低下しがちになりますので、お腹がぽっこりして、夏の薄着の時には恥ずかしい思いもしてしまいますし、人前でおならが出てしまった時には最悪ですよね。

便秘はおならと口臭が臭くなります!原因究明はここから出来ます。

だるさ、疲労感

身体がだるいのはとてもつらいですよね。

特に激しい運動や睡眠不足などの疲れる行動をしていないのにもかかわらず、異常にだるかったり、疲れていたりするのは腸が、便秘状態で腸内環境が悪化しているという信号を脳に向けて発信しているからかもしれません。

イライラ、不快感

腸内細菌は、幸せ物質と呼ばれるセロトニンを脳まで送り届けることを進んで引き受けています。

腸内細菌の安定がとれていないと、セロトニンが作れなくなってしまい、幸せホルモンのセロトニンは90%が腸に存在していますが、脳にはわずか2%ほどしかないのです。

その貴重な2%がくずれると、落ち込んだり、キレやすくなるといわれています。

便は腸内にとどまっている間、水分を吸収され続けるため硬くなりながら腐敗していきます。

硬くなった便は、肛門を出るときに肛門を傷つけてしまうことが多く、切れ痔の原因になってしまうので、痔になってしまうとさらに排便が困難になってしまいます。

まとめ

 

腸内細菌のバランスは子どものうちにある程度決まります。

幼少期から快便の習慣をつけることが大事になってきます。

・1日3食きちんととる

・寝る3時間前には食べない

・便意を我慢させない

 

がんこな便秘でも病院にかかる前に家庭での生活習慣に気をつければある程度解消できます。

高校に通っていて、毎朝おめかしに忙しいかも知れませんが『食生活』や『運動不足』を解消してあげるだけで、今よりは便通が良くなってくることが期待できます。

腸には多くの神経細胞があり、有害なものが入った場合は口から吐き出したり、食べ過ぎたときは下痢を起こすなどして、すばやく反応します。

腸は食べ物を消化し便をつくる単なる管ではありません。

腸は腸粘膜細胞と腸内細菌との共同作業で免疫力の70%をつくる、身体の中で最も重要な機関なのです。

お通じは一生続く、人にとって大切な行為ですから、自力でのお通じを大切にしたいものですね。

スポンサーリンク


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です