先日、親戚の集まりで久しぶりいとこに会いました。
そこで色々な話をしてきたのですが、お互い子どもがいると話題はどうしても子ども中心になりますね。
その中で小学校の運動会の話が出たのですが、その内容がとても興味深かったので、イマドキの運動会事情を調べてみました。
私も数年後には、当事者になる訳なので、色々と勉強になりました。
目次
開催時期は?
運動会は何月頃に開催されますか?と聞くと、大抵2通りの答えが返ってきます。
- 春 5月〜6月頃
- 秋 9月〜10月頃
地域により春と秋のどちらかに開催されています。
スポーツの秋や、体育の日など、運動会=秋というイメージがありましたが、最近は変わりつつある様ですね。
友人達に聞いてみたところ、圧倒的に春開催という答えが多かったです。
春と秋、それぞれの地域での様々な理由から開催時期が決められているようです。
なぜ春に開催される様になってきたのか?
- 新年度、新しいクラスメイトとの結束力が高まる
- 天候が穏やかで、熱中症の心配が少ない
- 秋は他にも行事がある為
- 2学期の授業時間を確保する為
- 中学受験する人が増えているので、秋は受験勉強が忙しくなる為
などの理由があります。
確かに、10月になっても台風が上陸したり、残暑が厳しかったりします。
気候の面で考えたら私も春開催に1票という所でしょうか。
北海道では以前から春に開催されていた様です。
何と、春と秋年に2回開催される学校もあると言うから驚きです。
紫外線に要注意⁉︎
春は過ごしやすい気候ですが、5月から紫外線量は増えています。
夏に比べて油断してしまいがちなので、うっかり日焼けしてしまう事が多いようです。
以前友人が運動会に参加したときに、サングラスの形に日焼けしてしまっていました。
周りの人は笑っていましたが、当の本人は笑い事では済まない大問題ですよね。
帽子や日焼け止めでしっかり紫外線対策を行いましょう。
日傘に関しては、学校によっては禁止されている所もあるようです。
Nさんの体験談
閲覧席の最前列で日傘を使用している人がいて、ビデオを撮影する妨げになったので声を掛けました。
その時は渋々といった感じで傘を閉じてくれましたが、後日授業参観で同じクラスの保護者だった事が判明しました。
更にその後の懇談会で、
『運動会で日傘は禁止されている訳でもないのに文句を言われた』
と、名前こそ言われなかったものの、明らかに友人Nに向けた発言をされたそうです。
ちなみにですが、翌年から運動会の注意書きに日傘禁止が追加されたとの事です。
せっかくの運動会、日傘1本でトラブルなんて避けたいですね。
保護者間のトラブルは後々まで尾を引く事にもなりかねません。
禁止されていない場合でも、危険だったり、観覧の邪魔になったりするので日傘の使用は控えた方が良さそうです。
場所取り事情!並ぶ?何時から?
やはり1番気になるのは、観覧席の場所取りについてです。
場所取りには学校により、様々なルールがあるようです。
例えば、
- 開門は6時。開門と同時に並んだ保護者達が一斉に入場。
- 抽選制。前日夕方に集まって抽選券を引き、そこで引いた順番でシートを引く。当日は8時以降しかシートを引けない。
- 場所取りはほぼ必要ない。運動場周りで観覧出来るのは、町内毎のテントのみ。テント内の使用は自分の子どもが出る時のみ。
など、学校により様々です。
気になったので、私も小学校に通う子どもがいる友人達に聞いてみました。
主に上記の3通りで、プラスで他に細々とルールが決められている所が大多数でした。
同じ6時開門でも、並ぶのは最速で前日19時からという答えもあれば、6時より前に並んではいけないという所もあります。
19時からと言うことは、約半日近く並ぶという事ですね。
気合いの入り方が違います。
そして、それだけ運動会の場所取りでは、非常にトラブルが起きやすい様です。
場所取りで起こりやすいトラブル
- 前日の夜や、当日の明け方に並び、近隣の住人から苦情が入る。
- 開門と同時に一斉に駆け出す為、転倒する。
- 一人で二家庭分の場所取りをして、他の保護者から苦情が入る
- 勝手にシートを動かされたや、シートが重なっている等で言い争いになる
など内容は様々です。
我が子の勇姿を少しでも良い場所で見たい気持ちは、きっとどの保護者も同じでしょう。
ルールに従いマナーを守って、トラブルは回避したいですね。
テントやタープは使えるの⁈
昔と今の運動会の1番の違いは、テントやタープではないでしょうか?
