先日、子どもの勉強方法について友人と話す機会がありました。
どの家庭でも1度は抱える問題だと思います。
お子さんの勉強の事で悩むお父さん、お母さんはとても多いと思います。
私の友人の話ですが、長女が小学校に入学してからと言うもの、親子共にとても辛い期間がありました。
それまでの子育ては割と順風満帆だったと思います。
産まれてすぐからよく寝る子で、とにかく手のかからない赤ちゃんでした。
好奇心旺盛で、活発すぎるという面では、歩き始めてから多少は手を焼くようになりましたが、それ以外では人見知りもせず、物怖じせず、はきはきしてとにかく明るい子に成長しました。
保育園での活動と、家ではこどもちゃれんじの教材で遊んだりしているうちに、自然と年長になる頃にはすらすらと絵本を読めるまでになっていました。
そして、私自身何の不安も抱く事なく小学校に入学しました。
すぐにたくさんお友達も出来て、楽しそうな毎日でしたが、入学して1週間経った頃から宿題が出るようになりました。
そこからが私たち親子の試練の始まりでした。
どうして泣くの⁇
1年生の時の宿題は、毎日国語の書き取りがノート1ページ、算数のプリントが1枚という物でした。
30分もあれば十分に終わるだろうという程度の量です。
おやつを食べて机に座るのですが、なかなか終わりません。
気付くとしくしく泣いています。時には怒りながら激しく泣き叫ぶ事もありました。
泣いてしまう原因
- 内容が分からない
- 間違えるのが嫌
- 出来ないのが悔しい
- 間違いを指摘されるのが嫌
- 単純にやりたくないだけ
泣き叫んでいる最中は、ただ『やりたくない!』と言うばかりで原因を聞き出そうとしても無理でした。
なだめたり、褒めたり、叱ったり、色々試しました。
その中でひとつ確実に言えるのは、無理に泣き止ませるのは逆効果にしかならないという事です。
泣く事で得られる効果とは⁉︎
泣いた後、なぜかすごくスッキリした気分になったという経験ありませんか?
実は泣く事でストレスが解消されるからなのです。
まずは我慢させずに思いっきり泣かせてあげましょう。
勉強はその後でいいのです。
無理に泣きやませたり、泣きながら勉強させたりする必要はありません。
むしろ、せっかくのストレス発散の機会を奪ってしまい、泣くのを我慢させる事で、逆にストレスを与えてしまう結果になります。
泣きながら勉強しても内容は少しも頭には入りません。
ただ単に、泣きながら勉強させられたという辛い記憶が残るだけです。
そして、子どもの勉強嫌いを加速させてしまう事にもなります。
勉強しながら泣いてしまった時は、一旦勉強をやめて、落ち着くのを待ちましょう。
気分転換しよう!!
内容が分からなくて泣いてしまう。
私の子どもが泣いてしまう原因で1番多いのがこのパターンでした。
なかなか解けない問題を考えていると、イライラして感情が高ぶり泣き出してしまいます。
イライラした状態では、判断力も思考力も鈍り、簡単な計算すら出来なくなり、それで更にイライラするという悪循環です。
ここでしてはいけない対処法は、怒鳴りつけたりクドクドと叱ったりする事ではないでしょうか。
実は私も、最初のうちはイライラして泣き出す子どもに、怒って無理矢理勉強させていた時期がありました。
子どもは更に大泣きし、もう勉強どころではありません。
只の親子ゲンカの様なバトルが始まり、収集がつかなくなるのです。
途中まで書いた答案を全部消しゴムで消してしまったり、プリントを破ってしまったりと良い結果になった事はありません。
この頃の子どもにとって、宿題をする時間は苦痛でしかなかったと思います。
とても可哀想な事をしたと今でも胸が痛くなります。
そのような状況を打破するのに私の子どもに効果があったのは、あえて勉強から離れさせて気分を落ち着かせる方法でした。
『何か好きな事していいから、気分が良くなったらまた宿題しようね。分からないなら一緒に考えるよ。』
