熱中した部活も引退。最後の夏休みが終わり、そして突入する高校受験へ向けてまっしぐらの時期。
子ども達は夏休みも夏期講習などで遊ぶ暇もなかったのではないでしょうか？
全然勉強しなかったというお子さんも、そろそろ本格的に教科書に目を向け出したのでは？
夏休みに彼氏、彼女ができた！なんて声も聞こえてきます。
それを聞いてあなたはまず、なんとお子さんに返しますか？
「おめでとう～！」ですか？
「こんな時期になに考えてるの？」ですか？
受験に於いて、この時期の交際のメリットとデメリットを、一緒に考えてみましょう。
目次
受験前の交際は善？悪？
大体皆さんは、受験生の恋愛に関しては
「こんな大事な時期なのに何考えてんの？」
「そんなことより優先することがあるでしょ！」
って言うと思います。
じゃあ高校前の受験のお付き合いというのは、悪になるんでしょうか？
誰かを好きになるということに、年齢は関係ありません。
逆にその感情を活かせばすごいエネルギーになると私個人的には思います。
ただでさえデリケートな思春期の子ども達。反抗期も重なってます。
そんな中反対すれば逆に燃え上がるのが恋心。
もちろん相手にもよりますよ？見るからに反対した方が良い交際もあると思います。
子どもの気持ちもわかるし、でも親としての立場もある。
人生の大きな分岐点ですから余計に悩ましいですよね。
恋愛が勉強にとってメリットな理由
メリットは先にも書きましたが、恋愛ってすごいエネルギーになるんです。
あなたも経験したと思います。仮にお付き合いまでいかなくても、
「大好きな人と同じ高校にいきたい！！」
「受験受かったら告白しよう！」など。
その気持ち応援したいですよね？彼氏彼女と一緒に勉強する。
同級生なら、恋愛をそういった勉強法に活用できます。
年上の彼、彼女なら解らないところを教えてもらう。
受験経験があるだけに、ポイントを押さえてアドバイス貰えるかも。
しかし！これまで良い面だけ書いてきましたが、こんなデメリットの可能性もあるんです。
逆にデメリットは？
そう！お付き合いしている相手が真面目に受験対策、或いは学校に通ってる訳ではないのです。
女の子あるある？
いつの時代も、ちょっと悪ぶってる男の子に目がいってしまいがち。
特に厳しい家庭に育ち、真面目な子ほど自分と違う自由に振る舞う姿に憧れを抱きがちです。
有名な進学校を目指すAさんの体験談です。
必死に教科書とにらめっこしている横で、仲間とふざけあいスマホ片手に大騒ぎ。
「うるさいなぁ…バカじゃないの？」と思いつつその自由さを羨んでみたり…
そんなとき「おーい！お前もちょっと見てみろよ」と声をかけられ覗いたスマホには遊園地で楽しそうに遊ぶ姿が。
「今度一緒に行かね？」なんて誘われ…
一旦は「塾があるから無理」と断りますが…
「いいじゃん！一日くらいサボっても大丈夫だって！お前出来るからすぐ追い付くよ」
と誘われ、ずっと勉強ばかりの日々にちょっと疲れていたこともあり、一日くらい大丈夫かな？
とつい誘いに乗ってしまいました。
もうすぐ夏休み。塾の夏期講習も始まります。いくなら今！と言う気持ちもありました。
久しぶりの遊園地は、もう最高！ 勉強なんてもう忘れて 、片っ端から遊具に乗りました。
ジェットコースターのスリルは勉強の辛さを吹き飛ばしてくれました 。
観覧車で足元に見える街並みをぼーっと眺めていると、なんだかとても必死に勉強することがバカバカしく思えてしまったのです 。
でもこの時は、高校に受かればまた何度でもこうして遊びにこれるんだからって思っていました。
夏期講習が始まり、しばらくたった頃また彼から「海行こーぜ！」と、LINEが…。
「塾の日だから…」と言いかけましたが、朝から夕方まで夏期講習で勉強。
帰ってからも次の日の予習と今日の復習。
そんな毎日にうんざりしていた所だったので(また遊んだ次の日から頑張ればいっか♪)と海にいくことにしたのです。
結果行って大正解でした。思い切り泳いだり、浜辺でバレーボール。
休憩で、パラソルのしたで寝転んでいたら蒸し風呂だぞ～って砂に埋められ、身動きができない所で彼が真面目な顔で「ずっと好きだったんだ…俺と付き合わない？」って…
