中学生になると、小学生の時とは異なり、学校の雰囲気や勉強の内容などもガラッと変わります。
それについていけなかったり、今までは苦労もなかったのに、中学生になった途端学校に馴染めないという子もいます。
私の友人にもそういう子が多かったです。
中学生になった途端、なんか疲れたような顔をしていたりします。
そして親御さんの悩みは「中学生になっても一人で勉強ができない」ということでした。
ですが、よくよく聞いてみるとその理由は似たようなものが多かったです。
そしてその中の先輩ママさんが「うちの子もそうだったけど、今はなんとか一人でもできるようになったよ」と教えてくれました。
ここではその理由と対策をご紹介します。
目次
小学校と中学校の違い
そもそも小学校と中学校では勉強の仕方が全く異なります。
内容が難しくなる
一番の理由は内容が難しくなることです。
小学校のときはまだ簡単なレベルなので、授業を聞いているだけでも理解できますし、つまづくことも少ない場合が多いです。
しかし、小学校ではつまづかなくても中学校になってから勉強でつまづくというお子さんは多いようです。
特に英語や数学などは苦手になる子が多いです。
英語は中学校に入ってから本格的に始まりますし、数学はよりレベルがアップします。
何を言っているかわからないレベルで授業を受けなければならないこともあるので、当然授業にはついていけなくなり、勉強でつまづく結果になるのです。
量が多い
中学校になると、量もかなり多くなります。
科目数も増えますし、一つの科目での量も増えますので、なかなか一人でその量をさばくのは難しいようです。
特に定期テストのときになると5~9教科の対策をしなければいけないので、内容が難しいものをたくさん勉強しなければいけないと考えるだけで難しいというのは感じることができます。
この量の多さに嫌気が差し、内容もわからないから「勉強したくない!」となる中学生が非常に多いです。
科目ごとに先生が変わる
これも中学校からならではですが、中学校では科目ごとに先生が変わります。
「○年○組の先生」という見方から「国語の先生」「英語の先生」というように変わるのです。
先生方も自分の科目の授業を何クラス分も見るわけですから、一つのクラスにかけることのできる力ともっと言ってしまえば一人の生徒にかけられる時間は限られてきます。
ですので、個別に教えることも難しく、学校の授業はどちらかというと「ついてこい!ついてこれないやつは置いていくぞ!」という方式になりやすいのです。
そのため、苦手がある生徒はさらに苦手になるという負のスパイラルに陥りやすいのです。
自分で勉強しなければならない
中学校では基本的に自分で勉強をしなければなりません。
小学校であれば、授業でやったことを宿題で復習のために出すことも多いですが、中学校では宿題がないことも多いです。
そのため授業で1回しか受けていないところを時間が経ってから定期テストのときに思い出そうとしても難しいのです。
勉強は何回もしないと覚えられませんから、一度だけで理解しようとしても難しいです。
また、内容もレベルアップしているので、なおさら難しいわけです。
理由
小学校と中学校の違いにより、勉強ができなくなる理由も様々あります。
勉強がわからない
これが中学校に入ってからつまずきやすい理由のナンバーワンですね。
内容がわからないものを楽しいと思えるはずはありませんし、もっと頑張ろうと思えるわけがありません。
わからないものをわかるようになれ、というのはわからないものにとってはかなり難しいことなのです。
これはだいたい小学校でのつまづきを放置していたために起こる現象です。
かけ算やわり算がわかっていなければ、方程式は解けません。
他にも都道府県がわかっていなければ、地理がわかりません。
漢字がわからなければ、問題文を読むことができません。
このように学校での勉強はどこかでわからないところがあると、中学生では勉強がつまづいてしまうような進み方になっているのです。
勉強する習慣がない
中学校は小学校と違い、毎日宿題が出るわけではありません。
中には宿題を完全に出さない先生もいます。
そんな中で、テストで良い成績を取るために必要なことは、自主勉強です。
自分で予習や復習をする力がなければ、テストで良い点を取ることはできません。
そこに勉強をする習慣がないと、どう自分で勉強をしてよいのかわからないのです。
勉強は学校で聞いているだけの生徒では、自分で必要なところを勉強する能力がついていませんし、学校以外で勉強に集中する力もありません。
これでは学校以外で勉強することができないので、他で勉強できる子に比べて遅れてしまうのは当然のことです。
小学校のうちからきちんと宿題をして勉強をする習慣がついている子は学校以外でも学習できますが、そうでない子はやはり勉強でつまづきやすくなってしまうのです。
めんどくさいと思っている
これは心の中で勉強をめんどくさいと思っているパターンです。
人間誰でもそうですが、やりたくもないものをやるときはめんどくさいと思うものです。
勉強が苦手な子に多いことですが、勉強をやらされているという子は勉強をすることや宿題をすることをめんどくさいと思っています。
勉強が得意な子でもめんどくさいと思うときはありますが、苦手な子ほどではありません。
それは勉強が楽しい瞬間が少しでもあるからです。
わからなかった問題が解けたときや得意な問題をスラスラと解くときは、楽しいと思うときがあるのです。
しかし、苦手な子はそういう瞬間がなかなかありませんから、楽しいと思える瞬間がないのです。
そのせいでよりめんどくさいと感じてしまい、なかなか一人では勉強が出来ないのです。
必要性を感じていない
人間は必要性があると頑張れる生き物です。
なにか目標があったり、ご褒美があると頑張れる人は大勢います。
頑張ることによって、その先に自分にとってのメリットがあるならば頑張ることができるということです。
しかし、勉強が苦手な子は勉強を頑張った先にメリットがあるとは感じていません。