などと声を掛けて、しばらくは放っておきます。
大体30分位すると、『ここ教えて〜!』とやって来ます。
この対処法に変更したことで、15分位テレビを見たり、漫画を読んだりしてから自主的に宿題を再開出来るようになりました。
勉強(宿題)=辛いという方程式を作らないのが1番大切な事だと痛感しました。
間違いは悪い事ではない
私の子どもの場合は、丸つけをしてバツ印が付く事をひどく嫌がる時期がありました。
更に『ここの計算が間違ってたね。』など少しでも指摘しようものなら、『分かってた!ちゃんと分かってたもん!』と大泣きです。
学校では先生に教えてもらってもきちんと聞けている様なのに、私に言われると全く聞く耳を持ちませんでした。
しかし、子どもが低学年の頃は保護者が丸つけをして、やり直しまでするという方式の宿題が多かったので手出ししないわけにはいかなかったのです。
『間違えることは恥ずかしい事じゃないよ。間違えた所をやり直して同じ間違いをしない事が大事なんだよ。』
どんなに言い聞かせたところで、子どもには通用しませんでした。
私も悩みました。言い方を変えてみたり、丸つけを自分でさせてみたり、間違ってもバツ印を付けず三角にしてみたり。
この問題に関しては、年齢や、性格によるものが大きい様に感じます。
負けず嫌いで、勝気な性格の子どもだとより強く出てしまうようです。
算数の様に明確な正解が欲しいのは大人も同じですよね。
正解に辿り着きたくて試行錯誤しましたが、年齢と共に段々と落ち着いていきました。
効果があった対処法
- 親の間違いを子どもに見せる
- 親の間違いに気付いたら子どもに指摘してもらう
- バツ印の分だけ賢くなれると言い聞かせる(3つ間違えたなら3つ賢くなれた!)
- 間違い直し専用のノートを作る
根気強く、間違い=悪い(恥ずかしい)事でははないと伝えていくことが大事です。
その方法として効果があった対処法をいくつか挙げました。それぞれのお子さんの性格でも効果は変わってくると思いますが、
子どもにあった対処法を見つけながら、親子ともに少しずつ成長していきたいですね。
悔し泣き
唯一、この涙に関してはそのままでもプラスになる事だと思います。
- 答えを間違えて悔しい
- 問題が解けなくて悔しい
悔しい気持ちは学習の上でも成長につながります。
泣く事をとがめたりせず、まずは悔しい気持ちに共感してあげましょう。
『惜しかったね!これは悔しいよね。よし!次こそ正解出来るね!』
など、次へのやる気に繋がる声掛けをする事で勉強への意欲が高まります。
私は子どもの悔し泣きする姿を見ると少し羨ましくなります。大人になった今では、悔し泣きをする事なんてほぼなくなってしまいましたから。
悔しくて泣ける程何かに一生懸命になれるって素晴らしい事だと思いませんか?
是非大事にしていきたい涙ではないでしょうか。
やりたくない‼︎そんな時はどうする⁇
やる気ってどこから湧いてくるのか考えた事ありませんか?
ある日は、朝起きた瞬間からなぜかやる気がみなぎっていて、身体も軽く感じる。
色々な事をスイスイこなしていける。
又ある日は、寝起きが悪く、何をやるにも身体が重く、ひとつの事をするにも何倍も時間がかかる。
何もしたくないと心から思う。
少し寝不足だったり、風邪の引き始めだったり、あるいは体調は万全のはずなのに、どうしても気分が乗らなかったり。
大人でもありますよね。もちろん、仕事や家事など、やる気がなくてもしなければなりません。
子どもがどうしても宿題や勉強をやりたがらない時、どうしますか?
ある人は、『大人になったらしなければならない事はもっと沢山ある!今からそんな事でこれから先どうするんだ‼︎』と厳しく叱ります。
またある人は『お母さんだって、家の事やりたくてやってるんじゃないんだよ。やらなきゃいけない事だからやってるんだよ。』諭すように語ります。
どんな時でも無理矢理勉強させる事が正しい事なのでしょうか?
