中学生になると急激な体の成長や心の変化により精神的に辛くなってしまう子どもも多いのではないでしょうか。
私自身も中学1年の途中から勉強が追い付かない事や、クラスメイトとの関係によるストレスで学校を休みがちになりました。
当時は学校という場から逃げれた安堵感や、弱い自分に嫌気がさしたり何の為に生きているのか自分のような人間に生きている価値があるのかと毎日感じていていました。
そして昔の私と同じように現在、子どもが不登校で悩んでいる親も多いのではないでしょうか。
この記事では私が不登校になったきっかけ等を交え、このような人間もいるんだなと知っていただけたらと思います。
目次
私が不登校になったきっかけ
小学校での不登校体験
実は不登校を始めに経験したのは、小学校5年の時でした。
この時は担任の先生が苦手になってしまい、ストレスからか嘔吐や腹痛等を起こしていた記憶があります。
苦手だった担任の印象はとにかく言葉に厳しい方でした。
例えば、
「~なのでこう思います」「~なのでという言葉はありません」
とよく言われました。
他の子も先生との会話の中で少しくだけた言葉遣いになると、
「なんだその言い方は!」
と大声で言われていました。
子どもによってはあまり気にしない子もいるかと思いますし、今思えばただ真面目だっただけなのかもしれませんが、私は気が弱い男子だったのでこれまでの担任とはひと味違うこの先生が好きになれませんでした。
人気があるからとか優秀だからといっても子どもにとってその先生が合うかどうかは別なのかなと今でも思います。
この頃から、学校というものに対しての苦手意識が生まれる事になります。
6年になってからは先生も変わった為、何とか通いましたが不登校生活の影響で少しのストレスでも休むようになってしまいました。
ちなみに漢字ドリルや計算ドリルといったものはやらないまま卒業してしまいました。
中学生になり学力に差が出る
中学校の勉強を理解するには小学校の勉強を理解しておかないとできません。
小学校から勉強をあまりしてこなかった私は当然クラスメイトとの学力に差があり、みるみる勉強についていけなくなりました。
ただでさえ、成長に敏感な年です。
そんな中で同い年である周りとの劣等感は半端ないものでした。
クラスメイトとの関係に苦しむ
やがて私が勉強に追い付かない事はクラス中の話題になります。
集団いじめとは言わないものの、ちょっとした事でからかわれたり軽蔑の眼差しを感じる事もありました。
さらに辛かった事は何かの行事での写真が配られた時があり、私の写真を見た女子の集まりから、
「キモ~!」
と言われた時でした。
思春期に異性からこのように思われた事は中々堪えました…。
それでも中学2年になると、クラスも変わった事もあり再び通い始めましたが、1年の頃よりも勉強はさらに追い付かなくなってしまいました。
結局2学期からは完全に不登校になり、そのまま3年になっても一度も登校せず中学校生活は終わりました。
その後…
出席単位が足りない事もあり地元にあった高校には受験できず(できたとしてもいかなかったと思いますが)、受験なしで入学できる高校も検討しましたが、結局同年代への苦手意識が強くなってしまった私は集団生活の場に戻る勇気が沸きませんでした。
そんな時に母親がフリースクールに関する情報をもってきてくれました。
フリースクールとは簡単に言うと、小学生~高校生の不登校の子どもへの支援を行っている機関です。
直接通う事はもちろん通信制のものもあり、日本では「東京シューレ」が有名です。
私が選んだのは通信制で、アメリカにある「クロンララスクール」というところです。
どこかに通う必要はなく自宅学習を続け、単位を取得し高卒の資格が得られました。
学習方法に悩んだら
不登校になると、学習面での不安も出てくるかと思います。
上で述べたように、フリースクールに通うのも一つの方法ですが、フリースクールの他にも勉強する方法はあります。
家庭教師
家庭教師は、塾などとは違い、自宅で勉強することができるので、「外に出なければいけない」「誰かと会うかもしれない」などのストレスを回避しやすいです。
また、塾であれば周りと比べてしまったり、自分が勉強に遅れていることに悩んでしまったりすることもあります。
さらに、不登校になった学校の生徒が同じ塾に通ってた場合、そこからさらに噂が回ったり、塾でも嫌な目にあったりする可能性があります。
家庭教師の場合ですとそのリスクも小さくすることができます。
さらに、年上のお兄さんやお姉さんと接することで、勉強だけでなく、将来のことや人生について考えるきっかけになることも。
家庭教師のお兄さん、お姉さんが、悩みを打ち明け、相談できる存在になると、メンタル面の助けにもなりますよ。
不登校でも何とかなる!
その後大人になった後は仕事もするようになり、現在は妻と二人の子どもにも恵まれ幸せな生活を送らせてもらっています。
「あの時の不登校は本当に良かったのか…」
「自分の子どもがもし同じような状況になった時に自分はどんな事が言えるのだろうか…」
と考える事があります。
今でもその答えを明確に話す事はできませんが、一つだけ言えるのは学校に通う事が全てではないという事ではないでしょうか。
私のように学校の勉強に追い付かなくなり、学校に行かなくなっても今では何とか生きています。
学校に行かなければそれなりの道もありますし、学校に行かなくても生き生きと過ごしている親子もたくさん居ます。
学校に行くことで悩んだ時は、学校に行くことも行かない事も長い人生の一つの選択肢として柔軟に考えてみるといいかもしれません。
まとめ
私が不登校になったきっかけ
- 小学校の担任に対しストレスを感じ不登校になった
- 小学校での不登校に学力に影響し中学校でのクラスメイトとの間に差が出た
- 学力に差が出た事により強い劣等感を感じた
- クラスメイトとの関係に辛くなった
もし不登校でお悩みになっているのでしたら、不登校なりの生き方が確実に存在する事を知り、色々な方々の体験談に触れてみてはいかがでしょうか。
また、学習面で不安になったとしても、フリースクールや家庭教師など、勉強する方法はさまざまあります。
お子さんと話し合い、それぞれの特徴を考慮したうえで、お子さんに合った学習方法を見つけることが大切です。
この記事が、現在不登校で悩んでいるお子さまや親御様の気持ちが例え十分の一程でも軽減される事を望みます。
中学生はとにかく多感な時期になりますよね。
中には「友達から仲間外しにされている。」と考え込むこともあるかもしれません。
さらに反抗期とも重なりますので、周りの大人や学校の先生と対立することもあります。
対立のあまり
「もう学校には行かない!」
とそれ以降学校行かなくなる人も中にはいるかもしれません。
しかし、学校行かなくて不登校になっても勉強さえできてたら今の時代高校には行けますよ。
昔と比べまして不登校の生徒に対する配慮はかなり進んでおりますので、定期テストの時に登校して成績が良ければ高校へは行けます。
この記事では初めは些細なことで担任との対立が始まり、反抗期の抵抗として不登校になった女子生徒が、家庭教師によって学力を復活させて高校合格した話になります。
不登校になっても成績さえ良ければ高校には行けます。
この記事を読んでいただき、沙耶みたいに立ち直ってくださいね。
反抗期もあり、友達関係にも色々あり、勉強にも色々ある時期ですよね。
そして、一部の子どもは複合的な要因が重なって不登校になってしまうことも少なからずあります。
そうなった場合、どうすればいいのか。
私の友人は昔不登校だった経験から今は不登校になった子どもたちの支援活動をしているので、その話を紹介します。