そのため、勉強をすることに意味を見いだせないのです。
例えば、勉強が苦手な子でも、ゲームをクリアするために頑張ることはできるでしょう。
それは頑張った先に自分の求めるゴールがあるからです。
つまり、勉強が苦手な子は頑張れないのではなく、頑張る理由がないだけなのです。
そのため、勉強を頑張る必要性を感じていないので、なかなか一人で頑張ることができないというわけです。
対策
さて、勉強が苦手な子がなかなか勉強ができない理由がわかったところ、それに対してどのように対策をしていくかです。
わからないところを克服する
勉強が苦手な子やわからない子は、どこがわかっていないのかを調べてその苦手をつぶすことです。
勉強が苦手な子は、その問題の解き方や考え方がわからないので、いくら一人で頑張っても解くことができず、辛い時間を過ごすだけなのです。
中学校の問題は特に小学校での基礎的な学力がないと解くことができません。
そのため、どこで子どもが苦手を感じているのかを把握することがなによりも大切なのです。
できないところを責めるよりも、どこまでできていて、どこから出来ていないかを把握するところから始まるのです。
できないことを責めたり、できるように励ましてできるようになるならば、塾や参考書はいりません。
根性論だけで語るのではなく、遠回りに感じるかもしれませんが一度振り返ってどこから苦手になっているのかやり直すことが結局は近道なのです。
勉強法を知る
苦手を把握したら、次は勉強法を知ることです。
もう平成も終わろうとしているこの時代ですから、大体の勉強には勉強法というものが存在しています。
言い換えれば、勉強のコツのようなものですね。
勉強が苦手な子や一人で頑張れない子はそもそも勉強のやり方を知らないのです。
これは実は学校では教えてくれないのです。
勉強の内容は教えてくれても、勉強のやり方は教えてくれないのです。
「テストでこれが出るから勉強しとけよ」とは言われても、「テストでこれが出るからこういうふうに勉強しとけよ」とは言われないのです。
人間はやり方が分からなければ、どうしていいかわからないのは当然です。
ですから勉強で苦手な部分を把握したら、次は勉強のやり方を知ることが重要だったのです。
塾や家庭教師に頼む
ここまで勉強が苦手な子や一人で頑張れない子の理由や対策についてお話しましたが、ここで最もおすすめする方法をご紹介します。
それは塾や家庭教師に頼むことです。
学校とは違い、あちらは勉強法に関して教えるプロです。
勉強が苦手な子もたくさん教えてきています。
学校は今や勉強だけではなく、部活や人間関係や様々なことを教えないといけない場であり、本来の目的である勉強を教えることへの力の入れ具合は減っています。
それに比べ、塾や家庭教師は勉強を教えることがメインですから勉強を教えることを専門としています。
そのため、勉強のやり方や苦手の克服の仕方もしっかりと教えてくれるのです。
そもそも今まで一人でできていなかった子が、例えばアドバイスをしただけで急にできるようにはなかなかなりません。
やり方を教え、経過を見守り、結果に結びつけるための長いプロセスを歩み、自分のものとして初めて自分の力で勉強をすることができるようになるのです。
中学校で勉強ができるような成績の良い子でも、小学校のうちから親に教えてもらったり、塾に通っていたから勉強のやり方を知っていて、中学校で一人でできるのです。
初めからなんでも一人でできる子はいません。
ですが、これは反対に言えば、誰でもやり方を知ればできるようになるということです。
つまり、今は勉強を一人ではできていない子でも、できるようなやり方を知ればできるようになるのです。
そのためには親がしっかりとついて教えるか、それが難しければ、塾や家庭教師に頼むことが必要です。
まとめ
一人で勉強が出来ない子はむしろ普通なのです。
むしろ勉強ができない子のほうが多数派です。
その理由は
- 勉強がわからない
- 勉強する習慣がない
- めんどくさいと思っている
- 必要性を感じていない
のが主な理由です。
そのため対策としては
- わからないところを克服する
- 勉強法を知る
- 塾や家庭教師に頼む
というのが対策としては有効です。
特に塾や家庭教師に頼むことを悩まれる方は多いですが、放っておいても勉強ができるようになることはめったにないです。
内容やそのやり方を学ぶほうが結果的に短い時間ですみますし、今後の人生の役にも立ちます。
もしかしたら運命の出会いがあって、勉強に対して目覚めるかもしれません。
ものは試しで一度試してみるのはいかがでしょうか。
小学校の時に机に向かって少しでも勉強すると言う習慣がない場合、中学校に入っていきなり身に着けるのはまず不可能です。
そこで、そう言う時はこの記事でも紹介していますように塾や家庭教師のプロの力を頼ってみてはいかがでしょうか?
1人で勉強ができない!子どもを抱えている方にはこちらの記事をお勧めします。
小学校6年生の時には点数すらかかれないほど成績の悪かった少年が、家庭教師をつける事によってその地区で最難関の高校に合格する話になります。
中学生で一番気になる事が、「勉強」になりますよね。
中学3年生になると必ず意識する高校受験、人によっては大学受験とどんどん難関の受験を受けていくことになります。
その1つめの関門が「高校受験」です。
ここで最初の線引きが行われます。
この高校受験を最高の形で終わらせる事ができるように、早い段階から対策を行なっていくのがいいです。
中学生の場合塾通いになると最悪夜遅く帰ってくることになり、犯罪に巻き込まれたり補導されたりする可能性がありますので、その点から考えても家庭教師はお勧めです。
特に定期テスト前になると一気に勉強しだすようになります。
しかし、小学生高学年の頃に1人で勉強する習慣がついてない場合、中学生になってもできない可能性が高いです。
その場合どうすれば良いかについて、私の友人の弟の例を参考に紹介します。