そうなると勉強(つらい)<遊び(楽しい)の公式が出来上がってしまうのです。
塾はサボりがちになり、彼と映画やカラオケ、テーマパークと夏休み中過ごしました。
母親からは毎日のように「どこまで勉強進んだの？」「誰とどこにいってるの？」「まさか彼氏ができて遊んでるんじゃないでしょうね？」と…うんざり！
うるさい親も大嫌い！勉強より彼との時間が大事！瞬く間に楽しい夏休みはは終わりの時を迎えました。
新学期が始まり、久々に会う友達から「ちょっと、数学でわかんない事あるんだけど教えて？」と聞かれ、「どれどれ？」とテキストを覗きこむと、自分が知らない公式がズラリ。
正直夏休み前までは、その友達より、自分の方がかなり進んでいて、いつも解らないところを教えてあげていました。
たった１ヶ月少々の夏休み。
しかし、夏休みに羽目を外しただけで、とてつもなく友達と差がついていたのです。
夏休みの１ヶ月の差はかなり大きいですよ。
それまでは志望校は、余裕で合格圏内だったのに、志望校どころかランクを落とさないと危ない所まで成績は落ちていました。
慌てて彼に相談するも、帰ってきた答えは「Aはすぐ追い付くよ！俺も勉強なんてしてないぜ？」でした。
そこから猛勉強しましたが…後の祭りで志望校ではなく滑り止めの私立に進学することとなりました。
彼はと言うと、コツコツタイプではなく一夜漬けタイプで受験前のラストスパートでツボを押さえた勉強法で、難なくAさんの希望していた高校に、合格したのです。
熱い思いは止められない？
結局Aさんは、裏切られた気持ちになり、彼とは高校進学後別れてしまったようです。
「こんなことなら遊んでないで夏休みしっかり勉強しておけばよかった」
と後悔しても始まらない。時は戻りません。
しかし恋心とは一旦火がついてしまうと燃え尽きるまでそのまま勢いよく燃え上がってしまうのです。
そして、燃え尽きた時に現実を直視し、その時の行動に後悔することがあります。
親としてどう対応する？
デメリットでAさんの体験談を書きましたが、親としては大事な時期の子どもの恋愛って心配ですよね。
ではどう対応すれば良いか？
静かにじっくり見守ってみましょう。
反抗期だからこそ
ここで「何考えてるの？」と口を出してしまうと、思春期&反抗期のこの時期の子どもです。
「うるさい！」「関係ないじゃん！」と余計意固地になってしまう可能性大です。
「良かったね♪彼(彼女)出来たんだ！一緒の高校行けると良いね。けど勉強も頑張ってね。恋と勉強両立出来る？あなたを信じてるよ」と肯定してあげてください。
逆手にとってみたら
子どもって最初に認めてあげることで、意外と素直にこちらの意見を聞き入れてくれたりします。
反対したい！けど、頭ごなしに反対すると逆方向に走り出してしまいます。
そこを逆手にとって、一旦はお付き合いを受け止めてあげましょう。
その上で間違った道を歩まぬよう上手に親としての意見を伝えてみてください。
まとめ
- 受験前の恋愛って良いこともある。
- 反対すると燃え上がる。そうなると逆効果
- 応援しながらも、道を間違えないよう導きを
- 自分が、受験生だった気持ちを思い出して
誰もが子どもの幸せを願っています。受験で失敗させたくない気持ちも、恋も大切にしてほしい。だからこそ、応援しながら見守って行きたいと思います。
両方手に入れて笑顔弾ける顔を想像しながら、一緒に子どもと切磋琢磨していきましょう。
受験での恋愛は時として良いことも悪いこともあります。
しかし、できる限り良い方向へ向かうためにも、恋愛と学業を両立したいなら学業の時間は学業に専念してもらう必要があります。
そこで、この記事を参考にしてください。
小学校６年生の時点では点数すら書かれなかった少年が家庭教師を使うことで、その地区で一番の難関校に合格した話となります。
両立させてあげたいなら、これくらいのことは必要になりますよ。
さらに、大学進学を考えている方にとってはこちらの記事も参考になります。
実際に恋愛に走って成績がガタ落ちし、難関クラスから転落した主人公がその後挽回し、難関大学に合格する話になります。
どう言ったやり方で挽回したかは記事をご覧になってください。
