子どもが小学生になり、二年生になり、三年生・・・
やっと子育てから少し解放され、自分の時間を持てる、もしくは仕事に打ち込めるようになったママも多いのではないでしょうか。
小学校は幼稚園と違い、親や先生の入り込めない子どもだけの世界がたくさんあります。
それは、学年を重ねるごとに増えていくものです。
しかし、手がかからない分、親は不安や心配事で悩まされる事も度々あると思います。
特に女の子の場合、年齢を重ねるにつれ、悩みがつきないのが友達関係です。
いじめとまではいかないものの、誰しも一度は友達関係で頭を悩ませた事はありますよね。
自分の子どもがつらい思いをしている時、悩んでいる時に、親はどのように手を差し伸べ、救ってあげることができるのでしょうか。
目次
友達関係がうまくいくために親ができる3つの事
子どもがいざ友達関係で悩みを持った時、素直に親に相談してくれたり、表情や受け答えから親が感ずくことができればいいのですが、必ずしもそうできるとは限りません。
ちょっとした問題や一時的な悩み事なら、子ども自身が考えながら解決していくことも多いものです。
そんな時、自力でスムーズに解決することができるか、そうではなく何かわだかまりを心に残してしまうかは、その子の持つ性格や考え方にもよります。
では、具体的ににどのような力が見についていれば、自分で問題を解決できる子どもになるのでしょうか?
子どもの好きなことを深め、自信を持たせる
友達との人間関係を調整できる力のことを、友達力といいます。
友達と仲良く出来ることだけではなく、時には一人でいる力も必要であり、その両方のバランスがとれているのが、友達力のある子です。
常に友達が一緒じゃないと駄目な子というのは依存心も強く、いじめや悪い事なども一緒にしてしまう傾向にあります。
いやな時やしたくない時でも、「一緒にしないと仲間にいれてもらえない」と思い、してしまう。
「NO」と自分の正直な意見を言えることは大人になっても必要です。
これがなかなか簡単なようで難しいもの。
特に女の子は、依存心や独占欲の強い子というのはどこにでもいますよね。
私の上の子もそうでした。
小学校に入り、一年生の時から友達関係が上手くいかない。
べったり仲の良い子と遊んでいても、気が付けば、その子からさけられているようなしぐさをとられていました。
クラス替えがあって、最近違うお友達とよく遊んでるなと思っていても、また少したつと、
「○○ちゃんに違う子と遊ぶから来ないでって言われた」と。
「一緒に遊べばいいじゃない」
と言っても、仲間に入れてもらえないとの事。
今は、中学生になり、クラブにも夢中になってクラブの友達とも仲良くつきあっているようですが、小学生のあの時のつらそうな顔は今でも覚えています。
娘は、依存心が強く、周りの目もすごく気にするタイプ。
そういう子にひっつかれた子は、どうしてもうっとうしく、窮屈に感じてしまいます。
「移動教室は絶対一緒に行こうね」
「絵具セットはおそろいの柄にしようね」
などと娘にしつこく言われたお友達は嫌気がさしたのでしょう。
娘は、最初は仲良くしているお友達が気が付くと離れていく、
「なぜ自分が避けられているのか分からない」
と泣きました。
娘には、
「一人でいることがいいわけじゃないけど、一人でいてもいいんだよ。大丈夫なんだよ」
と教えましたが、理解できないようでした。
そこで、他のことにも目を向けさせるようにしたのです。
一人でいる事が出来る力というのは、自分に自信を持つことで身につける事ができるもの。
娘はちょうどその頃、ダンスに興味をもっていてやりたがっていました。
私はそれを全力で応援しました。
ダンスのイベントを片っ端から娘と一緒に見に行き、あるダンスの発表会であまりの素晴らしさに二人共感動しました。
聞くと、そのダンス教室は車で片道一時間以上もかかる場所にありました。
娘にどうする?と聞くと、
「もちろん入りたい。やってみたい!」
との事。
私も仕事をしており、送り迎えはなかなか大変・・・。
悩みましたが、初孫で祖父や祖母もまだ若く、助けてもらえる環境にもあり、入会しました。
小学校の間、週三回、発表会の前などは連日のように往復で二時間強、通い続ける事ができました。
娘はセンターで踊るほどまでになり、自分のやりたい事と自信を身につける事が出来ました。
何でもいいんです。
簡単な事でもいい。