もちろん決まった事はしなければいけません。
宿題があるならば次に学校に行く時には終わらせないといけません。
ルールを教える事は大事な事です。
仕事に就いてからは、ヤル気がないとは言っていられません。
結婚して子どもが産まれれば、24時間体制の育児が始まります。
でも、子どもにとっての勉強=大人になってからの仕事や家事、育児ではないと私は思うのです。
子どもは学校に行き、5時間あるいは6時間授業を受け、休み時間は目一杯走り回り、家に帰って来ます。
宿題、勉強をしなければいけない事は分かっているけど、今日はもうそんな余力は残っていない。
そんな日だってあるでしょう。
早めに布団に入って、ゆっくり身体を休めて、次の日の朝起きてやったっていいんです。
私の子どもも時々夕食も食べずに、朝まで寝てしまう事があります。
翌朝は早めに起きて、宿題をしてから学校へ行きます。
本人は、朝から宿題をすると焦ってしまうのであまり好きではないようです。
そうやって自分で経験して、学んでいくのです。
どんなに私たちが言い聞かせるよりも、経験する事が1番効果があります。
まとめ
- 泣く事がストレス解消にもなる。
- 勉強しながら泣いてしまったら、まずは落ち着くまで泣かせましょう。
- 勉強が分からなくて泣いた時は、好きな事をして気分転換させる。
- 間違える事、それを指摘されて泣くのは年齢と共に段々と落ち着いてくる。
- 間違い=悪い(恥ずかしい)ではない事を根気強く伝える。
- 親の間違いを子どもに見せて、それを指摘させると、自分の間違いを指摘された時にも受け止めやすくなる。
- 間違い専用のノートを作り、バツ印の数だけ賢くなれるという事を実感させる。
- 悔し泣きには、共感する事と次へのヤル気に繋がる声掛けを行う。
- きつくてどうしても出来ない時は、一旦休ませる事も大事。
- 宿題や勉強は朝からでも出来る。
- 何事も自分で経験して学んでいく事が、1番効果的。
泣きながら宿題をさせていた時期、子どもは勉強嫌いになりかけていました。
子どもの勉強嫌いの原因の大部分が、親の言動であるとも言われます。
泣きながら勉強させる事、正解も不正解もないと思いますが、親子で辛い思いをするよりも、もっと良い方法は沢山あるのかもしれませんね。
子育てに試行錯誤は付き物なんだと改めて実感します。
小学生の内は勉強してもなかなか集中することができないこともあると思います。
そして、親が仕事とかでなかなか勉強に付き合って上げれないことも多々あると思います。
そこで、そう言う時は塾や家庭教師のプロの力を頼ってみてはいかがでしょうか?
中学受験を目指す方も中にはいらっしゃると思いますので、こちらの記事をお勧めします。
小学校6年生の時には点数すらかかれないほど成績の悪かった少年が、家庭教師をつける事によってその地区で最難関の高校に合格する話になります。
中学受験で合格した後でも、中学生で一番気になる事が、「勉強」になります。
中学受験が終わった後でも、その後高校受験、人によっては大学受験とどんどん難関の受験を受けていくことになります。
その1つめの関門が「中学受験」です。
ここではあまり線引きされませんが、その次の段階である「高校受験」で最初の線引きが行われます。
この高校受験を最高の形で終わらせる事ができるように、早い段階から対策を行なっていくのがいいです。
中学生の場合塾通いになると最悪夜遅く帰ってくることになり、犯罪に巻き込まれたり補導されたりする可能性がありますので、その点から考えても家庭教師はお勧めです。
私の主人は小学校5年生の終わりに父親に入れられた塾の宿題の量が多すぎて泣いたことがあったと言ってました。
それから塾でなく家庭教師に変わったので私としてはそこが成功するターニングポイントだったと言っております。
泣きながらでも勉強はするべきでしょうか?私の主人と私の友人の事例を交えて紹介します。