中学2年生のA子ちゃんは、少女漫画を読むことが好きで、お友達とも仲良くできるタイプの女の子でした。
でも、そんなA子ちゃんがある日「学校へ行きたくない。」と言ったそうです。
お母さんは「ただ眠いだけだから、学校へ行きたくないんだな。」と思っていたそうですが、A子ちゃんの心の中は、そんな簡単な問題ではありませんでした。
目次
A 子ちゃんのSOS
中学2年生になって半年が経った頃から、学校に行かない日が増えました。
お父さんは、とても厳しい方で
「勉強しないとダメじゃないか!」
「学生は勉強するものだ!」
と言って、A子ちゃんを無理やり学校に行かせました。
ですが、A子ちゃんは、お父さんに叱られると分かっていても「今日も学校に行きたくない。」と毎日訴えたそうです。
なので、お母さんも心配になってA子ちゃんに理由を聞いたそうですが、最初は何も教えてくれませんでした。
お父さんもお母さんも、A子ちゃんが理由を話さないので
「ただ怠けて学校に行きたくないだけだ。」
と思い、その後も無理やり学校に行かせたそうです。
これがA子ちゃんにとって、最初のSOSでした。
相談できなかった理由は?
ある日、職場に中学校から電話がかかってきたそうです。
「A子ちゃんが学校に来ていませんが、今日はお休みですか?」
お母さんは、A子ちゃんが登校したと思っていたので、とても驚いたそうです。
その日、お母さんは心配になり早退してA 子ちゃんを探しに行きました。
幸い、家から近くのショッピングモールのフードコートで携帯を触っているA子ちゃんを見つけました。
お母さんは怒るのを必死に我慢して、きちんと話をしようと思い、A子ちゃんとフードコートで話をしたそうです。
「どうして学校に行きたくないの?」と聞くと「勉強に付いていけないから。」と打ち明けてくれたそうです。
実は、A子ちゃんの両親は有名大学を出ていたので、成績が悪いA子ちゃんは
「両親に失望されるのが嫌だった。」
ということが分かりました。
このように、A子ちゃんが本心を話すようになったのは「お母さんが怒らずに冷静になって話をしたから」でした。
実は、最初のSOSを出した後、お母さんは、どうしてもA子ちゃんのことが気になり、無料の電話相談や担任の先生に相談をしたそうです。
その時に言われたアドバイスが「決して怒らずに話を聞いてあげること。」でした。
このアドバイスがあったおかげで、お母さんはA子ちゃんの本心を聞きだすことができたそうです。
また、A子ちゃんはクラスメイトから
「両親は有名大学を出ているのに、A子ちゃんは頭が良くないんだね。」
と言われたことが、さらにA子ちゃんの心を傷つけていました。
A子ちゃんの両親は「自分たちの学歴が子供の負担になっている」と思っていませんでした。
なので「勉強ができなくてもいいから、A子の好きなことをしなさい。」と言ってあげたそうです。
この一言で、A子ちゃんは元気になり、今は楽しく学校生活を送っているそうです。
また、進学先はアニメーション関連の学校に行くことを決めたそうですよ。
「子どもの小さなSOSを見つけるには、日頃のコミュニケーションが大事」と話を聞いていて感じました。
相談できるところは?