こちらもそれぞれの学校により、ルールがあり、使用が禁止されている所もあります。
私の所では地域の役員をしている方が当日の朝にテントを設営しに行ってました。
いとこの子どもの小学校では、第2運動場がテントやタープ用に解放されているそうです。
運動場一面に広がるテントやタープ。初めてみたときは驚きの光景だったそうです。
しかしながら、悲しい事にこのテントの使用でまた新たな問題が出てきてしまい、次からの開催時にはいとこの子どもの小学校ではテントやタープ使用は禁止になったそうです。
熱中症対策や、小さい子どもがいる家庭では重宝するテントですが、なぜ禁止になってしまったのか?
悲しい事に、保護者のモラルの問題でした。
今は校内での飲酒や喫煙は出来ない学校がほとんどだと思います。
運動会の案内状や、当日も至る所に禁酒禁煙の断りが書いてあったそうです。
でも、人目を避けられるテント内で、飲酒したり、加熱式たばこを吸う事案が多くあるのが現状でした。
その為、PTAの会議で、次からはテント使用が全面的に禁止される事が決まった様です。
子ども達が学ぶ場所である学校で、保護者が最低限のルールも守れないのは言語道断です。
一部の保護者のモラルに欠けた行動から、様々な禁止事項が増えて行く。これが今の運動会の悲しい現実です。
暑い中必死で練習を頑張った子ども達の晴れ舞台。
マナーを守って、楽しい運動会であってほしいと心から願うばかりです。
運動会のお弁当事情
運動会の醍醐味の一つのお弁当ですが、お母さん達の大きな悩みのタネでもある様です。
当日朝早くから起きて、たくさんのおかずを用意して…と本当に大変な作業です。
最近はオードブルを注文している家庭も増えてきているようで、お昼前になると校門前に仕出し業者の車がズラッと並ぶなんていう光景も見られるそうです。
中には、寿司盛りが割と早い時間に配達されていて、他人事ながら傷まないか心配になったという声まで聞かれました。
学校によってはお弁当を子ども達だけ教室で食べたり、中には運動会当日も給食があるという所もあるようです。
午前中だけ開催
近年、増えてきているのが午前中で全ての競技が終了する短縮型の運動会です。
猛暑による熱中症対策や、保護者の負担軽減、共働きやひとり親家庭への配慮など理由は様々ですが、賛否両論、巻き起こりそうな問題です。
私の考えとしては、やはり完全になくなってしまうのは寂しい気がします。
友人達に聞いてみたのですが、予想通り賛成派反対派、様々な意見がありました。
- 天気が微妙な時は、弁当作りをどうするか本当に悩んでしまうから、助かる。
- 弁当のない運動会なんて考えられない。
- 運動会自体無くしても良いと思う。
- 配慮も大事だけど、言い出したらキリがなくなる。どこで線引きするのか。
- 3年に1回開催する。
思い出したのですが、私の中学校では、体育祭は3年に一度の開催でした。体育祭がない年は陸上競技大会が開催されていました。
私個人の意見としてはそういう形での開催も良いのではないかと思います。
運動会のイベント感は更に高くなりそうですよね。
時代の流れと共に変化せざるを得ないのは致し方ない事なのかもしれません。
雨が降るとどうなる⁉︎
楽しみにしていた運動会当日が雨だと、子ども達はがっかりしますよね。
保護者も当日の天気予報を何度も何度も確認するそうです。
弁当は作るべきか、仕事は休めるかなど、保護者の気苦労も多いようです。
昔は、朝から町内放送で開催の合図をしていましたが、今はメールでの一斉配信やホームページでの告知もあるようです。
雨の場合は、体育館で雨天用のプログラムが行われたり、翌日や平日に振り替えで開催されたりと対応は分かれています。
小雨だとそのまま決行という場合もありますが、寒さでの体調不良などが懸念されます。
平日だと、仕事が休めない保護者も多くいらっしゃいます。
天候ばかりはどうしようもありません。
