子どもが進学校に進学したら、大学入試は必然と意識するようになってきます。
全国に数ある大学。
国公立はもちろんですが、私立や、専門大学など、どう選べば良いか迷いますよね。
また、選び方によっては、学費も年間でかなり差が出てきます。
それに付随して、塾や予備校など、一体いくら準備すれば良いのか。
悩みはつきないと思います。
そこで、受験する大学を絞り込み、子どもにも、どれだけ親に負担があるかを、解って貰った我が家の方法をご紹介します。
そして普通の入試方法では行っておりません。
この方の入試方法をそのまま真似てセンターや一般入試を受けると合格しない可能性が高いです。
その点注意してください。
我が家の方針
子どもの受験は、塾になどいかず、自力で学んだ知識で受験するのが我が家の常識でした。
大学受験を考えている方にとってはかなり非常識であると思います。
正直、子どもの希望を叶えたい気持ちは親として当然あります。
しかし、不況の煽りを受け収入は激減し、我が家の家計は火の車となっておりました。
塾では、毎月の月謝に数万円必要で、夏休みや冬休みには○○講習と銘打って、別途必要な場合が多々あります。
そして、私の子どもは小さい頃から絵が好きで、進学希望は美術大でした。
美大と言えば、法学部や工学部とかの大学と比べると学費が高い大学になります。
塾の費用を捻出しつつ、将来必要な大学4年間の学費を工面するのは結構大変なことです。
しかも、家計に余裕があったとしても、美大に特化した塾などなく、どうすれば、失敗せず合格させられるか?
その辺りを重視したため、通常の勉強の塾へは行きませんでした。
通常の受験よりも大きな課題が私たちの家計にのし掛かりました。
そういう状況なので、高校合格するまでの選択は、解らない所は学校の先生に解るまで何度も聞く事と、内申点を上げる事でした。
その結果、小中と、塾に通わせる事なく、高校受験に挑ませ、見事合格してくれました。
ですが、大学は今までの常識を覆す、事前準備が必要でした。
そのため、私の子どもは美術大学の受験のため、まずは基礎を身につける必要があると私は思ったため、絵を習いに行かせました。
習い事をする余裕はあまりなかったのですが、子どもの希望を叶えるために、出来る限りの手助けはしたかったのです。
我が家の方針から子どもが学んだこと
小学校から子どもに言ってきたことは3つ有ります。
- 社会人になったら、自らが見て聞いて学ぶのが当たり前
- 自分の力で学び、考え、乗り越えてきたその力や自信はやった人のみが得られるこ
- 自分の人生を変えられるのは自分の発言や行動であること
私は親として(生き抜く力)を子どもに身に付けて欲しいと思っていました。
まだ大人でない子どもには、ある意味キツイ言葉だったと思います。
ただ、世の中綺麗事だけでは生きていけません。
子どもは、その言葉の意味をどう受け取っていたのか、、、。
子どもの様子を見る限り、忙しくしている先生方に何度も質問し、答えてもらえるよう、可愛げのある生徒であるよう、努力していたようです。
その証拠として成績も上がり、通知表の評価も良くなりました。
高校受験から、大学受験は始まっている
先程書いたように、高校入試では子どもが希望する進学校に無事、入学する事が出来ました。
親としてはホッと出来る瞬間でした。
高校の入学式で進路指導部の先生から「大学受験は今から始まっています」と話がありました。
その言葉通り数日後には入試に向けての勉強会が開始し、子どももその勉強会に参加しました。
どの大学を選ぶか?
私の子どもは、幼少の頃からジブリ作品の大ファンでした。
「となりのトトロ」から始まり宮崎作品は全て鑑賞しております。
それでも飽きる事なく、今でも繰りかえし見ているのを時々見かけます。
私の子どもは、数々の宮崎作品を見ているうちにアニメの背景画に魅了されていたようです。
私はアニメを描けたらそれで良いと勝手に思っていたのですが、そうではなかったようで、子どもに言わせると
「アニメの原作を考えて描きたいのではなく、アニメの世界観を描きたい」とのことでした。
と言うことは、原作者の要望に応えられる画力を身に付けていないといけません。
一言で描くといっても、デッサン、油絵、日本画、CGで描くことも有ります。
描く技術は様々で、子どもとしてはCGではなく、あくまでも人の手で描く技術を習得したいとのことで美術大学の進学を決めました。
また、数が少ないこともあり、選択肢はあまりなかったのですが、通学にかかる費用を押さえるために
「自宅から通える」を第一に考えて、大学を選びました。
子どもが行きたい大学が優先になるのでしょうが、授業料だけでなく、4年間に必要な経費も視野にいれて選ぶことが重要です。
学びたい意思はあるのに、最悪費用が捻出できず、退学していく生徒も少なからずいます。
選び方を間違うと、子どもの人生を変えることにもなりかねません。
4つの受験方法
子どもが受験した大学では、
「受験前に大学が決めている評定平均をクリア」している事と、「高校の推薦を受ける事」が受験できる条件でした。
大学の入試方法は、大きく分けると4つあります。
- AO入試
AO入試(アドミッションズ・オフィス入試)
出願者の人物像を学校側の求める学生像(アドミッション・ポリシー)と照らし合わせて合否を決める入試方法です。
これは、大学が決めている英検の資格や評定平均(各教科の点数を足して、その足した教科数で割った点数を評価したもの)をクリアしていれば受験することが可能です。
学校推薦も必要ありません。
受験内容は面接や小論文で、どうしてその大学に入りたいのか又、入って何がしたいのかなどの、人間力が問われます。
成績よりも、その大学で学びたい、という人向けです。
大学側の「欲しい」人物像と、受験する生徒の「ここに行きたい」が、マッチすれば良いのです。
