ピカピカのランドセル。新しい教科書とノート。
小学校入学というのは、子どもにとっても親にとっても大きな一大イベントですよね。
幼稚園の送り迎えがなくなったり、子どもが一人で友達と遊びに行ったりと手がかかる事もかなり軽減されるのではないでしょうか。
さらに自分で出来る事もどんどん増えてきて、寂しい反面、子育ての大変さも和らぐ事が多いと思います。
しかし、子育ての心配というものは、その年代によって、また新たに生まれてくるものです。
その中でも、小学校に入ってまず直面するのが勉強への不安。
「家では宿題しかしていないけれど大丈夫なのかしら・・・。」
「みんなは家でどれくらい勉強しているの?」
「勉強方法は?塾はいつから行かせればいいの?」
今の小学生は家でどれぐらい勉強しているのでしょうか。
小学生の勉強時間の平均から、子どもの家での学習について考えてみましょう。
小学生の平均的な勉強時間は?
2014年の9月に学研教育総合研究所が調べたデータによると、
- 1年生 平均54分
- 2年生 平均61分
- 3年生 平均66分
- 4年生 平均72分
- 5年生 平均80分
- 6年生 平均90分
という結果が出ています。
これだけを見ると、1年生からみんな1時間近く勉強しているんだ・・・と驚くママもいると思いますが、実は、割合で見るとそうでもありません。
1、2年生の約45パーセントは勉強時間が30分以下であるという結果も出ています。
家庭学習においては、「学校の宿題のみを行なっている」という子どもも少なくないということです。
学年が上がるにつれて、宿題の量が増え、難解度もあがってきます。
また、高学年になると、塾に行く子も増え、塾の宿題も追加されます。
勉強時間が増えてくるのも必然であるという事でしょう。
子どもの勉強への親の取り組み方
低学年のうちから勉強ぐせをつける。
「まだ小さいから大丈夫」
「高学年になれば自分でやりだすだろう」
「中学校になったら塾にいかせよう」
こんなことを言っているうちに勉強をしないくせというのはついてしまいます。
「勉強は人から言われてするものじゃなく、自分でやりはじめるものだ」
という考えの方もいらっしゃると思いますが、なんの働きかけもせずに勉強ぐせというものはつきません。
子どもが小学校低学年の間は、子どもの勉強への親の関わりは、必要不可欠です。
まだ小さい低学年のうちに、「時間が短くても、勉強は毎日するもの」と習慣づけしてしまうのが重要なポイントです。
勉強が習慣づいている子は
「勉強しない日があると何だか気持ちが悪い」
「やり残した事がある気がする」という感覚になります。
本当に勉強が必須になるのは高学年や中学生になった頃です。
その頃には、勉強の難易度も上がっていて、低学年でつまづき気味だったり勉強習慣がなかったりする子どもには、なかなかついていくのがしんどくなっている事も珍しくないです。
そうなる前に、子どもが自ら勉強する意識をつけさせるのが大切といえます。
私にも現在中学生の娘がいます。
娘が小学生低学年の時は、仕事と家事で精一杯でした。
そのため、勉強をみてやる時間をなかなか取れず、勉強ぐせをつけてあげれませんでした。
勉強嫌いの娘に宿題をさせるのが精一杯の毎日。
小学校四年生の時、娘が「お母さん、見て」と嬉しそうに持ってきた一枚の紙。
それは娘の硬筆の用紙。そこには入選と書かれたハンコが押されていました。
思い返すと、娘は字を覚えるのが早く、幼稚園の頃から字を書くことが大好きでした。
私はよく並んで座り、書き順や言葉を教えていました。
どんどん覚えていく娘に、「すごいね」「上手だね」といつも褒める度に、娘は自信満々、嬉しそうな顔をしました。
好きな事というのは上達するもの。
得意不得意はあるでしょうが、硬筆のように、宿題も横に座って楽しく向かい合ってあげていれば、もう少し勉強も好きになったのかもしれません。
娘は、毎日硬筆の練習をしていました。
それは嫌々しているものでも、言われてやらされているものでもなく、習慣づいているものだったのです。
誰でも慣れていない事や、難しいことに事にいきなり取り組むのは尻込みするもの。
高学年になってくると共に、勉強はどんどん難しくなっていきます。
勉強ぐせがついていない子が、難しい勉強に向かい合うのはとてもストレスになります。
同時に毎日毎日、
「早く勉強しなさい」
「もう宿題はやったの?」
とうるさく言わなければならない親も、そして言われる子どもも、大きなストレスを抱えます。
そうならない為に、子どもが低学年のうちに、少しの時間でも、毎日勉強するという習慣をつけてあげましょう。
勉強を「いやなこと」にしない
私が自分自身、一番失敗だったと思うのが
「テストの点数が悪かったら、その分勉強しなければならない」というもの。
