子どもが不登校になってしまったら親は色々心配してしまいます。
同級生との間で何かあったのか?
先生から何か言われたのか?
不登校の原因は様々で簡単には解決できません。
そして数ある心配事の一つに勉強の事があります。
学校に行かない間は授業を受けることができませんし、精神的に不安になり学習意欲も低下してしまうため、一人で勉強をするのも中々難しと思います。
段々と成績が下がっていき、進学にも影響が出てきます。
ここではそうならない為に、不登校になった場合の勉強方法を紹介します。
不登校の実態
学習方法を紹介する前に、不登校になる要因について少しお話します。
毎年10月に文部科学省から「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について」が発表されています。
平成30年10月25日に発表された情報によりますと、平成29年度で不登校の中学生は10万人を超えています。
在籍生徒数から割合を求めると約3%の子どもが不登校となっています。
つまり100人いれば3人は不登校ということで、かなり身近な問題ということが分かります。
この調査結果の中に不登校の要因がありましたので数値をグラフ化してみました。
グラフはいずれも公立中学校の子どもが対象となっています。
まず不登校の要因です。
調査結果によりますと、無気力と不安が30%以上と多数を占めています。
何らかの原因で無気力になったり不安になったりして不登校となる子どもが多いです。
次に、どういった要因で無気力や不安になるのかをグラフにしてみました。
※調査はアンケート方式で複数回答可のため合計が100%を超えています。
まずは無気力の要因です。
続いて不安の要因です。
双方の調査結果をみてみますと、共に家庭と学業不振が多数を占めています。
また、不安の要因は友人関係が31.2%と多数を占めています。
ところでこの家庭という要因ですが、単純に家庭内の事情だけといった訳でありません。
「他の要因について親に相談したけれど、まともに取り合ってもらえなかった」
とか、
「成績の事で親に怒られた」
など親に対する不信感も含まれているものと思います。
アンケートは複数回答可です。
その為、どうしても家庭の要因は多くなる傾向にあります。
そういったことを考慮した上でグラフを見てみると、学業不振と友人関係が主な要因で不登校になってしまった子どもが多くいることが分かります。
学業不振と友人関係
学業不振になる理由の一つに内容が理解できないまま授業が進んでしまうということが考えられます。
授業回数には限りがあります。
そして教えなくてはいけないことも決まっている為、授業のペース配分は大体決まっています。
その為、何度も質問をして授業のペースを乱されると機嫌が悪くなる先生もいます。
また、休み時間中も先生は山ほど仕事があるため理解するまで付き合ってもらえない場合もあります。
さらに、放課後は部活の顧問をしている先生もいる為、分からないところを聞きに行くことすら出来ません。
そうしているうちに授業に付いていけなくなり学業不振となる訳です。
そしてテストの点数が下がってしまうと親に小言を言われたり、テストの答案を友達同士で見せ合ったときに優劣が生まれてしまい、友人関係が崩れる場合があります。
悪気が無かったとしても、仲の良い友達から成績の事を言われると傷付くものです。
また、先生によっては成績の良い生徒に対して扱いが違う場合があります。
「あの子だけなんで?」と他人を羨ましく思っているうちはまだいいですが、そのうち「私だけどうして?」と思うようになってしまいます。
一度、思考がネガティブになってしまうと何を考えても悪い方向へ考えてしまうので、最終的に誰も信じられなくなってしまいます。
学業不振と友人関係の要因が多いのも分かるような気がします。
勉強面は家庭教師に相談
「家庭教師」なぜおすすめ?
不登校に子どもが勉強をするのに必要なこと、それは家庭教師をつけることです。
家庭教師なら自分の家で勉強出る為、友人関係を気にする必要がありません。
また分からないところはわかるまで丁寧に教えてもらえるので学業不振も克服できると思います。
- 子どもの能力に合わせて教えてくれる
- 子どもの性格にあった講師を選べる
- 授業のペースとは関係なく分かるまで教えてもらえる
- 自分の家で勉強できるため、周りを気にしなくてよい
家庭教師は学校の先生と違い、ただ教えるだけということはありません。
ちゃんと理解するまで丁寧に教えてもらえます。
今は不登校の子どもに特化した家庭教師もあります。
これは、勉強以外でメンタル面も考慮したものとなっています。
また「いきなり先生と面と向かっては無理」という子どもにはインターネットを使ったオンライン授業の家庭教師もあります。
これなら、先生に対して抵抗がある子どもでも直接会うことは無いので、授業を受けやすいし、お茶菓子なども用意しなくて済むので親の負担も減ります。
副教科への対応は?