雨の予報だった時に、親子でテルテル坊主を作ってみたら、それはそれで良い思い出になったと友人が言っていました。
組体操問題
運動会の伝統的競技でもあった組体操ですが、実施する学校は激減しています。
その理由はひとえに危険であるからです。
技の一つでもある人間ピラミッドの崩壊事故など大きく報道されました。
同様に、騎馬戦や棒倒しも危険という理由で実施する学校は少なくなっています。
確かに、競技者も観戦者も白熱する競技ではありますよね。
私が通っていた高校でも棒倒しは伝統的な競技でしたが、余りにも白熱しすぎて乱闘になり、翌年からは廃止されてしまいました。
近い将来、運動会で組体操が観られる事はなくなるかもしれませんね。
Yさんの体験談
待ちに待った小学校初めての運動会。
前日は夜中までお弁当の下ごしらえに費やし、当日は4時起きで作りあげました。
夫も4時に起きて、場所取りに行き、狙い通りの場所を取る事が出来ました。
運動会日和の良いお天気で、午前中のプログラムも終わり家族で楽しくお弁当を食べる事が出来ました。
豪華なお弁当に大喜びの娘を見て、頑張った甲斐があったと満足しました。
午後は保護者が参加するプログラムもあり、私は綱引き、夫は保護者と先生方でのリレーに参加しました。
普段から運動らしい運動はしていない夫婦。参加した後は、早起きの疲れも合わさりぐったりです。
娘と一緒に帰る約束だったので、閉会式まで少しテント内で横になる事にしました。
『ママ!ママ!』娘の声で目を覚ましました。何と夫婦でそのまま2時間近く爆睡してしまったのです。
もうほとんどの家庭はテント等の片付けは終わり、帰り始めています。
私達も大慌てで片付けを始めたのですが、どうやってもテントが畳めず、何度も説明書を見ながら、やってみたのですが上手く行きません。
動画で見れば分かるかもと、スマホで調べようとしていると、見兼ねた近くの保護者の方が手伝って下さり、5秒位で畳むことができました。その様子を娘は白い目で見ていました。
もし初めてテントを使用するのなら、畳み方の練習は必須です。
見ている限り簡単に思えますが、実際にやってみるとコツが必要で、すぐには出来ないこともよくあります。
そして次の日。夫婦二人、酷い筋肉痛に悩まされたのは言うまでもありません。
1週間程は疲れが取れませんでした。
張り切り過ぎも程々にという事を学んだ運動会でした。
まとめ
- 運動会を春に開催する学校が増えてきている。
- 午前中で全てのプログラムが終了する短縮型運動会の増加している。
- 5月の紫外線量は要注意。日焼け対策が必要。
- 日傘は観覧時のマナーを守り、使用する際には危険になったり邪魔になったりしないよう、考慮しての使用を心掛ける。
- 場所取りではトラブルが起きやすい。学校毎の決まりをしっかり守り、トラブルのない場所取りをする。
- テントやタープの使用は学校毎で異なる。学校のルールに従い、適正な使用を心掛ける。
- 雨天時はメールやホームページでの告知も増えている。雨天時は、体育館で雨天時のプログラムに変更や、順延など、学校により異なる。
- 組体操など、危険を伴う競技の規制や自粛の動きが広まってきている。
開催時期や内容も年々変化しています。
伝統も大事ですが、何よりも子ども達の安全面や健康面を1番に考えた運動会の形であって欲しいですね。
今回、いとこや友人達に話を聞いた中で、様々な禁止事項が増えて行くのは一部の保護者のモラル低下も大きな要因であると感じました。
子ども達が学ぶ場所である学校内でも、保護者としてきちんとルールを守り、子ども達の手本となる行動を心掛けたいものです。
年に一度、親子共に良い思い出になる楽しい運動会にしたいですね。
私の時代でも保護者が張り切ることが多くありました。
あまりにも張り切りすぎてダウンする保護者が隔年に1回いましたが・・
この前親戚の家に行った時に今時の運動会事情について教えてもらいましたので、紹介します。
私達が小学生だった頃と比べたらかなり違う事情になっているみたいです。