「目標点数をとれなかったら、ドリルを毎日しなさい」
「間違ったら、後30分勉強」
など、これでは勉強=お仕置き(罰)という形式が子どもにしみついてしまいます。
勉強はいやなこと、という図式が脳にすりこまれてしまうのです。
それでは、勉強をして
「わからないことがわかるようになって楽しい」
「問題がとけるようになって嬉しい」
という気持ちはうまれず、勉強はどんどん苦痛になっていきます。
先ほど例にあげたように、娘は、「すごいね」と褒められ、硬筆がどんどん上達していきました。
誰だって褒められると嬉しいんです。
ご褒美だってたまには必要です。
「頑張っているのをみてくれている」
と子どものモチベーションもあがります。
「この点数がとれたら○○へ行こうね」
「この難しい問題ができるなんてすごいね」などの言葉で伸ばしてあげるようにすれば良かったと、今更ながらに思います。
勉強時間よりも勉強内容
私は、勉強嫌いの娘が小学校三年生になった時に、「勉強は一日一時間」というルールを決めました。
これが間違いでした。
勉強時間を重視してしまったことで、娘はダラダラと勉強し、時間がたてば「はい終了」となってしまいました。
子どもの性格にもよるものだと思います。
勉強時間を区切ることで、集中してとりくめる子もいるでしょう。
でも、そういう子は勉強が好き、ちゃんと勉強ぐせがついている子なんです。
勉強ぐせをつけるためには、まず、最初は「今日はここまでやろう」という区切りをやりとげること。
もちろん、初めは親もその子ができる適切な勉強量を確認してあげる事が大切です。
ものすごく時間がかかってしまう日もあれば、すぐに終わってしまう日もあると思います。
でも、実はこれがとても良いことなんです。
例えば、子どもがどうしても見たいテレビがある時、なんとかしてその時間までに勉強を終わらせたいと、うまく工夫して終えるように努力するようになります。
最初はうまくいかない時間配分も、積み重ねることで、だんだんと上手になっていきます。
どうすれば効率よく勉強することができるかを自分で考えるようになるんですね。
この計画性の力はとても大切です。
将来社会人になった時にも、子どもの頃から計画性を身に着けた子とそうでない子とでは、仕事の出来も差がつきます。
限られた時間でここまで勉強したい、ここまで理解したい、もしくは、ここまで成績をあげたい。
では、どうすればそれらが出来るようになるのか?
を自分で考えれる力というのが大事なのではないでしょうか。
まとめ
- 低学年のうちに勉強することを習慣にする
- 子どもが小さいうちは、親の勉強へのかかわりも必要
- 子どもが、勉強が苦痛にならないためのサポートを
- 勉強時間よりもその中身のほうが大切
- 勉強をしながら計画性を身につける
最初から勉強が好きな子というのは、少ないと思います。
子どもに勉強をさせるために、四苦八苦している親御さんも多いのではないでしょうか。
しかし、ちょっとした声掛けや工夫で子どものやる気スイッチがはいることもあります。
勉強というのは大切です。
学歴も大切かもしれませんが、生きていくうえで、計画性、理解力、全て勉強からつながっていきます。
大人になっても、日々勉強です。
その最初の一歩を、少し手伝ってあげる気持ちでかかわっていきたいですね。
この記事でも紹介しておりますが、小学校高学年くらいから勉強を気になり出します。
そして、中学生では「勉強」「成績」が一番気になることになります。
中学受験を経験する方もいらっしゃいますが、多くの方にとって高校受験が最初の大きな受験になります。
人生には2〜3回(人によっては4回以上の時もあります)の大きな試練があります。
その1つめの関門が「高校受験」です。
ここで最初の線引きが行われます。
この高校受験を最高の形で終わらせる事ができるように、早い段階から対策を行なっていくのがいいです。
その事について紹介しているのがこちらになります。
小学校6年生の時には点数すらかかれないほど成績の悪かった少年が、家庭教師をつける事によってその地区で最難関の高校に合格する話になります。
さらに、大学を目指してる方にはこちらの記事もお勧めします。
高校合格から大学合格までの話になりますが、中学生以上に大きな経験をしていって自身の見聞を広げていきます。
最後には人生最大のピンチがやってきます。
それを乗り越えれるのかは中身を見てください(笑
私も自身の子どもが小学生になる頃にはそう思います。
この前私の高校時代の先輩に久しぶりにあって世間話していた時に、子どもの話になり、先輩が実践している子どものやる気を出させる方法を教えてくれましたので、紹介します。
ちなみに、この先輩は高校卒業と同時に結婚したので、年代の割にお子様は大きいです。