A子ちゃんのように、不登校の子どもは、親や先生など大人には打ち明けられない深刻な悩みを抱えていることがあります。
本人に理由を聞いても教えてくれないことも多いです。
そんな時は、無料で電話相談が出来るところがあるのでご紹介します。
子どもでも相談できるところがあるので参考にしてみてくださいね。
チャイルドライン
「チャイルドライン」は、18歳までの子供たちのためにある相談先です。
フリーダイヤルで相談できるので、電話代も気にしなくて大丈夫ですよ。
電話相談をしている所を見られたくない場合は、1対1の無料チャットで相談することもできます。
ただし、チャットの場合はデータ通信料がかかるので注意してくださいね。
相談をするときは、名前や連絡先を言う必要はないので安心してください。
受付時間:16:00-21:00
電話番号:0120-99-7777
公式ホームページ:https://childline.or.jp/tel
24時間子どもSOSダイヤル
「24時間子どもSOSダイヤル」は、夜間や休日でも電話をすることができます。
24時間対応しているので、電話相談をしている所を両親に見られたくない場合は、両親が寝てから相談してもいいかもしれません。
こちらも、相談するときは名前や連絡先を言う必要はないので安心してくださいね。
受付時間:24時間
電話番号:0120-0-78310
公式ホームページ:https://www.mext.go.jp/ijime/detail/dial.htm
子どもの人権110番
「子どもの人権110番」は、フリーダイヤル以外にもメールで相談することができます。
メールであれば、両親にバレることもなく、気軽に相談することができますよ。
こちらも相談するときは、名前や連絡先を言う必要はないので安心してくださいね。
受付時間:8:30~17:15(平日のみ)
電話番号:0120-007-110
公式ホームページ:https://www.moj.go.jp/JINKEN/jinken112.html
ヤング・テレホン・コーナー
いじめや不登校、友達関係の悩み等、未成年の悩み事などを相談することができます。
希望する場合は、専門のカウンセラーや少年問題に詳しい警察官と面談することもできます。
受付時間:8:30~17:15
月曜日から金曜日までは、専門のカウンセラーが対応してくれます。
夜間や土日祝は、少年問題に詳しい警察官が対応してくれます。
電話番号:03-3580-4970 ※通話料がかかります
公式ホームページ:https://www.keishicho.metro.tokyo.jp/sodan/shonen/young.html
まとめ
A子ちゃんのSOSは
- 中学2年生になって半年が経った頃から、学校に行かない日が増える
- 「学校に行きたくない。」と訴える
- 理由を聞いても答えない
親に相談できなかった理由は
- 成績が悪かったから
- 勉強に付いていけなかったから
- 両親が有名大学を出ていたから
- 両親に失望されるのが嫌だったから
悩みを相談できるところは
- チャイルドライン
- 24時間子供SOSダイヤル
- 子どもの人権110番
- ヤング・テレホン・コーナー
一人で悩まなくても助けてくれる人はたくさんいます。
親に言えないこと、先生に言えないことだってありますよね。
また、お子さんが不登校になってしまう原因には、必ず何か理由があります。
聞いても答えてくれないこともあるかもしれませんが、もし、何か話をしてきてくれたら、うなずいて肯定してあげるだけで、子どもの気持ちは楽になります。
また、日頃からコミュニケーションを取ることで、子どもの小さなSOSにも気づくことができます。
ですが、どうしても辛い時は、他の人に頼ってアドバイスを貰うのもいいと思います。
他の人の意見を聞くだけで、色々な視点が変わりますし「格好悪い」と思わなくて大丈夫です。
この記事を参考に「他の人に助けを求める一歩」を踏み出して頂ければと思います。
中学生はとにかく多感な時期になりますよね。
中には「友達から仲間外しにされている。」と考え込むこともあるかもしれません。
さらに反抗期とも重なりますので、周りの大人や学校の先生と対立することもあります。
対立のあまり
「もう学校には行かない!」
とそれ以降学校行かなくなる人も中にはいるかもしれません。
しかし、学校行かなくて不登校になっても勉強さえできてたら今の時代高校には行けますよ。
昔と比べまして不登校の生徒に対する配慮はかなり進んでおりますので、定期テストの時に登校して成績が良ければ高校へは行けます。
この記事では初めは些細なことで担任との対立が始まり、反抗期の抵抗として不登校になった女子生徒が、家庭教師によって学力を復活させて高校合格した話になります。
不登校になっても成績さえ良ければ高校には行けます。
この記事を読んでいただき、沙耶みたいに立ち直ってくださいね。
皆さんは学生の頃「今日は、学校へ行きたくないな。」と一度は思ったことがあるのではないでしょうか?
私も、学生の頃は勉強が苦手だったので、学校へ行きたくない日もありました。
でも、自分の子供が何か深刻な悩みを抱えていて、不登校になったらどうしますか?
どこに相談すれば良いのか心配になりますよね?
今回は、知り合いの中学2年生のお子さんが不登校になってしまった原因に注目してみようと思います。