子どもの年齢が上がるにつれ、色々な面での成長が見てとれるようになってくる小学生。
3年生頃までは、まだまだ「中学のことなんて先のことだから」と思う親御さんも多いのではないでしょうか。
ですが、これはあくまでも「親の思うところ」です。
ある日突然
「中学受験したい!」
なんて、子どもが言い始めたらどうしますか?
「駄目!」「無理!」
と、否定しますか?
それとも、
「頑張って!」
と、子どものやる気を尊重して応援しますか?
親の気持ちとしては、悩ましい部分ではないでしょうか。
どんな風に勉強させるのが良いの?
私国立と中高一貫の違いってどんなこと?
受験をするにあたって、気を付けないといけないことは?
子どものやる気を尊重することにしたとしても、「中学受験」という経験がなければ、どうしたら良いのか解らなくなってしまいますよね。
私自身、中学受験の経験はありませんでしたが、今、娘は中高一貫校に通っています。
今回は、中学受験をさせるにあたって、私自身が悩んだこと・困ったことをまとめてみました。
もし、同じようなことで悩まれている方がいらっしゃいましたら、参考にして頂ければと思います。
目次
受験の為に効率的な勉強方法は?
いざ、受験するぞ!と意気込んだとしても、勉強方法は一つではありません。
お子さんの性格や、ご家庭の環境などからも一番ベストと思える方法を選ぶことが受験合格への第一歩ですよ。
家庭学習でも良いの?
お子さんの志望校と相談するのが一番だと思います。
もし、志望校が決まっていないのであれば、一緒に考えてみるのも良いですね。
場合によっては、家庭学習だけで足りてしまう事もあるかもしれません。
ただし、学校の宿題を行っている時点で不安な点があったり、テストの点数が思っているよりも低い場合などは、オススメの方法とは言えません。
本来の在り方で考えるのなら、家庭はくつろぎの場です。
親が先生になってしまい、勉強面に関して、怒っていたり、指導してばかりでは、子どもは安らぐことができませんよね。
家庭学習で勉強面のサポートをするのであれば、子どもだけでなく、親もメリハリをつけ、切り替えが出来なければ難しいと思います。
ですが、これらが可能であるならば、時間のやりくりなども容易な為、多くの結果を残すことが出来る、一番の方法と言えるでしょう。
塾に通わせたらどうなる?
地域によっても時期は様々ですが、首都圏なら小学4年生が受験を決める第一のターニングポイントです。
大手塾では小学3年生の2月から、新4年生扱いになり、学習するカリキュラムを取っています。
4教科(国語・算数・理科・社会)を各塾のシステムにのっとって満遍なく学習するので、塾に通うことを視野に入れているのであれば、この時期が最適と言えます。
とはいえ、中学受験をするにあたって、塾に通わせるというのは、学校の下校時間との兼ね合いや、塾からの帰宅時間など、不安になってしまう部分が多いですよね。
そんな問題を解決してくれるのが、家庭教師をお願いする場合です。
家庭教師をお願いすると?
上記で触れましたが、塾に通わせる場合は、どうしても時間が遅くなってしまう可能性が高いですよね。
特に、4年生を境とし、時間割も6時間授業が増えたり、基礎が理解できていないと解けない問題などが多く出てくるようになります。
このような場合に、家庭教師であれば、マンツーでのやり取りですから、お子さんに合わせて、振り返りを取り入れたカリキュラムを組んでもらう事も可能です。
また、この時に志望校が決まっていれば、先に伝えておくことで、それらにも対応できるように、学習内容を確認しつつ、レベルアップを図ることも視野に入れることが出来ます。
先生との相性など、不安な点もあるかもしれませんが、様々にある家庭教師サイトを見ると、どのサイトであっても、当然の事かもしれませんが、学ぶ側である子どもの意見を尊重してくれています。
お子さんに話を聞きながら、合わないと思った時は、先生を替えることも出来るので、このような点も塾に比べて、融通の効く部分ではないでしょうか。
時間が遅くなってしまったとしても、迎えに行く必要がないので、親としては帰って来るのが遅い・連絡が来ない等の不安要素を解消し、安心出来るのも心強い点ですよね。
私立中学、国立中学と公立中高一貫校の違い
私立中学、国立中学について
各校が様々な教育方針を打ち出しており、また、ランクも上を目指すのであれば、かなり高い位置まであるのが特徴の一つです。
宗教色が濃い学校もあれば、生徒の自主性に任せるといった学校もあり、教育方針のように、校風も様々です。
家庭学習や、塾に通う方法を選ばれていた場合は、過去問をやり込んだり、出題方法に癖のある学校であれば、それらに特化した対策を別にすることになるかもしれません。
最近では2020年の大学入試改革に合わせて、英語受験やアクティブラーニングなどを用いた受験も多くあります。
得意なテスト方法を選び、お子さんに合わせた効率の良い勉強方法を探してみて下さいね。
公立中高一貫校について
こちらは公立の市町村や県といった各地域で運営している学校になります。
特色ある教育を主とし、教育費が安価な為とても人気があります。
