中学生になり、期待を胸いっぱいに吸い込んできらきら輝いている子どもたち。
「友達たくさんできるかな。」
「勉強ついていけるかな。」
小さな不安も同時に心の中に抱えています。
しかし、最初は楽しみの方が強くて、わくわくしながら学校へ登校する様子がとても嬉しそうで親としても喜ばしい限りではないでしょうか。
しかし、夏休み近くになると、小学生活とがらりと変わり、勉強や部活、友達関係でつまづいてしまう子どもが出てきてしまう子どもも出てきます。
そんな時
「学校に行きたくない。」
と言い出す子どももいるでしょう。
そこで
「そんな甘えた考えじゃ、この先もっと困難なことが待っているのに。」
なんて甘えという言葉で休むことを否定してしまってませんか?
早めにSOSに気づくことで、この先の人生が変わるかもしれないのです。
では、実例も交えて、どんな風にしたらいいのか、見ていきましょう。
中学生になるとこんな悩みが
入学して学校生活に慣れてくると、だんだんとできないことに不安が出てきます。
部活をしながら勉強もやる。友達も作りたい…。
やらなければいけないことと、時間の使い方のバランスがうまく取れず、学校の授業と宿題に部活、それだけでもう一杯になり
「勉強についていけない。」
「部活でうまくできない。」
「友達とうまく付き合えない。」
負の感情が増えてしまうことが多いようです。
何とか1年間頑張れたとしても、2年生からはまた新しく選択授業や部活の時間が増えてきます。
「勉強が難しくなってくる。」
「宿題が増えてくる。」
「部活に責任が伴ってくる。」
勉強についていけなくなると今度は塾に行く子どもも増えてきます。
塾に行かなくても家庭教師をつけて対応する家庭も多くなります。
授業には問題がなくとも、高校受験を考えて始める子どもも必然的に増えてきます。
そうなると更に時間のやりくりが大変になります。
部活動では後輩ができて、教えることも増えてきます。
そんな中、知り合いの子どもが最近よく学校を休むようになりました。
いいときは元気よく行くのですが、ダメな時は全然行こうとしませんでした。
どう克服したのか聞いてみました。
行きたくない理由
知り合いの子ども(Aさんとします。)
Aさんの場合きっかけは部活と勉強の両立でした。
Aさんは、一点集中型で二つのことを同時にこなすことが苦手なタイプでした。
中学2年生になり、受験を考え進路を考えださなければいけない時期に、部活でリーダー的役割をするように先輩から言われたそうです。
「勉強に集中したいのに、部活で後輩に教えなければならない。」
元々責任感が強いAさんは、全て自分が頑張らなければと考えて、オーバーフローしてしまったのでした。
「学校に行けばまた勉強で疲れたあと、部活で後輩の指導をしなければならない。」
「休めば、全ての責任から逃れられる。」
その二つの気持ちで心が揺れ、やがて楽な方に流されるように学校を休みがちになったそうです。
知り合いは、最初はAさんが引き受けたのに、途中で投げ出すなんて甘えだと叱咤していました。
しかし、あまりにつらそうにしている子どもを見て、部活を辞めるよう話したそうです。
Aさんは大好きで始めた部活だったので、悩みましたがこのままでは勉強も何もかも中途半端になると思い、勉強に一点集中することにしました。
後輩の指導というプレッシャーから逃れ、イキイキと学校生活を続けているそうです。
いじめが原因のBさんのケース
昔いじめにあっていたBさんから話を聞きました。
Bさんの場合は母が行かなくてもいいと行ったそうです。
学校を休むと勉強が気になるけど、クラスメートの陰湿な嫌がらせは耐えられない
勉強は大事だという気持ちが大切で、その気持ちさえ忘れなければ学校に行かなくてもいいと言われたそうです。
学校を休めば当然、勉強に遅れが出てきてしまいます。
それでも心のケアの方が大切だとBさんの母は言いました。
「心がクタクタでは頑張って学校へ行く意味はない。」
と言われ、せっかく休みなのだから
「一緒にランチへ行こう。」
と外へ連れ出して、一緒にショッピングしたり楽しんだそうです。
最初は皆が学校に行っている時間
「私だけ遊んでいる。」
ということに罪悪感を感じていたBさんですが、いじめで沈んでいた心が少しずつ楽しい時間を過ごすことで明るくなってきました。
心が楽しくないと、無理に学校に行っても勉強は一つも身につかないと教えてくれた母の姿を見て
「母は私のことをいつでも分かってくれるんだ。」