副教科とは体育、美術、技術家庭科、音楽です。
これらは授業中にタイムを計ったり、作品を仕上げるなど授業に出ていないと記録として残らないものが多いので「評定がもらえないのでは?」と思われてしまいます。
しかし身体能力や器用さは個人差があるため、それだけで成績が決まることはありません。
歌が得意じゃない人が音楽の成績が悪いのかというとそんなことはありません。
副教科も基本的には期末テストの点数で評価されます。
テスト内容は基本的には暗記物なので点数は取りやすいものとなっています。
ただし中間テストは無いので期末テストを落とさないようにしっかり勉強する必要があります。
副教科に関して教えてくれる家庭教師は中々いません。
ですが主要5教科の勉強を家庭教師に任せることによって副教科を勉強する余裕が出てきます。
これも家庭教師をつかうメリットの一つだと思います。
家庭教師を頼む前に…
ですが、その前にまず子ども自身が少しでも勉強をやる気になってもらわなければなりません。
いきなり家庭教師を連れてきたところで部屋に入れてもらえないばかりか、親に対しての不信感が増すばかりです。
先ほどの調査結果から分かるように不登校の要因に親の言動が少なからず影響しています。
しかし、不登校中は頼れる人が親しかいません。
ですから、不登校を理解してあげることが何より大事です。
その上で勉強することを提案してください。
不登校中の子どもの心の中は「学校に行っていないから、どうせ勉強したって…」とネガティブな感情になっていると思います。
ですが、そんなことはありません。
なぜなら、中間テストや期末テストの成績さえ良ければちゃんと進学できるからです。
この事はちゃんとお子さんに伝えてあげてください。
また、県外の高校に進学することで友人関係の悩みが解消されることもあるかもしれません。
子どもだってこのままではダメな事ぐらいわかっています。
ですが自分の力ではどうすることもできません。
どうしていいか分からない子どもに、きちんと進むべき方向を示してあげられるのは親だけなのです。
今は、定期テストの時は、別室で試験を受けられるように対応するなど、不登校生徒への学校側の対応も変わりつつあります。
ですから、何とか学校へ行かせようとするのではなく、「学校は無理に行かなくてもいいから、勉強だけはしてね」というくらいの気持ちで子どもに接してみてください。
まとめ
①不登校の実態は?
- 在籍生徒数の約3%の子どもが不登校
- 「不登校の要因」は学業不振と友人関係が割合が多い
②なぜ「学業不振と友人関係」が要因となる?
- 内容が理解できないまま授業が進んでしまい、ついていけなくなる為。
- 成績によって友人関係にも優劣が生まれてしまう為。
③なぜ「家庭教師」がおすすめ?
- 子どもの能力に合わせて教えてくれる
- 子どもの性格にあった講師を選べる
- 授業のペースとは関係なく分かるまで教えてもらえる
- 自分の家で勉強できるため、周りを気にしなくてよい
- 講師と会うのに抵抗がある場合は、直接会うことなく、インターネットで受講できる
④家庭教師を頼む前に家族がやるべきことは?
- 不登校を理解してあげる。
- テストの成績が良ければ進学できることを子どもに伝える。
不登校になってしまうと、何をどうしていいか分からず親も子どもも悩んでしまいます。
ですが、不登校で悩むことはありません。
家庭教師をつけてちゃんと勉強すれば成績は上がり進学もできます。
勉強が出来きるようになれば自信が付きます。
その結果、学校に行けるようになれば行けばいいし、それでも行きたくなければ行かなければいいのです。
そう考えると少し気持ちが楽になると思います。
ですから、不登校で成績が心配な方は、家庭教師をつけることをおすすめします。
中学生はとにかく多感な時期になりますよね。
中には「友達から仲間外しにされている。」と考え込むこともあるかもしれません。
さらに反抗期とも重なりますので、周りの大人や学校の先生と対立することもあります。
対立のあまり
「もう学校には行かない!」
とそれ以降学校行かなくなる人も中にはいるかもしれません。
この記事では初めは些細なことで担任との対立が始まり、反抗期の抵抗として不登校になった女子生徒が、家庭教師によって学力を復活させて高校合格した話になります。
不登校になっても成績さえ良ければ高校には行けます。
この記事を読んでいただき、沙耶みたいに立ち直ってくださいね。
先日、テレビをつけると、「不登校」をテーマにしたドキュメンタリーがあっていました。
本人の葛藤と、見守る家族の気持ちを取材した番組内容でしたよ。
不登校の「抜け出したくても抜け出せない」という状況は、本当に辛いものがありますね。
番組の中で、「学力面や進路に関しても、とても心配です」と母親が話していました。
お子さんが不登校になった場合、勉強面はどのように対応すればいいのでしょう?
気になったので、色々と調べてみました。