私立中学、国立中学とはまた違った学習方法が必要となるので、家庭学習の場合は、志望校に合わせたテキストなどを用意するようにして下さい。
2018年現在の傾向としては、文章の中から4教科が混ざった問題が出題されることが多いように感じます。
他には、図や表を用いて回答してゆく問題や、作文形式の回答などがあげられます。
一問一答の計算問題や、問いかけというものではありません。
日々のニュースや生活の中での体験が生きてきますし、小学校で習うことも重要な要素として発展問題が出題されたりもします。
塾に通われている場合や、塾に通わせようと思っていらっしゃる場合は、第一希望の学校に焦点を当てた学習が出来るよう、しっかりとサポートをしてあげる事も大切ですよ。
日々の生活でできること
学習リズムを身に付けさせる
塾に通う場合や、家庭教師をお願いする場合であれば、まずは週に2、3回ほどのペースからはじめるのが良いでしょう。
塾であっても、家庭教師をお願いした場合であっても、各教科で宿題が出されることが一般的です。
塾の場合であれば、偏差値や、希望する志望校のランク別などに、クラス分けされる場合が多く、宿題の範囲や量が違ったりしますが、各教科を広くカバーする場合が多いのが特徴です。
家庭教師であれば、個人の苦手教科を克服する為や、得意教科での点数を伸ばす為の一点集中型の宿題になる場合が多いことが特徴と言えます。
どちらを選んだ場合であっても、「勉強する為の時間」を区切って机に向かうことがポイントです。
「勉強の仕方」が、まだ身に付いていない頃は、どんなに長く机に向かっていても、なかなか成果を出すことは出来ません。
塾や、家庭教師の勉強方法に慣れて来るまでは、30分程度の短時間でも構わないので「勉強する為の時間」を確保するようにして下さい。
勉強の仕方が身に付けば、集中力もついてくるので、長い時間であっても、机に向かえるようになってきます。
その為にも、「勉強する為の時間」を作り、学習リズムを身につけることが大切なことなんです。
自宅で、できること
我が家では、娘が中学受験を視野に入れ始めた4年生から、地図帳を使って、
「〇〇県の場所はどこ?県庁所在地は?」
と、場所当てクイズと名付けて、遊びの中に、学習を取り入れた方法を取り入れていました。
この他にも、山手線ゲーム方式で、47都道府県を言い合ったり、漢字を「へん」と「つくり」に分けて、制限時間内に実際にある漢字を、どれだけ作ることが出来るか競ってみたりと、子どもが覚えることを楽しめる工夫を心掛けました。
また、家事をしている時など、子どもの勉強に携われない時は、YouTubeや、学習漫画といった方法も活躍した方法です。
youtubeには、様々な語呂合わせを日常生活に取り入れながら物語が進んでいく、ストーリー仕立ての動画や、理科で習う実験を取り入れた動画など、子どもが楽しみながら知識を深めることの出来るものが豊富にあります。
我が家では、徳川15代将軍すべてを言えるようになる動画をはじめとし、暗記に関するものはyoutubeから取り入れたものが活かされたように思います。
また、学習漫画は、偉人伝をはじめとし、様々な分野で出版されているので、苦手教科の克服などに一役買ってくれる場合があります。
漫画ですから、文字だけでなく、イラストでも紹介してくれるので、格段に理解がしやすくなりますよ。
漫画だから、と敬遠せず、子どもの息抜きにも役立つと考えて、是非、取り入れてみて下さい。
外出先で、できること
私が知っている、受験に出題されたことのある変わり種の問題と言えば、カレーの作り方・ドラえもんの四次元ポケットに関する問い等、突拍子もない問題が出題されるということです。
我が家でお願いしていた家庭教師の先生が、これらの問題文を持ってきた時は机の上の学習だけでは足りないのだと実感しました。
とはいえ、「机の上以外の学習なんて、実際どうしたら良いの?」と思われるのではないでしょうか。
実際に、私が心掛けたことは、例えば、旅行に出掛けた際、旅先の風景を見ながら親子で話してみるというのも、立派な勉強の一つになるということです。
その土地の地形について触れてみたり、その土地ならではの名産品や特産品など、会話の中で得た知識は、声に出している事もあり、子どもは、よく覚えています。
星座や、月の満ち欠けなどに関しても、旅先で実際に見て、会話することで、強く印象が残り忘れません。
私自身、京浜工業地帯がライトアップしていたので、見学に行った時には
「とても綺麗な光景だけど、それは沢山の工場があるからなんだ」
と実際に見たものだからこそ、今も、鮮明に覚えていることがあります。
ちょっとした些細な事であっても、言葉にしたり、それらが出来るまで、出来てからの背景を学び、知ることで子どもの記憶に深く刻み込まれるようになります。
今であれば、スマートフォンも広く普及しているので、写真にして、見返しながら会話するのも、いい方法ですよ。
親が緩い気持ちを持つことも大切
ゆとりを持つ
「緩い」と書くと、だらけているような印象を抱いてしまうかもしれませんが、ずっと糸が張り詰めているような状態では、親だけでなく、子どもも、休まる時がありませんよね。