そう思ったら気持ちが楽になって学校にも行けるようになったそうです。
何も学校に行かなくてもいいのだ!と言っているわけではありません。
学校に行きたくない理由が違っていても、結果は一つです。
誰か1人でも分かってくれる人がいる。
共感してくれる人がいる。
そう感じただけで疲れた心が癒されるのだと感じました。
一緒に解決する。
今の中学生は本当に時間がいくらあっても足りないほどやりたいこと、やらなければならないことが多くなっています。
土日も忙しく、家族団らんなどの機会も減ってきています。
共働きの親が多く、子どもから親に相談する時間もないのが実情です。
周りから子どもの話を聞いてあげれないことが多いとよく聞きます。
それに加えて思春期です。
親が子どもにやたら話しかけるのも煙たがられますし、子どもから親に話すのも
「どうせわかってくれない。」
という気持ちが先に立ちなかなかうまく話せないということもあります。
親から話しかけても嫌がられて、子どもからも話してくれない。
どうすれば気づいてあげれるのか悩みどころです。
私の友人はとりあえず子どもの言うことをまず一旦受け止めると言っていました。
親だから、正しい道に導かなければと、つい説教じみた言い方になってしまいます。
しかし、そこはあえて言わず、子どもの意見に賛同してあげることからするそうです。
例えば、朝、親も忙しいし子どももバタバタしています。
そんな時に
「今日体操着が必要なんだけど。」
と言われても服がまだ乾いていない。
そうすると子どもは
「昨日、必要って言ったじゃない!何でまだ準備できていないの?」
とイライラをぶつけてくる。
よくある朝の光景です。
そこで言い合う時間ももったいないし、お互い嫌な気持ちになります。
なのでここは親からぐっと言いたいことをこらえて子どもの言い分をきちんと最後まできくようにしましょう。
そのあと
「そっか。○○ちゃんの言いたいことはわかったよ!ごめんね。」
「でもね、お母さんも間に合うようにと昨日洗濯して干してたんだ。」
「急いで乾かすからちょっと待ってて。」
と返すだけでも子どもの気持ちは一旦落ち着きますよね?
特に、行き渋りをしていた子どもがやっと行く気持ちになったのにこんな些細なことで、言い合いになって
「もう!今日学校に行かない!!」
となってしまっては本末転倒です。
またこのやり取りは不登校でなくても、朝のよくある些細ないざこざを回避する方法として
「お母さんが言いたいことをこらえて子供の話を聞いてあげる。」
すると自然に子どもの方から寄り添ってくれます。
賛否両論なのでこのやり取りが正解かどうかはわかりませんが、子どもの気持ちが一旦落ち着き、悪化はしないはずです。
子どもの方から相談をしてくれる。
そこから一緒に考えて、解決できるように話し合えれば最強です。
まとめ
- 不登校は些細な気追っかけから始まる
- 責任感が強い子供ほど負の感情が高まる
- 学校は心が辛ければ休むことも大切
- 時間がないからこそお互いに話す時間を作ること
「学校に行きたくない。」
この一言は、子どもからのSOSの始まりです。
単なる疲れや、宿題をしていなくて行きたくないと言っている場合もあります。
決してそれは甘えではありません。
長い人生の中で例え数か月学校に行かなくても、まだまだ修正はできます。
そこで無理に行かせて子どもの心が壊れてしまっては、この先の人生に大きな影響を与えます。
一緒に話し合い、解決する糸口を見つけて、無理のない中学生活を送れるよう手を差し伸べていきたいものです。
中学生はとにかく多感な時期になりますよね。
中には「友達から仲間外しにされている。」と考え込むこともあるかもしれません。
さらに反抗期とも重なりますので、周りの大人や学校の先生と対立することもあります。
対立のあまり
「もう学校には行かない!」
とそれ以降学校行かなくなる人も中にはいるかもしれません。
しかし、学校行かなくて不登校になっても勉強さえできてたら今の時代高校には行けますよ。
昔と比べまして不登校の生徒に対する配慮はかなり進んでおりますので、定期テストの時に登校して成績が良ければ高校へは行けます。
この記事では初めは些細なことで担任との対立が始まり、反抗期の抵抗として不登校になった女子生徒が、家庭教師によって学力を復活させて高校合格した話になります。
不登校になっても成績さえ良ければ高校には行けます。
この記事を読んでいただき、沙耶みたいに立ち直ってくださいね。
コメントを残す