子どもが小学生になると、環境の変化に伴いこれまでとは別な色々な個性がみえてきます。
中には勉強が苦手で帰ってきても宿題に中々手を付けないなんてお子様も少なくないのではないでしょうか。
帰ってきたばかりだしゆっくりさせてあげようと思い様子をみていたら、そのまま夕方~夜と時間は流れようやく取り掛かろうとしたものの、
「分からない!」
「眠い!!」
「プリント忘れた!!!」
なんて状況に…
そんなときは思わず、
「さっさとやれよ!」
と言いたくなってしまいますね(汗)。
言いたくなる前に、なぜ小学生の子どもは勉強しないのかについて考えていきましょう。
目次
何故勉強しないのか?
「ただいまー」と元気よく帰ってきたかと思えばランドセルをリビングに放り投げ、手も洗わずに、テレビの前に座り動かずドッシリ…。
或いは自室に直行し宿題をするかと思いきやゴロゴロ…。
或いは突然の友達来訪でガヤガヤ…。
参観会で授業を見学してみれば窓を眺めてボー…。
もちろん小学生には勉強が全てではないし、遊ぶ事や休む事もとても大事な事です。
だからと言っても、あまりにも勉強をしないというのも心配になりますよね。
勉強をしない子には以下の要因が考えられます。
1.勉強をする意味が分からない
2.やる気が出ない
3.勉強をしても満足感や達成感が感じない
これを上から解決していくと、勉強する意味を理解できればやる気が出るし、やり遂げた後に達成感を感じるようになるとも考えられますが、具体的に親はどのような対応をするべきなのでしょうか?
言ってしまいがちなダメな事
そもそも勉強する意味が分からないのに「勉強しなさい」と言われても当然やる気にはなりません。
我々大人も仕事で上司から指示を受けた際、疑問点等を解消した上でなければ仕事もやりにくいですよね。
子どもが勉強しない状況では大体、次のような会話の光景がみられます。
親:「何で勉強しないの?」
子ども:「何でやらないといけないの?」
ここで、
「宿題が出ているでしょ!」
とか
「皆やってるでしょ!」
等の中身の無い理由を言う事や、
「やらないならご飯なし(ゲーム売るよ)!!」
等、問答無用で脅しにかかるのはNGです(むしろ逆効果)。
「今勉強しておかないと大人になって出来ない事が多くなって大変だよ」
と、最もらしい理由も当の子どもにとっては遠い未来の話で分かりにくいかもしれません。
大事なのは子ども自身が今の学校生活を過ごしていく上で、勉強が必要な理由を理解する事なのです。
ところが、小学生は中間反抗期の真っただ中の為、中々言い聞かせるのも難しいものです。
実際我が家の娘も小学校1年の頃は中々、宿題をやろうとせず下手に言い過ぎると逆切れして暴れる事が多かったです。
小学校での疲れが溜まっているのもあるのでしょう。
勉強が好きになる4つのこと
子ども自身が、勉強が必要であることを理解するためには、まず、勉強を好きになることが大切だと考え、我が家では以下の事を実践するようにしました。
勉強の意味について共に考える
自分自身も小学生時代は何の為に勉強があるのかよく分かっていなかったように思います。
実は大人になった今でも明確な答えを子どもに伝える事はできません(笑)。
そこで子どもから勉強の意味について訊かれたときは一緒に語り合いました。
以下がその時の会話です。
子ども:「何で学校って勉強ばかりなの?」
私:「何でだろうね?」
子ども:「幼稚園に戻りたい」
私:「そっか~」
子ども:「勉強つまんない」
私:「何がつまんない?」
子ども:「算数…」
私:「国語は?」
子ども:「好き。工作も好き」
私:「学校行って楽しい事あるんだ」
子ども:「そう。でも算数がヤダ」
私:「なるほどね~」
子ども:「こないだ国語で字が上手って褒められた~」
私:「上手になったもんね~」
子ども:「うん!」
私:「勉強頑張ってるからかな?」
子ども:「イエーイ!でも算数が…」
結局、算数は今でも苦手だったりしますが勉強そのものを嫌がる事はないし苦手な事を恥じたりする事無く、分からない時は素直にアドバイスを求めてきます。