絵を描くことが好きな子なら一緒に絵を描いてあげる、好きな事をのばしてあげる。
本が読むのが好きな子ならたくさんの本に出会わせてあげる。
子どもの熱中している事を応援する事で、子どもが好きな世界を深めるのです。
好きな世界=自分の世界を深めることで、友達に依存しなくても自分は自分のままでいられるという安心感と自信が芽生え、友達への過度な依存心がなくなります。
肯定的なものの言い方をする
親子関係というものは、子どもが経験する最初の人間関係です。
この親子の信頼関係が危ういと、親以外の人との人間関係も不信を土台に作るようになってしまいます。
その大きな原因が親の叱りすぎや、叱り方の問題です。
「また出来ていない。何で出来ないの。」
「何度言われたら出来るの。駄目な子ね。」
「ちゃんとしなきゃ駄目でしょ。」
親が叱る時に、つい、こういう言葉を重ねてしまうことってよくあるのではないでしょうか。
私も、今でもつい、言ってしまいます。
「何回言っても分からないのね。だからだめなのよ。」
なんて言ってしまった時は、さすがに後で反省しました。
親からこういう言葉を言われ続けていると、
子どもは「愛されてないのかな」「私の事嫌いなのかな」
と感じるようになってしまいます。
親への不信感、愛情不足感です。
親との信頼関係が築けない子が、他人と信頼関係を築くのはとても難しいものです。
さらに、親の言い方というものは子どもにもうつります。
親の否定的な言い方を子どもは友達にもしてしまうのです。
良くない例をあげると、「○○しないと、○○するよ」という罰則的な言い方。
子どもがこれを友達に言っていたとしたらどうでしょうか。
良い友達関係が作れるとは思いません。
言葉遣いは人間関係力において、とても大切なものです。
まず、親が叱り方を肯定的な言い方に変えてみる。
「○○したらもっとよくなるよ」
「さあ、頑張ろう。よーい、スタート!」
など、叱るのではなく子どもがもっと嬉しくやる気になるスイッチを探してみましょう。
共感的な受け答えをする
これも簡単なようで、なかなか難しく、親は出来ていない事が多いものです。
特に、子どもが親にとって望ましくないことや、面倒くさい事を言い出した時は出来ないものです。
「わがままいわないの。」
「そんなこと言うもんじゃありません。」
「あなたが悪いんでしょ。」
などと門前払いでは、子どもはどうせ言っても分かってもらえないと思うようになります。
私も最初、娘が「友達から避けられている」と言ってきたときに、「あなたがこういう事をするからそうなるんだよ」と言ってしまいました。
自分としては解決への近道と思っての発言でしたが、大きな間違いでした。
次につらい事があった時に、娘は私に話してくれなかったのです。
子ども同士の揉め事を、娘の友達のママから聞いて知った私は愕然としました。
娘は、何でも相談してくれてると思っていました。
娘からしてみれば、つらい事があってもあなたが悪いといわれる。
それなら言いたくない。
そう思って当然ですよね。
たとえ最終的にはノーと言わなければいけない事でも、まずは共感的に聞いてあげる。
「うん。それは嫌だよね」
「あなたも大変だね」
「それはひどいよね」
など。ここで間違えてはいけないのが、一緒になって悪口をいうのではないという事。
あくまで共感し、寄り添うという事です。
最終的には駄目なものは駄目と言わなければなりません。
親が共感的に聞いてあげる事で子どもの気持ちが軽くなり、解決に向かうというのはよくある事です。
解決にならなくとも、よく話を聞いてあげる事で問題点は見えてきますので、的確な対応がとれるようになります。
さらに詳しい内容をこちらの記事で紹介しております。
こちらもご参照ください。
昔よりも友達と過ごす時間の絶対量が減少している
少子化により、子ども自体の人数が減っていて、友達力を団体で遊びながら学んでいくというのが難しい現状があります。
また、最近は色々な事件や犯罪も多発しており、防犯上の問題で子どもだけで遊ばせにくく、どうしても機会が減ってしまいがちです。
幼児期から習い事をしている子も多く、今の小学生は低学年でも忙しい子が多いのではないでしょうか。
そんな中で、友達と過ごす土台力を作るのはとても難しい事でしょう。
親がしっかりとサポートしてあげる事が必要な時代なのかもしれません。
そんな現状の中で、親として何ができるのか?