- 指定校推薦
これは、大学が指定した高校のみ、対象とした推薦入試です。
高校内で、受験させる生徒の選抜が行われます。
それに受かった生徒が、学校長の推薦を受けて受験できるものです。
主に私立の大学が導入しています。勿論国公立でも、募集しています。
この受験の良いところは、推薦をもらえれば、「ほぼ100%」大学試験は合格するところです。
しかし、専願での入試となり、合格すれば入学辞退が出来ないことを覚えておいてください。
さらに、この方式の問題点ですが、指定校推薦で合格後に高校を停学になった場合、指定校推薦は取り消されます。
特に大学合格してからは気が緩みやすいので、気の緩みが原因で停学→指定校推薦取り消し、となったら目も当てられません。
高校卒業するまでは校則違反などをしないよう注意してください。
- 公募推薦
大学が決めている、出願条件をクリアしていて、尚且つ高校側の推薦が有れば受験できるものです。
指定校推薦と違う点は、高校からの推薦があれば誰でも、受験資格があります。
メリットとしては、面接と小論文がメインの試験項目となり、学科試験がない大学が多いため、一般入試より、合格しやすくなります。
なお、大学によっては学科試験と高校の推薦を元に合格を判定することもあります。
デメリットとしては、指定校推薦とは違い「100%受かるわけではない」というところです。
うちの場合は、この公募推薦で受験しました。
学科は2科目と少なめですが実技試験がありました。
物(例えば瓶とか、りんご等)が何点か置かれているのを指定時間内に自分で配置してから描くデッサン。
それとは別に提示している課題について、絵や文章で表現すると言うものでした。
鉛筆で描く技術力と、表現力が問われる受験内容でした。
参考までに公募推薦には「特別推薦」というものがあります。
これは、スポーツや文化活動で、有名なものとしては「駅伝」や「ラグビー」など、種目に特化した生徒を、大学に招き入れるものになります。
大きなメリットとして「授業料の免除」「大学寮への入居費用の免除」等あり、親としてとてもありがたい制度も揃っている大学もあります。
- 一般入試
これは受験時の学力が試される入試方法です。
今までの入試方法とは違い、成績のみで合否が決まります。
学力優先の入試方法です。
ほとんどの方はこの方式で受験されると思いますので、高校入学した時からしっかりした入試対策を行うことが大切になります。
まとめ
- 何のために大学に行くかビジョンを明確に
- 大学選びで費用は大きく変わる
- 大学にかかる費用は授業料だけではない
- 大学が決まったら受験方法を選ぶ
- 受験方法を間違うと受かるものも受からない
私の子どもは、美術大学を受験して見事、合格する事が出来ました。
その子どもも来春で卒業を迎えます。
そして、卒業後は希望している業界の就職が内定しています。
余談ですが子どもは去年、バイトで塾の講師をしました。
子ども曰く「塾では受験に必要な勉強方法を教えていた」との事です。
そこで、塾も利用の仕方によって、私の考えていたものよりも、費用を押さえて通塾する方法も沢山あるようでした。
幸い私の子どもは美大だったこともあり、習い事として絵を学んだだけで、トントン拍子に就職まで決まりました。
しかし、理数系や、将来就きたい仕事のためにワンランク上の大学を目指す場合は、うまく塾や家庭教師などを利用し、子どもの可能性を拡げてあげましょうね。
この家庭の場合は美術大学志望だったため、通常のルートとは違ったやり方で大学合格しました。
美術大学や音楽大学へ行きたい!という方は塾よりも実技を学ぶ方に重点を置いた方がいいです。
しかし、そういう専門大学に行く方はごく一部であり、ほとんどの方はセンター入試を受けてからその点数を元に大学の入試を受けることになります。(2020年からは大学入試共通テストに変わります)
難関大学に合格させたい!
と考えている方、もしくは難関大学に行きたい!と思っている方は早い段階からコツコツと大学入試対策を行う必要があります。
そして、紹介している方の場合は学校の先生の話だけで何とかいけましたが、全ての学校がそうとは限りません。
学校の先生は難関大学に合格させることは本文ではありませんので、先生によってはやる気がないことがあります。
さらに、進学校であっても真面目に勉強しない生徒もそこそこいます。
ただでさえ誘惑に弱い高校生です。
誘惑に呑まれて真面目に勉強しない生徒と一緒に遊んでしまい、入学前の目標であった大学合格が儚く散ってしまっては本末転倒になります。
なので、学校で勉強するよりも塾で勉強することが大事になります。
この話は、進学校に合格した青年が、クラスメートや部活のメンバー、そして部活から知り合った方々から色々なことを学び、自身の見聞を広げていく話です。
そして、高校の近くにあった個別指導の塾に通い、途中成績が下がる時があったが、その時に出会った友人がきっかけとなり、成績が回復していきます。
大学入試直前に運命を左右する出来事に見舞われるが、最後どうなったかは記事をご覧ください。
子どもが進学校に進学した場合、必然と大学へ行くことは意識するようになりますね。
大学の入試方式も様々です。
いろんな入試方式がありますが、ほとんどの方はセンターを受けて各大学の入試を受けると思います。
これは、職場の課長の知り合いの話で、そこは元々家計に難があったらしいのですが、そこのお子様が「美術大学へ行きたい」と希望を言ってきたみたいです。
元々家計に難があるため塾に行かすことも反対だったらしいのですが、子どもの希望を叶えるべく、奮闘した話になります。
この話のあと、課長がボソッと「専門大学だからできたことであって普通の大学行くならこの方法では絶対に合格しないな」と言ってたのが印象に残ってます。