子どもの疑問に対して明確な答えが見つからなくても、このようなやり取りをする事で親子のコミュニケーションにも繋がるし子ども自身が答えに近い考えを見いだせる可能性も生まれるのではないでしょうか。
そして授業を通し勉強をする意味を理解できるようになる事にも繋がっていくものだと自分は思います。
子どもが朝出発する時は外に出て見送る
朝の登校は1日の始まりでもありますが緊張したり不安な気持ちになってしまう事もあります。
そんな時、親が元気良く送り出してあげるのは子どものやる気に繋がります。
やる気が出れば授業に臨む姿勢も変わります。
娘も今では嫌がる事無く元気に出発するようになりました。
1日の始まりを爽やかに持っていく事も確実に勉強へのやる気を引き出す重要な事だと考えられます。
手作りのチェックボードを作る
娘自身が考えた方法で、最初は壁に四角く切った紙をペタペタ貼っていました。
紙には「本読み」「かん字」「計さんカード」と書かれていました。
何をしているのか訊くと、どうやらテレビで宿題をやる為のチェックボード作りが紹介されていたようです。
話を訊いて大体作り方はわかったので、本格的に作ってみる事を提案したらとても喜びました。
さっそく100円ショップに赴き、材料であるホワイトボードとマグネットを購入しました。
作り方は簡単です。
- マグネットを書きたい文字に合わせて四角に切り取ります。
- 切り取ったマグネットに宿題の内容を書きます。
- マグネットの裏に「よくできました!」「頑張ったね!」「OK!」等のメッセージを書きます。
- マグネットをホワイトボードに貼れば出来上がりです。
もともと工作が好きな娘は宿題とは別に、「手洗い」「かたづけ」等のやる事チェックも作っていました。
手作りチェックボードを作った事で勉強に対する満足感や達成感を感じている事は間違いないようです。
宿題を終えたら必ず「褒メッセージ」を書く
こちらは家で考えた方法ではなく娘が通う小学校での決まり事ですが、とても良いと思ったので紹介します。
宿題を終え、丸付けをしたら簡単な褒のメッセージを書く事になっているのです。
以下がメッセージの例です(自分が小学生だった頃は無かったです)。
「疲れているのに頑張ったね!」
「丁寧に書けるようになったね!」
「一生懸命にやってるのが伝わってくるよ!」
これが中々、効果がみられ宿題が済めば直ぐに「褒メッセージ」をせがむので、これを楽しみに宿題に取り組んでいるようにも感じます。
先生や親からのメッセージを受け取る事で、勉強をする意味を理解できやる気も沸き満足感や達成感を感じる事が出来そうです。
まとめ
小学生が勉強しない理由として、
- 勉強をする意味が分からない
- やる気が出ない
- 勉強をしても満足感や達成感が感じない
などが考えられ、勉強する意味を理解できればやる気が出るし、やり遂げた後に達成感を感じるようになると考えられます。
子どもが勉強しないと、つい叱ったりしてしまいがちですが、脅しのような発言や「勉強しないと将来損するよ」など、わかりにくい未来の話などはしないように注意しましょう。
大事なのは子ども自身が今の学校生活を過ごしていく上で、勉強が必要な理由を理解する事です。
そのためには、まず勉強を好きになる必要があります。
勉強を好きになるための4つの方法
- 勉強する意味について共に考える
- 子どもが朝出発する時は外に出て見送る
- 手作りのチェックボードを作る
- 宿題を終えたら必ず「褒メッセージ」を書く
子どもは幼く見えても日々色々な事を考えています。
子どもが勉強しないからといって叱ったり、一方的に勉強を押し付けたりするのではなく、子どもと話し合い、勉強を好きになる方法を一緒に考えていくことが大切です。
子どもが率先して勉強するようになるよう、焦らず長い目でサポートしていきましょう。
別の友人も小学生の子どもがいるので即実践しているみたいです。
私には少し早かったのですが、かなり参考になりますので紹介します。