先ほどお伝えした
- 子どもの好きなことを深めて自信を持たせる
- 肯定的な言い方をする
- 共感的な受け答えをする
の3点はもちろんですが、もう一つ大切なことがあります。
それは『親が必要以上に干渉しない』ということです。
「小学生では、まだ自分たちで解決することは難しいんだから、親が入った方がいいのでは?」
そう思われる方もいらっしゃるでしょう。
でも、子どもは親が思うほど子どもではないのです。
幼稚園の年長さんくらいの年齢になれば、遊びながら発展してしまった友達との喧嘩や、ちょっとした嫌な出来事だって、自分たちでぶつかりながら解決していきます。
子どもの精神発達を良く分かっている保育士や幼稚園の先生は、あえてそういった子ども同士の喧嘩に仲裁に入ったりはしないのです。
もちろん、度を越えてトラブルに発展してしまわないか良く注意しながら見守りはしますが、ギリギリの段階まで大人が手出しすることは避けます。
そうやって、一つ一つのぶつかり合いを通して、子どもたちは友達力、その先にあるコミュニケーション能力や問題解決力を身につけていくのです。
年長さん達でそれができるのですから、小学生であれば当然できますよね。
友達と過ごす時間が昔と比べて激減してしまった今の時代は、なおさら自分たちの力で解決していくことが大切になってきます。
もちろん、放任し過ぎるととんでもないトラブルに発展してしまう可能性もある年齢ですので、親の見守りは必要です。
しかし、見守ることと干渉することは違います。
子どもの友達関係で何か気になることがある時は、いつでも親に相談しやすい環境は整えて現状を見守りつつ、
「自分たちで解決できるかな?少し助けてあげた方がいいかな?」
と常に気を配っておきましょう。
それで無事、子どもたちだけで問題を解決できれば、その経験はその子にとって大きな成長に繋がります。
いざトラブルに発展しそうな気配が見えた時は、すかさず親として子どもを守る行動をすればいいのです。
親があまりに子どものことに干渉しすぎるのは、子どもが成長する機会を奪ってしまうだけですので、くれぐれも注意してくださいね。
まとめ
- 自分に自信を持ち、一人でいられる力をつけられるようにサポートする
- 子どもの好きなことを深めることは自信に繋がる
- 子どもには、肯定的にアドバイスしてあげる
- 子どものしてくれる話に、まずは共感する
- 友達と過ごす時間が少ない中でも、しっかりした人間関係が築ける子どもに育てる
- 親が必要以上に干渉すると、子どもの成長の機会を奪ってしまうので注意が必要
友達関係、大きく言うと人間関係の悩みというものは、大人になってもずっとついてくるものです。
人の悩みの根源は全て人間関係の悩みからくるもの、といわれるくらいのものです。
子ども同士でも複雑な思いがあったり、簡単には解決しない事もあるでしょう。
しかし、大人の一歩手前の中学生や、高校生になってからでは、友達関係はさらに複雑化していきます。
その子が持って生まれた性格もあるので、どうやってもうまくいかないこともあるかもしれません。
しかし、それをちゃんと認めて向かいあい、まず子どものうちに友達力をつけてあげたいですね。
小学生での友達関係も学年が上がるごとにだんだんと複雑になってきますね。
男の子の場合と違って女の子の場合は長い間引っ張ることが多いこともあります。
自身の子どもが将来いじめの対象に合わないように普段から親子で仲良く接することが大事だと思います。
さて、小学生でも学年が上がるごとにこの記事でも紹介しています友達関係以外に、もう1つ気になることがあります。
それは「勉強」です。
小学校高学年くらいから気になり出して、中学校に入ると顕著になってきます。
中には中学受験を経験する方もいらっしゃいますが、多くの方にとって高校受験が最初の大きな受験になると思います。
人生には2〜3回(人によっては4回以上の時もあります)の大きな試練があります。
その1つめの関門が「高校受験」です。
ここで最初の線引きが行われます。
この高校受験を最高の形で終わらせる事ができるように、早い段階から対策を行なっていくのがいいです。
その事について紹介しているのがこちらになります。
小学校6年生の時には点数すらかかれないほど成績の悪かった少年が、家庭教師をつける事によってその地区で最難関の高校に合格する話になります。
「塾へ通わしている子もいるが、塾は終了時間が遅いから帰り道が不安」
「終了時間に迎えに行けない」
そう行った方には、今の時代ぴったりの方法がありますよ。
それに伴い、合う友達、合わない友達が出てきます。
中には、友達関係で悩みを持つこともあるかもしれません。
これは、私の職場の先輩(女性)の話ですが、先輩のお子様が小学生の時に友達関係で悩んでいたそうです。
その時に先輩が親として言った言葉に共感を得ましたので、紹介します。