たまには、糸を緩めて思い切り好きなことをさせてあげるのも、良い気分転換になります。
適度に、糸を緩めてあげる事をしなかった場合、6年生の受験を目前に控えた辺りで途端に勉強をやめてしまう子もいます。
早ければ、5年生頃から反抗期も迎えてくるので、なお、親として子どもの気持ちを汲み取ってあげる心配りが必要になります。
締めるときは締め、甘えさせるときは甘えさせる。
我が家でも、受験をさせてみて、とても大事なことなのだと痛感したことです。
もちろん、受験が終わるまで、一気に走り抜ける子もいますが、終わった反動で、燃え尽きてしまう場合もありますので、ひた走るお子さんの代わりに、その先を見据え、ブレーキをかけてあげることも大切ですよ。
役割分担をする
中学受験をさせる際に、気にしなければならない部分と言えば、受験をする子どもよりも、親の方がついつい熱を上げてしまうことです。
特に母親というのは、我が子に関係することには、どうしても周りが見えなくなってしまうことがあると思います。
そんな時には、一度、旦那さんに間に入ってもらうのも良い方法です。
また、教科ごとに、担当を分けて、子どもの成長を見守ってあげることも効果的ですよ。
すべてを抱え込んでしまうよりも、担当を分けることで、一つの教科に対する知識が深まる為、子どもの得意不得意にも、対応しやすくなります。
我が家では、「理科」「社会」は主人が担当し、「算数」「国語」は私の担当として、先生が来ない日は、サポートをしていました。
受験の主役は子どもですが、支えられる部分は、少しでも支えてあげるように、気を配ってあげて下さい。
あまり頑張りすぎても、ストレスになってしまったり、スランプに陥ってしまう子も少なくありません。
家族一丸となって、受験に挑める体制を作ることが後々に子どもを支える柱になりますよ。
まとめ
冒頭でも、お話させて頂きましたが、私の娘は現在、中高一貫校に通っています。
子どもの意見を尊重した結果、私立も公立中高一貫校も、どちらも受験させました。
親の心が決まらず、本格的な学習を始めたのは4年生の2学期と、中学受験を視野に入れて行動されている方々からすれば、遅いスタートだったかもしれませんが、お願いした家庭教師の先生のおかげで見事、桜を咲かすことが出来ました。
今回、私が経験したことを基に、お伝えしたことは
- 子どもの性格や家庭環境などにより、ベストな勉強方法は違う
- 私国立校は、教育方針や校風も様々でランクもかなり高い位置まで存在している
- 公立中高一貫校は、県などが運営しており、教育費が安価である
- 日々の生活の中で、学習リズムを身に付けさせることが大切
- 自宅では、子どもが覚えることを楽しめる工夫を心掛ける
- 外出先では、実際に見たものに対しての会話をすることで、より記憶に残りやすくする
- 親が焦ることは厳禁、ゆとりを持つことを心掛ける
- 夫婦間であっても、役割分担をすることで、家族一丸となって受験に挑む
子どもの伸びしろは未知数です。
親が協力してあげることで、安心して受験に挑める体制を整えてあげましょう。
ただし、熱の上げすぎは、子どもの負担にもなってしまうので、注意して下さいね。
親も子どもに負けないよう、知識と教養を増やす良い機会と思えば、更に上のランクを目指すことも出来るかもしれません。
この記事をご覧になられた皆様のご家庭も、6年生の1月や2月には、一足早い桜が咲くことを願っております。
小学生の内は勉強してもなかなか集中することができないこともあると思います。
そして、親が仕事とかでなかなか勉強に付き合って上げれないことも多々あると思います。
そこで、そう言う時は塾や家庭教師のプロの力を頼ってみてはいかがでしょうか? 中学受験を目指す方も中にはいらっしゃると思いますので、こちらの記事をお勧めします。
小学校6年生の時には点数すらかかれないほど成績の悪かった少年が、家庭教師をつける事によってその地区で最難関の高校に合格する話になります。
中学受験で合格した後でも、中学生で一番気になる事が、「勉強」になります。 中学受験が終わった後でも、その後高校受験、人によっては大学受験とどんどん難関の受験を受けていくことになります。
その1つめの関門が「中学受験」です。
ここではあまり線引きされませんが、その次の段階である「高校受験」で最初の線引きが行われます。
中高一貫校へ行った場合は、次は大学受験になりますので、この中学受験で最初の線引きが行われます。
この高校受験(中高一貫校を受ける場合は中学受験)を最高の形で終わらせる事ができるように、早い段階から対策を行なっていくのがいいです。
中学生の場合塾通いになると最悪夜遅く帰ってくることになり、犯罪に巻き込まれたり補導されたりする可能性がありますので、その点から考えても家庭教師はお勧めです。
早い方でしたら中学受験を考えて行動することもあると思います。
私の友人の姉も首都圏で中学受験を受けさせるために色々試行錯誤したみたいです。
友人の姉がたまたま帰省してきている時に会えましたので、、その時の話を聞きました。
その話を紹介します。