もうすぐ新年度が始まります。
そして来年は「2020年の教育改革」というものが実施される事になっています。
小学生の子どもを持つ親の身としては、
これまでと何が違うのだろう?
親はどのように関わっていけば良いのだろう?
と少しずつ考えている方も多いのではないでしょうか。
この間、小学生の子どもを2人をもつ友人と会った際、色々な話を聴かせてもらいとても勉強になりました。
私なりに2020年教育改革における小学校での変化や子育ての考え方についえまとめていきたいと思います。
目次
2020年の教育改革について
幼稚園から高等学校の学習指導要領の改訂、及び大学入試改革の事です。
学習指導要領とは?
「詰め込み教育」とか「ゆとり教育」とか「脱ゆとり」等、聴いたことはないでしょうか。
学習指導要領とは文部科学省が告示する教育課程(カリキュラム)の基準です。
簡単に説明すると学校の授業で、どの学年でどの教科をどれくらいの時間で習うのかという決まりのようなものです。
詰め込み教育
1971年度から実施された学習指導要領です。
とにかく勉強して短時間で知識の習得を目指した教育方法といわれています。
ただし、小学校や中学校から高度な教育を行った為に勉強についていけない子どもも多かったそうです。
ゆとり教育
1980年から実施された学習指導要領です。
子どもへ勉強に対するストレスを考慮し、思考力や生きる力に重きを置いた教育方法といわれています。
授業時間や指導内容を減らしゆとりのある学校生活を目指すが、学力の低下を招いたともいわれています。
脱ゆとり
2011年から実施されている現在の学習指導要領です。
「生きる力」を育むことを理念とし、知識や技能の習得及び、思考力、判断力、表現力等の育成を目指す教育方法といわれています。
「ゆとり」と「詰め込み」でのリスクを反省し、バランスの取れた学校生活を送る事が重要と考えられています。
大学入試改革とは?
現在の学習指導要領でも重視されている思考力、判断力、表現力を判断できるような内容に変更されるそうです。
この思考力、判断力、表現力という言葉は今の子どもたちが将来社会に出て求められる能力として挙げられています。
小学校では何が変わる?
大きく2つに挙げられ、「英語教育の変更」と「プログラミング教育の必修化」とされています。
英語教育の変更
現在小学5年生で教科とは別に(成績はつかない)「外国語活動」というものが行われています。
アルファベッドを書いたり、色や動物の鳴き声等簡単に英語を体験する学習です。
小学3年・4年生について
この「外国語活動」が2020年からは小学3年生からスタートします。
子どもに英語の楽しさを感じてもらう事が目的です。
小学5年・6年生について
5年生からは本格的に「英語」として教科が加わります(成績も付きます)。
授業数は週に3回程を予定しており、現在中学校で学習している内容を小学校で学ぶ事を目的としています。
プログラミング的教育の必修化
一言でいうと「プログラミング的思考」を身に付ける事を目的とした学習活動です。
日常生活がどんどんデジタル化していく現在、さらに高度なシステムが開発されていく事が予想されます。
当然、社会人になってもパソコン等の基本的な知識は必要になってきます。
そこで小学校では以下の2つの学習活動が定められています。
パソコンで文字を入力する
学習の基盤として実際に文字を入力し基本的な情報手段の操作を学ぶ学習活動。
基本的な操作を習得する
パソコンを操作する事で意図した処理を確認し論理的思考力を身に付ける為の学習活動。
親は子どもをどう育んでいくか?
友人とも語り合いましたが、私たちの頃に比べて今の小学生も中々大変だと思いました。
特に友人など、中学生になっても英語は全くダメだったので、小学生である自分の子どもの力になれるのだろうかと不安に感じているようです。
英語教育やプログラミング教育の導入による知識の習得は、確かに今後の未来を背負う子どもたちに取って思考力、判断力、表現力を身に付け「生きる力」を育む事に繋がると思います。
しかしそれは同時に、教育改革という親へのプレッシャーにも少なからず影響するのではないでしょうか。
「小学校で英語が出来なかったらどうしよう。」
「塾に通わせた方がいいか。」
「他の子ができてるのに自分の子はできない。」
「自分が小学生に出来なかった事を子どもに求めていいのだろうか。」
と考えてしまう事はないでしょうか?
私はどちらかというと勉強が苦手だった事もあり、定められた教育課程をこなしていく事に対して、親と子どもが共に頭がいっぱいになってしまわないか少し心配な気もします。
英語やパソコンが出来るようになるよう積極的に塾等に通ったりするのも一つの手段として考えられますが、勉強ばかりになってしまうと「詰め込み教育」と変わらない気もします。
確かに子どもにとって知識を得ることはとても大事な事ですが、しっかりと休める場所がなければ決して「生きる力」を育むことは不可能です。
小学校では楽しい事や辛い事、色んな事が起こります。
安心して帰れる場所がある事が子どもにとって、どんなにことよりも助けになる大事なことではないでしょうか。
よって私は親は難しい事はあまり考えずに、今しかない子どもとの時間を大事に過ごす事ができればそれでいいと思います。
子どもが帰ってきたら優しく「おかえり。」と言ってください。
元気がなかったら「どうしたの?」と訊いてください。
一緒にごろごろしたり、遊んだりしてください。
勉強ができなかったら一緒に考えてください。
親と子どもの関わり方は今もこの先も基本的にこれらで大丈夫だと思います。
親が勉強を教えられなくてもスマホやパソコンで方法を知る事は可能です。
そして共に問題を解決する事で人と協力する事を学べます。
子どもにとって「こうであってほしい」という親でいる事が、これからも子どもの育み方として一番忘れてはいけない事だと思います。
まとめ
2020年の教育改革と親としての考えについてまとめたいと思います。
2020年の教育改革
- 学習指導要領の改訂及び大学入試改革が行われ、思考力、判断力、表現力を判断できるような内容に変更される
- 小学校では「英語教育の変更」「プログラミング教育の必修化」が行われる
親として出来る事
- 英語やパソコン等の塾を検討する。
ただし、勉強ばかりに詰め込めないように注意する。 - 家を子どもが安心して帰れる場所として保つ。
- 子どもが困った時は一緒に考える。
- 子どもと遊んだりのんびりする事を忘れない。
- 子どもにとって「こうであってほしい」という親でいる。
思考力、判断力、表現力は、今の子どもたちが将来社会に出て求められる能力として挙げられていますが、「生きる力」を育む為には、勉強ばかりではなく家族や友人と過ごす時間も大切にしたいものです。
もし親自身が色々な事で不安になったり悩んだりした場合は、今回の私のように友人と語り合ったり悩みを打ち明けたり、夫婦で話をしてみたりすると少しは気分も解消されると思います。
親が元気で過ごすことも子どもにとっては生きる大きな力になるのではないでしょうか。
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